
ようやくポルシェ・マカンSの試乗ができました。
最初にカタログスペックから紹介します。
全長4680mm×全幅1925mm×全高1625mmで、車重は1920kg(マカンS)。
エンジンは
・マカン 直4 2.0Lターボ(237ps/35.7kgm)
・マカンS V6 3.0Lツインターボ(340ps/46.9kgm)
・マカンターボ V6 3.6Lツインターボ(400ps/56.0kgm)
の3本立て。
すべて7速PDKを採用し、4WD。
0-100km/h加速は、マカンが6.9秒、Sが5.4秒、ターボが4.8秒。
燃費は未公表ですが、最小回転半径は5.6m。
車両本体価格は、マカンが616万円、Sが719万円、ターボが997万円となっています。
展示車はシルバーのターボ、試乗車はグレーのSでした。
どちらも特に内装に結構なオプションを付けていますので、参考程度です。
車高が低く見た目にはそれほどの大きさを感じませんので、明るい外装色も似合いそう。
ジックリと眺めると、獲物に襲い掛かるネコ科の猛獣のような迫力を感じます。
エンジンをかけると、迫力はそれほどでもないですが低いエンジン音が響きます。
暗くなった雨の中という試乗には最悪の状況ですが、車の形よりは四隅の把握がしやすく、運転環境は悪くないです。
初代カイエンは車幅を掴みづらかったので、随分と改善されました。
動き出しから分かる素性の良さ。
コンフォートモードでもアクセルの反応が素晴らしく、滑らかでそれでいて素早い加速を見せます。
トルコン式ATではなくDCTを採用していますが、ATモードでは至ってスムース。
パドルを使っての変速も速いですが、シフトの位置が遠くて扱いにくいのが難点です。
車体の、特にフロントが軽く感じます。
乗り心地が良いのにも驚きです。
ターボに標準の革シートがオプションで付いていましたが、座り心地がとても良かった。
試乗車はオプションでスポーツクロノパッケージを付けていたので、スポーツプラスモードも試してみました。
エンジン音もさらに太く低くなり、足回りも硬くなります。
停止時からの加速が明らかに変わり、アクセルの反応は遊びが無くシビアなコントロールが必要です。
ステアリングの反応もダイレクトで、SUVに乗っている感覚がしません。
営業の方も「小型カイエンと言われますが、SUVよりはスポーツカーに近いです」と言っていました。
DCTを採用しているところやなるべく低くした車高からも感じられます。
評判以上に素晴らしいと感じました。
こういう走りを見せられてしまうと、内装がちょっとチープな点などは全く気にならなくなります。
2.0Lモデルはエンジン音も味気なく、Sとの価格差も大してないことから、S以上を選んだ方が無難とのことでした。
問題はターボにするかどうかですが、ターボの試乗車は当分無理とのことです。
営業の方の話では、Sとターボにそこまでの違いは感じられなかったそうです。
個人的にもSで充分に感じました。
納期もSなら6~8ヶ月、ターボは読めないため1年以上という大雑把なものです。
ちなみに平均的な乗り出し価格は、Sが900万円~1000万円、ターボが1100万円~1200万円だそうです。
本気で欲しくて、悩んでしまいます。
だけどカイエンでさえあれだけ売れているところを見ると、マカンもかなりの数を見掛けることになるでしょうね。
ちなみにカタログが今までのポルシェらしからぬポップなもので、見ているだけでも楽しいです。
Posted at 2014/11/20 22:03:20 | |
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