
ダイナースとフェラーリの提携により、ダイナースがフェラーリの試乗を企画したので、カリフォルニアTに乗って来ました。
まずはカタログスペックの紹介です。
全長4570mm×全幅1910mm×全高1322mmで、車重は1625kg。
3.9Lターボエンジンが560ps/77.0kgmを発揮します。
NAのカリフォルニアが490ps/51.5kgmでしたので、特にトルクが厚くなりました。
ミッションは7速DCTで、0-100km/h加速は3.6秒。
燃費も9.5km/L(欧州値)とかなり良くなっています。
価格は2450万円。
ダイナース主催と言っても、試乗は勝手知ったるロッソスクーデリアで行います。
担当の営業の方に「FFとベルリネッタと3台で連なって行きますが、私は同乗しませんので、お気軽に色々とお試しください」と言っていただきました。
試乗させていただくカリフォルニアTは外装色が白でした。
白のカリフォルニアTは初めて見ましたが、とっても素敵。
顔つきが厳つくなりましたので、柔らかい白や黄色のボディカラーが合いそうです。
マフラーが水平の4本出しになり、スマートになりました。
内装も赤に黒のアクセントが入っていて、個人的に大好きな内装です。
カーボンも至る所で使われていましたし、オプション金額はスゴイことになりそう。
それにしても質感が高まりましたね。
ナビがタッチパネルになり、画面がとても綺麗になったのが一番羨ましいポイントです(笑)
車に乗り込みエンジンをかけようと思ったら、もう既にかかっているとのことです。
静か過ぎて驚き。
その代わりにアイドリング時でもブルブルと震えるようなちょっと不快な振動は全くありません。
こんなにフェラーリっぽくないフェラーリは初めての経験です。
ちょっとだけ首都高を走れます。
2号線で少しアクセルを踏めましたが、本当に素晴らしい加速力を見せてくれました。
コーナーの安定性も見事で、ブレーキの効きも申し分なし。
パドルを使えばダイレクトに変速しますし、ATモードでの変速ショックが殆どない。
エンジンも素晴らしいですが、やはりステアリングの応答性の良さに一番シビれました。
街乗りでも下のトルクがあるのでとても扱いやすい。
NAのカリフォルニア以上に誰もが安心して速く走れる車に仕上がっています。
難点はやはりエンジン音です。
ずっとオープンにしていましたが、回してもあのフェラーリ独特の甲高いサウンドは殆ど聞こえません。
太くて迫力がある音が多少響きます。
また、死角が増えているのも気になりました。
試乗車は私が慣れない左ハンドルということもありましたが、右斜め後ろがかなり見づらい。
FFよりも見えにくい箇所が多いような気がします。
カリフォルニアTはGTカーの分類だと思いますが、相変わらずシートが硬いです。
もう少し長距離ドライブをしたくなる優しさが欲しい。
この車は賛否が分かれるでしょうね。
純粋な速さで考えれば、NAカリフォルニアでは話になりません。
一方、エンジン回転数の上昇とともに盛り上がるエキゾーストといった官能性に欠けます。
うまい言葉が見付かりませんが、ドラマが無いのです。
音はフェラーリの重要な魅力の1つですので、これをマイナスポイントとして指摘する人がとても多いのも頷けます。
試乗が終わったらスイーツをいただけました。
マンゴープリンのマンゴーを娘が喜んで食べました。
とっても美味しくて、身も心も満たされます。
そう言えば、458スペチアーレとトリコローレがオシャレなF12ベルリネッタが展示してありました。
スペチアーレは娘が指さして「カッコイイ」と言っています。
子供にも分かるんですね。
次期V8ミッドもターボ化されるためか、スペチアーレはもちろんのこと、458も新車のオーダーはストップしたとのことです。
中古でも458は入った瞬間に売れて行くとか。
私は全く実感できませんが、景気は良くなっているんですね~。
Posted at 2014/11/21 20:35:56 | |
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