
2013年に試乗して記憶に残る車を振り返る、今日はアウディ・S7スポーツバックです。
1月に試乗して、今年の一発目の試乗車でもありました。
撮った写真データを無くしたので、アウディのHPから借りました。
S7はメルセデスがCLSで先鞭を付けた4ドアクーペですが、ハッチバックになっているのが大きな特徴です。
A5スポーツバックよりも一回り大きいですが、リアに流れるルーフラインが美しく、実用性とデザインが高度に両立しています。
全長4990mm×全幅1910mm×全高1420mmのビッグクーペで、車重は2070kgもあります。
エンジンは4.0L V8ツインターボで、420ps/56.1kgmを発揮。
7速Sトロニックと組み合わさり、燃費は9.6km/Lとなっています。
試乗車は外装銀色で、とにかくカッコ良い。
特にライトを点けるとLEDが輝き、とても精悍な印象を与えます。
4本出しのマフラーも迫力満点で、優雅さと迫力がうまく融合しています。
内装の質感も非常に高く、本物のカーボンがレーシーな雰囲気を高めています。
相変わらずナビの画面はアレレですが、文字入力出来るパッドなど最新の技術が惜しみなく使われ、正にアウディの技術の粋を集めたフラッグシップモデルと言えます。
シートにはステッチが効果的に使われ、とても座りやすい。
クーペスタイルの割りには見切りはそんなには悪くありません。
ノーマルモードで走らせる分にはアクセルペダルもステアリングもとても軽く、女性でも扱いやすいものです。
アウディのアイドリングストップも違和感が少なくなって来ました。
遮音性も高く、高級ビッグセダンの雰囲気を感じます。
速度感はあまりありませんが、気付かぬうちにとてつもない速度に達し、スポーツカーとしての素性を露わにします。
このような上品に速い車をつくらせると、アウディはとても上手ですね。
高速試乗をすることも出来ましたが、つなぎ目のいなしも見事で、不快な振動が殆どキャビンに伝わることはありません。
ミッションの段付き感も無く、2段飛ばしや2段落としもスムースです。
スポーツモードにすると瞬時にギアが落ち、高回転型に変わります。
アクセルペダルの踏み感も変わり、明らかに重くなります。
特に40km/hから80km/hでの加速の伸びは本当に素晴らしい。
ブレーキの効きもステアリングインフォメーションも文句なく、シッカリと仕上げて来ているのが良く分かりました。
このように素晴らしい車ですが、とても大きな問題が立ちはだかります。
車両本体だけで1224万円で、ヘッドアップディスプレイのオプションを付けての乗り出し価格で1350万円を超えてしまいます。
値引きも厳しいようですし(試乗した当時)。
見た目、質感、走りとどれをとっても一級品ですが、これだけの金額を出すなら他にも様々な車種があります。
値落ちも大きそうですから、中古で狙うのも良さそうですね。
Posted at 2013/12/09 20:17:42 | |
トラックバック(0) |
試乗記 | クルマ