
コンパクトSUVが買い替えの第一候補なので、アウディのRS Q3に乗って来ました。
カタログスペックを紹介します。
全長4410mm×全幅1840mm×全高1595mmで、車重は1700kg。
2.5L直5ターボで310ps/42.8kgmを発揮します。
意外とコンパクトなエンジンで横置き。
最小回転半径は5.7m。
7速Sトロニック(DCT)で、燃費は11.5km/L。
もちろんクワトロです。
732万円の車両本体価格は730万円のGLA45AMGと真っ向からぶつかります。
実車を目の当たりにしても、あまりRSモデルっぽさを感じません。
グリルが格子でドアミラーカバーが銀色なので、見る人が見れば分かるのでしょうが。
マフラーがオーバル1本出しでしたが、2本出しが良いなあ。
一際目に付くのがホイールです。
255/35 R20というSUVとは思えぬ低扁平タイヤです。
これは乗り心地が気になるところですね。
内装は基本的にノーマルQ3と大差がありません。
カーボンパネルをまとっていたり本革シートが標準だったりと質感は高いですが、ナビの画面を含めて全体的な設計の古さは否めません。
エアコンの温度調節はツマミですし。
下部がフラットなステアリングは好みが分かれるところです。
後部座席の広さはまあまあ。
カーゴスペースは天地が割りとあるので、使い勝手は良さそうです。
エンジンをかけても遮音性が高いのか、あまりエンジン音は聞こえません。
TTRSが結構魂を揺さぶる音だったのに、同じエンジンとは思えないほど。
懸念の振動もあまり感じません。
走り出すととても気持ちが良い加速を見せてくれます。
ミッションのダイレクト感と相俟って、走らせているのがSUVであることを忘れそうになります。
コーナーでの挙動も見事で、路面に吸い付くようでした。
乗り心地ですが、コンフォートモードであれば全く問題ないですし、スポーツモードでも角の取れたしなやかさを見せてくれます。
いつもながらアウディの足回りは私にとても合っています。
スポーツモードだと変速のたびにバフバフ言うエンジンも気分を盛り上げてくれます。
アウディドライブセレクトでモードを変えると、感触も大きく変わります。
「RS」の称号が相応しいかは分かりませんが、走らせればとっても楽しい車です。
細かい難点もいくつか。
コンフォートモードだとステアリングの中立付近があいまいです。
様々な組み合わせを選べるので、問題は少ないですが。
実燃費は8km/L前後ではないかと思われます。
アウディの常で革シートが結構硬くて疲れます。
パドルを使えば問題ないのですが、ATモードだと特にコンフォートモードでの坂道時にギアの選択を迷ってギクシャクする素振りが見られました。
仕方が無いですが、エコカー減税対象外です。
妻も乗り心地などで大きな不満が無いようでした。
オプションを盛り込んで乗り出しで840万円前後です。
高いですがそれだけの価値があると思い、細かい話を聞こうと思いましたら、大きな問題に気付きました。
アクティブクルーズコントロールやプリクラッシュセーフティーシステムの設定がオプションでも無いのです。
Q3自体に設定が無いそうで、営業の方もこれがQ3の弱点ですとおっしゃっていました。
妻も運転しますし、やはりいざと言う時の安心は大事ですよね。
「似たような値段のSQ5には設定があります」と勧められましたが、SQ5は大き過ぎです。
ACCがあれば、と本気で思わされました。
ライバル車のGLA45AMGの試乗車が六本木のメルセデスコネクションで用意されましたので、機会を見付けて乗って来たいと思います。
Posted at 2014/10/16 19:54:26 | |
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