
ジャガー・XE試乗の後、レクサスにGS-Fが置いてあるのを発見。
オレンジのボディカラーがとても目立ちます。
試乗までさせていただけました。
まずはカタログスペックを紹介します。
全長4915mm×全幅1855mm×全高1440mmで、車重は1830kg。
今はかなり珍しくなった5.0L V8 NAで、477ps/54.0kgmを発揮。
8速ATで、燃費は8.2km/L、0-100km/h加速は4.6秒。
FRで、最小回転半径は5.6m。
モノグレードで車両本体価格は1100万円です。
鮮やかなラヴァオレンジクリスタルシャインインのボディカラーは、GS-Fの手の込んだ面構成を際立たせていると感じます。
内装のオレンジともよく合っていますし。
パネルのカーボンはオプションです。
ブレーキキャリパーもオレンジで良いですが、色の選択は標準の黒か、このオレンジしかないので、ボディカラーによっては浮いてしまいます。
せめて赤が選べれば。
ホイールがとてもカッコ良くて痺れました。
トランクが広くて実用性もバッチリです。
友人から試乗をし、私は後席に座りました。
スポーティーに見えるシートですが意外と肉厚で座り心地は悪くありません。
乗り心地も排気音も結構現実的で、例えばAMG C63Sなどと比べれば、比較にならないほど後席からの不満は少ないと思われます。
と言うよりも、ドライバーが踏み込みさえしなければ500ps近いスポーツセダンと感じず、優雅なラグジュアリーセダンといった雰囲気さえ見せています。
アウディのS系が持つ懐の深さに似ています。
お次は私の番です。
日本車らしく、ステアリングホイールの太さも日本人向き。
BMWなどはモデルによっては太過ぎ。
NAらしい自然な速度上昇が好ましい。
ギアの段付き感も感じず、乗り心地も含めて全てが自然です。
どこまでものびる感じがとっても気持ちが良い。
5000回転を超えるとかなり迫力あるエキゾーストノートが響き、ただ者ではない迫力を見せますが、それ以外は演出過多とも言えるAMG系などと比べて、マイルドで物足りなく感じる人もいるのでは。
ちょっとした試乗程度では中々良さが伝わりにくい車のように思えました。
スポーツ+モードでもエキゾーストノートの演出を除き、街乗りでは走りの面でさほど大きな違いは感じませんでした。
パドルシフトもちょっとラグがあるように感じます。
TVD(トルクベクタリングディファレンシャル)をスラロームにしてみましたが、これまた街乗りでは効果を感じることはできませんでした。
サーキットで走らせたいものです。
また、このスペックにしてはちょっとブレーキの効きが弱いと思います。
同じ「F」であるRC-Fと比べると乗り心地なども含めてかなりマイルドに感じます。
これはRC-FはSUVなどとの2台体制が多いのに対して、GS-Fはこれ1台所有であることが多いと予想し、日常使いをこなせるようにもしているためだからだそうです。
サーキットでコンマ1秒を削るよりは、普段は家族4人でのお出掛けに使い、時々お父さんがスポーツ走行を楽しむことを目的としているとのこと。
であれば、よく言えば重厚感、悪く言えば重さを感じる走りも理解できます。
やり過ぎた派手な演出は飽きるのも早いでしょうから。
全体的に角が取れた味付けはさすがレクサスだと思います。
大排気量NAがどんどん姿を消している中、この5.0Lは存在するだけで価値がありますよね。
殆どフル装備なので、ヘッドアップディスプレイやセミアリニンレザーやカーボンパネルなどのオプションを選んでも、乗り出しで1200万円程度です。
M5やE63と比べればかなり安いのも、選ぶ理由になるかも。
最後にギブリのディーゼルモデルの状況が知りたくて、マセラティのディーラーに寄ることに。
4月頃に日本導入で、おそらくベースで1000万円を切るのではないかとのこと。
またマセラティ初のSUVであるレヴァンテですが、今年末には日本導入される見込みとのことです。
意外と早いですね。
予定ではディーゼルも導入されるとのこと。
こちらも楽しみです。
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試乗記 | クルマ
Posted at
2016/02/03 21:44:31