
職場の友人と念願のマセラティ・レヴァンテの試乗をして来ました。
カタログスペックを紹介します。
全長5004mm×全幅1968mm×全高1679mmで、車重は2110kg。
3.0L V6ツインターボで、ベースグレードは350ps/51.0kgm、Sは430ps/59.1kgmを発揮。
8速ATで、0-100km/h加速はベースグレードが6.0秒、Sが5.2秒。
左ハンドルの4WDのみの設定です。
価格はベースグレードが1080万円、Sが1279万円。
オプション価格は、装備充実のSであれば250万円以内で主要なものは付くそうです。
納期はおよそ半年。
右ハンドルのみで車両本体価格が1000万円を切っているディーゼルの受注も開始したとのことでした。
試乗車はSで、ブラウンとワインレッドの中間のようなとても味わい深い外装色。
迫力ある外観をうまく中和させています。
マセラティのブランドにマッチしているように思いますが、リセールを考えると勇気の要る色です。
内装は近頃のマセラティのイメージを更に磨き上げた印象で、大きなナビ画面が特徴的です。
ドイツ車の機能的な内装とはまた違った世界観。
荷室にはゴルフバッグが2個置かれていました。
十分な広さです。
最初は友人から試乗し、私は後席に座りました。
座面が短く硬めなため、快適な環境とは言い難いです。
これだけの全長があるのですから、もう少しゆったりした後席になりそうなものですが、あくまでドライバー優先なのでしょう。
一方、硬過ぎず柔らか過ぎずの足回りはフラットな乗り心地を実現していて、とても好感が持てます。
オプションのエアサスのお蔭の可能性もあります。
ノーマルモードでも迫力あるエギゾーストノートが響きますが、スポーツモードにすると振動を伴った重低音が腹に伝わって来ます。
後席に家族を乗せることが多ければ、必ず一緒に試乗をして、意見を聞くべきだと感じました。
きしみ音やビビリ音も結構聞こえ、この辺りもイタリア車です(笑)
お次は私がステアリングを握りました。
とてもワイドな空間で、左足の置き場にちょっと困ります。
2m近い全幅で左ハンドルですので、最初は気を遣いました。
思ったよりも見切りは良く、車幅感覚は掴みやすいです。
それでもこの大きさですので、様々な制約は受けることになるでしょうが。
アクセルを踏めばノーマルモードでも十分な加速感。
反応が速いので、一度減速してからの再加速もとてもスムース。
スポーツモードにすれば2トン超のラージSUVとは思えない素早い身のこなしです。
気持ち良い音を奏でながらの加速は病み付きになりそう。
ジャンルに関わらず1000万円オーバーの車は、演出も重要な要素ですよね。
ATは全く段付きを感じさせませんし、大きなパドルは扱いやすく、しかも固定式です。
ブレーキの効きも、Sは性能の良い6ポットブレーキキャリパーを採用しているとのことで、悪くはありません。
加減速はドライバーの意のままに素直な反応を見せるのに対し、ステアリングの反応はちょっとダルです。
上半身と下半身がチグハグな印象を受けました。
また、足回りを硬くできたのですが、街乗りでは違いがよく分かりませんでした。
細かい煮詰め不足は散見されるものの、SUVでもマセラティらしさは感じられました。
ドイツ車に乗り飽きた人のための車というのがよく分かります。
今一つリセールバリューが読めない不安はありますが、今なら注目度も高いでしょうし。
営業の方は「よくジャガーのF-PACEと比較されますが、車格が違います!」とおっしゃっていました。
確かにそれは感じますか、レヴァンテと比較されるようなF-PACEが実は結構お買い得なんでは…なんて感想も抱きました。
どちらにしても日常使いでは大き過ぎですよね。
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試乗記 | クルマ
Posted at
2016/10/18 21:34:11