
ご覧いただきありがとうございます
2月13日に本田技研工業㈱との経営統合を破談した日産自動車㈱
本日のブログでは13日決算説明会後の日産自動車関連ニュース及び決算説明資料をみて分析、そして現在及び今後の経営戦略を掲載してみようと思う
新技術等の情報もありますのでぜひ最後までのぞいていってくださいませ
※日産・ホンダ統合協議打ち切り関連のブログ
・
【2月10日~13日】
・
【2月5日~8日】
まずは本日のニュースから
本日(2月14日)の日産自動車関連ニュース
【日刊自動車新聞】
ホンダと日産、経営統合協議を打ち切り SDVなど協業は続行
ホンダと日産の統合破談、「スピード感」と「自主性」共存できず 今後の協業にも温度差
日産、2025年度の商品計画 北米にローグPHV投入 日本は新型軽とリーフ エルグランドeパワーは2026年度
ホンダ・日産の統合破談でどうする鴻海 エヌビディアなどテック大手にも再注目
ホンダと日産、経営統合協議を打ち切り SDVなど協業は続行
【日本経済新聞】
新社名から消えた日産 ホンダ「対等などありえない」
ホンダ・日産、急ぎすぎた合意 「本来はもっと先だった」
日産、R&Iが格下げ 業績低迷でシングルAマイナスに
【NHK】
歴史的な経営統合 なぜ破談?その先は?
ここからは実際に13日発表された決算説明プレゼンテーション資料をもとに分析してみたいと思う(あくまで個人的になので間違っていたらごめんなさい)
なお全部載せたら文字数制限になりそうなので抜粋で詳しくは下記からPDFみてくださいませ
日産自動車㈱(7201)・・・2024年度 第3四半期決算発表
プレゼンテーション資料

衝撃の純利益98.4%減・・・これはキツイ
だからといって販売台数が極端に減っているというわけではない
(むしろ北米では販売台数が増えてる結果になっている)
このことから数は売っているのに儲かっていないということが確認される
それではなぜここまで利益が減る結果となってしまったのか?

上の画像
フリーキャッシュフローが明らかに前年同期比で減っているのは間違いないがネットキャッシュ(内部留保等)が潤沢に残っていることから
今回の決算がよくないといっても早急に倒産ということはない事が確認できる
問題は下の画像
まずこの円安下で為替利益がないのは痛い
さらに販売パフォーマンスの台数の-1043億
価格費用等(要は奨励金:値引きの原資)-1100億 これはキツイ
モノづくり等でもインフレ影響をうけていることもありかなりのマイナスを
その他のクレジットロス(回収不能融資等)の-251億やリマーケティング(北米等のリース残存価値低下)-508億も痛い
このことから目新しい新型車両もない状態で台数を売るためにいかに薄利で売ったのかが確認できる
これに伴い見通しのほうも修正もおこなった

2枚目
見通しでも販売台数が極端に減るというガイダンスになっていない
(北米では販売台数+予想)
だがしかし
3枚目
前回見通しから300億営業利益を減らし純利益を800億の
赤字へ下方修正
営業利益率1%は低すぎる(トヨタとかは10%)
つかまだ営業利益1200億もまだ見通し甘いような気がするが

もちろんネットキャッシュは潤沢なので
【今すぐ】ということはない
さてこのような経営状態からどのように再生させるのかのプランがこの次から記載されています
事業の安定化と
適正化

事業計画縮小しますと記載、けど固定費3000億削るってこれは難しいような
人件費と経費そして広告宣伝費等の削減でここから2000億浮かす計画
(オールドメディアへの広告等は減らす価値ありそう)
あとは工場閉鎖等で1000億等の予定(ただし売れる車種のラインには投資する)
開発期間の短縮化を図るとの記載(具体的に目標も記載)
新プロセスで開発した最初のモデルも2026年発売とのこと
変動費の部分で気になるのは『部品種類を70%削減』共通化するのはいいこと
そしてここから今後の新型車両や技術の話になります

2枚目・・・今後の開発プランです
2024年はノートオーラ除いて全部SUVでした…ということで
ローグ(エクストレイル)PHEVや大型ミニバン(エルグランド?)に注目
もう少しスポーツとかも欲しい気もするが(ワクワクするのがいいな)
3枚目・・・第3世代e-powerの紹介(高速道路燃費の向上は至上課題)
4枚目・・・知能化技術の開発にも力を入れ25年9月に自動運転の実験も行うとのこと

そしていままで日産自動車は決まるまでの期間が長いと言われ続けてきたらしいのですが役員数等も削減、執行役員をなくしその数も2割削減するとのこと
まあ個人的には今いる役員報酬を即時カットから初めてほしいものだが(返上したとしても高すぎる)
何はともあれ早い決断と実行は大事ですね
と前半戦暗い材料ばかり掲載しましたが
今後の明るい材料も掲載させていただきました
他社に頼らず自力再建できるのであればそのほうがいいものです
早い決断と実行を行い自力再建をするなら『とにかく早い再建(新型発売含む)』をすることを祈るばかりです
(たぶんこのスキームだとまだ遅い言われそうな気がする)
あとは企業風土(大企業病)の改善もでしょうか?(いろいろありそう)
あとはルノーや鴻海が何と言うかになりそうですが
なんせ日産自動車㈱の時価総額は
とにかく安い(1兆5000億円これはホンダの5分の1)ので余計な横やりが入らなくないことを祈るばかりです
それでは最後に株価(2月14日終値)を掲載してこのブログを終わろうと思います

いまは投機筋のおもちゃにされている状態か?まだ未定になっている期末配当が無配確定なら確実に下がる…と思われる
ご覧いただきありがとうございました
Posted at 2025/02/14 22:49:38 | |
トラックバック(0) |
自動車メーカー | ニュース