冬の銀河鉄道。

年末年始。旅に出る。





銀河鉄道の車窓から。

ここは博物館明治村という。時は明治、日本各地の貴重な文化財が一堂に集まった時空を越えた世界。レプリカではない。





運転席に肝付・・・車掌はもう居ない。

どうやら軌道コンピュータも居ないみたい。王子と姫でアナログなレバーを四苦八苦しながら運転するしかない。





列車を降り、鉄橋を走り抜ける。

王子は万一の故障、というかお疲れと言う名の活動停止が懸念されるため車椅子で来ているのだけれど、ここ明治村はアップダウンが激しくたいへん。そんなわけで元気なうちはなるべく足を使って頂くことに。





さあ明治の貴重な文化財を探検だ。

ここの時空は明治６年、名古屋の歩兵第六聯隊兵舎。建物に入るときはマスク着用とのことで避けようと思っていたが、王子はここ半年のマスク訓練の成果を発揮してくれて内覧に成功。





２階へ。

どんなに時空を越えても王子と姫は遊びに夢中だった。射的だなんだというステキな響きに誘われて一目散に階段を駆け上がっていく。





エイミングする姫。

となりのお子達とは一線を画す構えだ。もちろん格好だけじゃないところが姫たるゆえんで、恐竜の卵とドラえ○ん貯金箱、５発撃って２発的中の好成績。





そろそろ市電で移動しよう。

時は明治２８年、京都市街で人々の足として親しまれた市電である。往復の際に架線を入れ替える？作業を写真に収め損ねたのは執事の大失態だ。





車掌がいるじゃないか。

残念ながら肝付健太さんはもう故人。シルバー人材から派遣されし偽りの車掌さんが案内役を務める。それにしてもSLと言い、市電と言い、王子と姫のウケがすこぶるいい。





街並み。

明治村と言えばレンガ通り。ここでは見知らぬお嬢さんが貸衣装でハイカラさんになっていたりして。それを”かわいいね”って声掛けする姫が、これまたかわいかったりして。





おまわりさん。

こちらもシルバー人材から派遣されし偽りの警察官。腰に差した刀は旧日本海軍の将校のモノだそうで、完全に偽りじゃないか。まあ姫がよろこんでいたので良しとしよう。





北里研究所本館・医学館へ。

時は大正４年、東京都港区の、恐ろしい破傷風の治療に尽力した北里先生の功績を称える細菌研究所である。生きておられたらきっとコロナのワクチン開発に貢献されたに違いない。明治じゃないのはご愛敬ということで。





研究室。

理科の実験室を思わせるここで、実際に北里先生が病原菌と闘っていたかと思うと感慨深いものがある。でも、水道は出ませんよ王子。





お帰りもSLにて。

なんと奇跡の転車台故障とのことで、方向転換というビックイベントを見そびれるはめに。さよなら銀河鉄道シングル９。



明治村は執事も嫁もひさしぶり、王子と姫は初体験という事でとても楽しい時間を過ごすことができた。

帰ってから調べてみると、どうやら建物の一部が”鬼滅の刃”のアニメでロケ地として使われたみたい。どうりで思っていたより人が多いわけだ。そうかそうか、すみじろうもこのSLに乗ったというわけね。