こんばんわ☆
今日はとてもいい天気だったので、サイクリングがてら写真を撮りに行ってきました♪(´∀`)
コースは湘南平の横の丘を越え、大磯へと抜け、海沿いを走るコース。走りながら、目にとまったものを写真に収めようという狙いです☆(´∀`)
いや~、しかし、病休の間に体力が大分落ちていることを痛感しました。湘南平横の丘を越えるのは相当辛かったです。昔は軽く登ったものですが、登り切り下りに入るころには息も絶え絶えでしたよ(;´∀`)
また、最近体重もかなり落ちてるんですよね。病休に入る前と比べたら8kgくらい。ちょっと驚きました。抗鬱薬の影響だとは思うんですが、それなりに食べてるのにこの落ちようは少し不安に駆られますね。
と、まあそれはさておき、道中で写真を収めながら、大磯へと到着。ここで
鴫立庵に立ち寄り、休憩がてら写真を撮ることにしました。
やはり、日本の家はいいですね。その庭、砂利敷きの縁側、沓脱石(くつぬぎいし)、畳の部屋、計算しつくされた光の入り具合、空気感、四季を感じられる視界、木々の匂い。どれもが心を落ち着かせてくれる気がします。縁側に座ってゆっくりしていると、心が洗われるようです。寺社仏閣に人が惹かれるのも、何かこういったものへの愛着が、自分たち日本人にはしっかりと受け継がれているのだと思います。
庭に咲いていた花を、SIGMAレンズでマクロ撮影してみました。花びらにアリがいる姿を捉えることができました。相変わらず、このレンズの描写力の凄さには驚かされます。2諭吉程度のレンズの性能とは思えません。
鴫立庵で1時間ばかり時を過ごしたあと、今度は大磯港へ。
大磯港の中に入るのは一体何年ぶりだったでしょう。久しぶりに中へと入りましたが、釣り客がたくさん訪れていて、結構活気がありましたね。漁港内で船や建物、海の風景などを写真に何枚も収めていきました。なかなか味のある画が撮れたんじゃないかと思います。(´∀`)
一通り撮影を終え、チャリを引いて歩いていると、漁港にはいてもおかしくないよな、と思っていたにゃんこを発見!!(・∀・)ヤッタ!
ここぞとばかりに近づくと、にゃんこと共にたたずむ一人のおじいちゃんがいました。私がにゃんこの写真を撮っていると、
「ここいらの猫はワシが世話してるんだよ」と話しかけてくれました。
話を伺うと、このおじいちゃんは、何年もずっと、ここで暮らすにゃんこたちを見守り、世話をしてきたそうです。時には、目の開かない子猫から面倒をみ、カンガルーのようにジャンパーの中ににゃんこを入れて暖めてやりながら過ごしたりしていたとか。
今日も、病気や怪我で弱り切っていたにゃんこを、アルコールで傷や体を消毒し、軽く洗って拭いてやり、毛並みを整えてあげていたそうです。
「この子たちは自分の子どものようなもんだよ」と、笑顔で私ににゃんこを抱きながら話してくれました。
猫というのは、自分に危害を加えない人間かどうかを、すぐに判断します。そして、自分を好きでいてくれる、一緒に時を過ごしてくれる、ただ横にずっといてくれる、そういった人を好み、寄り添います。猫は、突拍子もないような動きをする人やものは、苦手なものなのです。だから、猫と接するときは、ゆっくりと、ゆったりとした心で接することが大切です。
にゃんこたちが、お年寄りが大好きなのは、ゆっくりとした動作やその落ち着いた雰囲気が、居心地が良いのではないのかと思います。だから、逆に子どもは苦手なのです。子どもは、自分を追いかけまわしたり、動きが激しいですから。
おじいちゃんに抱かれたにゃんこは、無防備な心底幸せそうな顔をして、腕の中であっという間に熟睡してしまいました。完全に、おじいちゃんを心から信頼して、安心しきっています。
私は、このおじいちゃんの猫たちへの愛に深さに、涙腺が緩みそうでした。(´;ω;`)ウッ…
猫は気まぐれ、一匹狼のようなことがよく言われますが、そんなことはありません。猫は、人とともに暮らしたいのです。寄り添って暮らしたいのです。このおじいちゃんと猫たちの姿を見て、自分はそう感じました。
そして、こんなに暖かい人がまだいてくれる、その事実にまだまだこの国は捨てたものじゃない、と無性に思われて、心の底で感動し涙していました。
弱り切っていたにゃんこは元ボス猫。毛が長い洋猫で、それは立派な毛並みと尻尾を持った、綺麗な猫だったそうです。それがいつの頃から、病と怪我で弱っていきました。おじいちゃんが言うには、もうそう長くはないだろう、ということでした。
でも、その眼は強く、そして人を心から好きだということが伝わってくる猫でした。私が写真を撮っていると、ゆっくりと立ち上がり、こちらに近寄ってきて私の足の隣に寝転んで、ゴロゴロ喉を鳴らします。こんなにも人を慕う猫を、なぜ人は捨てていくんでしょうか。しかもこの子は、元はマンションか何かに飼われていて飼い主から声帯除去手術を受けさせられたようで、鳴くことができない体にされていました。
「鳴けないから他の猫とコミュニケーションが取れないんだよ。可哀想だよなぁ・・・」
おじいちゃんはしみじみ語ってくれました。そう話すおじいちゃんの眼は、優しさと愛情、そして猫たちが受けて来た仕打ちへの哀しみに溢れていました。あぁ、この人は本当に猫とともに暮らすことができる、心から猫を愛してやまない、優しい、とても心の澄んだ方なんだな、とその時感じました。
こういう風に自分は老いて行きたい、そう思わせてさえくれる、おじいちゃんとの出会いでした。人の暖かみに触れたとき、自分ももっと優しさを持って生きて行きたい、そう人は感じるのかもしれません。
その後、ボス猫くんが埠頭の突端の方へと歩き出しました。私は、あとを少し距離を置きながらゆっくりと付いて行きます。突端付近の、ガードレールの内側で彼はゆっくりと腰を下ろし、寝そべりました。私も、ゆっくりとそばに近寄って腰を下ろし、彼に静かな口調で話しかけながら、写真を撮らせてもらいました。
彼は、弱ってはいますが、その顔はオス猫らしい堂々とした風格があり、目も力強く遠くを見据えていました。生き物の生命力、ひたむきさというものを、ファインダー越しにひしひしと感じさせてくれた気がします。
元気でな、と声をかけて彼の頭を軽く撫でてやり、撮影を終え漁港を後にしました。
その際に見た、どこか寂しげで、でも凛としたその表情がとても印象的でしたね。
その後はコンビニで遅い昼食を買い、母校の前の堤防の上で、座って海を眺めながら食べました。日差しがとても暖かく、しばし食後にちょうど体の幅くらいの防波堤の上で、吉田拓郎の「唇をかみしめて」を聞きながら横になって寝てしまいましたよw(ノ∀`)
ゆっくりと休憩ののち、母校の横を通って、とても充実したサイクリングのひと時を感じながら帰宅の途につきました。
サイクリングはやはり気持ちがいいですね☆
天気が良い日はFD2だけでなくサイクリングもカメラを携えて楽しんでいきたいと思います♪(*´ω`*)
本日のフォトギャラです。
ちょっとしんみりした文章になってますが、お気になさらずw
・ フォトギャラ
→ ・ サイクリング撮影行脚①
・ サイクリング撮影行脚②
Posted at 2010/04/18 21:37:38 | |
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サイクリング | 日記