
念願のレクサス・NXの試乗をしてきました。
しかも200tと300hの乗り比べができました。
台風が近付いているのにお客さんがとても多い。
皆さん、待っていたのですね。
カタログスペックを紹介します。
全長4630mm×全幅1845mm×全高1645mmで、車重は1800kg前後。
200tは新開発の2.0Lターボエンジンで、238ps/35.7kgmを発揮。
6速ATを組み合わせ、燃費はAWDで12.4km/L。
300hは2.5L直4(152ps/21.0kgm)にフロントモーター(143ps/27.5kgm)とリアモーター(68ps/14.2kgm)のハイブリッド。
CVTで、燃費はAWDで19.8km/L。
価格は200tのFFのベースグレードで428万円。
I packageが442万円。
F SPORTが492万円。
version Lが492万円。
4WDは+26万円です。
300hは200tの+64万円なので、例えば300hのF SPORTの4WDは582万になります。
因みに「NX」とは、キビキビとした動きを意味する「Nimble」の頭文字に、「Crossover=交差を意味するX」を組み合わせたものだそうです。
RXの隣りに展示されていたので、やはり一回り小さいことがよく分かります。
スピンドルグリルは車高の高いSUVにはよく合っています。
三眼ヘッドライトは必要ないかと思ったのですが、備わっている車を見ますとやはりカッコ良い。
フロントに比べてリアが平凡との指摘を受けるそうですが、ライトに凹凸があり、結構存在感があるように思います。
300hだとマフラーが見えないことの方が違和感があります。
内装は、ナビの画面が近頃の風潮からすれば少し小さいことを除けば、全体的な質感は高い。
タッチパッド式になったリモートタッチは、さらに使い勝手が良くなりました。
革でもないのにダッシュボードにステッチが入っていたりするのは小手先かも知れませんが、パッと見の高級感はあります。
カーゴスペースはこのクラスのSUVとしては平均的ですが、ボードの下にもそれなりの大きさの荷物入れがあり、実用性はとても高いです。
F SPORTの赤シートを見たかったのですが、残念ながらありませんでした。
最初は200tのI packageの試乗をしました。
合皮の座り心地が素晴らしい。
握りやすいステアリング、操作しやすいパドルなど、全てが日本人サイズです。
BMWなどはステアリングが太過ぎ。
1650回転で最大トルクを発揮するなど、いかにもな2.0Lターボのスペックです。
多くの車種のエコモードは遅過ぎて使い物にならないのですが、街乗り程度ならエコモードで充分です。
と言うよりも、エコモードとノーマルモードの差が乏しい。
思ったよりもトルクフルなエンジンで扱いやすい。
車重の割りには結構な加速力を見せてくれますが、ミッションがあまりにもスムースに変速するので、例えばアウディの2.0Lターボと比べて刺激が薄いとも思えます。
スピードメーターを見てビックリする類の車です。
剛性の高さをちょっと走っただけでも感じ取れます。
乗り心地は良いですが、ロール量が大きめで酔いやすいかも。
自然なアイドリングストップと遮音性の高さは感動できます。
今までのレクサスの長所にターボの加速力が加わり、中々面白い車だと感じます。
ステアフィールの薄さは相変わらずでしたが。
オンボード上の燃費は8.5km/Lでした。
次は300hのversion Lです。
ベンチレーションが今の時期には助かります。
F SPORTにも標準で付いてきます。
エコモードだと明らかに200tよりも加速力で劣ります。
しかしスポーツモードだと雰囲気が一変し、反応が俊敏になります。
200tよりもそれぞれのモードの違いが遥かに実感できます。
静粛性が高いため、却ってロードノイズやエンジン音が気になります。
アクセルを踏み込むと安っぽいエンジン音が聞こえて来て、かなり興醒め。
また、200tよりも細かい振動が伝わるのが気になりました。
試乗車の200tは17インチでこちらが18インチなので、その差によるものと思われます。
オンボード上の燃費は12.8km/Lでした。
200tと300hでかなり雰囲気を変えて仕上げて来ました。
どちらが良いかは本当に人それぞれだと思います。
実際に売れ行きもほぼ同じそうです。
ハイブリッドの方がランニングコストが掛からないとは言え、64万円の差額を上回るほどにはならないでしょうから。
2.0LターボはアウディやBMWなど出来の良いエンジンが溢れていますので、個人的にはハイブリッドかなと思いますが、それならハリアーハイブリッドじゃダメなの?という疑問も生じます。
一つ確実に言えることは、レクサス車は総じて昔に比べて格段に運転して楽しいものになったということです。
この質感とアフターサービスなどの安心感を考えれば、ドイツ車ユーザーを奪い取ることも可能だと思います。
Posted at 2014/08/09 23:29:24 | |
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