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本日発売のHot Version Vol.96。


その中に、9月に亡くなったパワーハウス・アミューズの代表、田名邊秀樹さんの追悼コーナーがあります。


私は、アミューズの存在をHot Versionの峠最強伝説で知りました。
そこに出てきた魔王S2000の驚愕の走りは、自分を瞬く間に虜にし、自分もこういうクルマをチューンして乗ってみたい、そう思わせてくれた方でした。


もし、自分もS2000を乗ることがあったら是非ともアミューズに赴いて田名邊さんにチューニングしてもらいたい、そう思っていただけに、その訃報はとても残念に思いました。


DVDを見ると、ああ、この人はほんとうに車が好きで、信念を持って愚直なまでに正面切って立ち向かってきた人なんだなぁ、と今更ながら改めて感心させられます。


やっぱこういう信念を持った人が作ったクルマというのは、人を惹き付けますね。ただのチューニング屋さんなんかじゃない。
魔王S2000にしても、ただ速いだけじゃない。街乗りも十分こなせるような快適性や外見を持ちながら、でもサーキットでも速いポテンシャルを持つ。そしてその両立を本当に高いレベルで果たそうとし、事実達成した。


今回、追悼企画で登場したR35GT-R ファントム。
田名邊さんが病魔に冒されながらも、自らの命を削るように、開発に専念したマシンです。
まさに、彼の遺作といっても良いでしょう。


その姿は、まさに彼の姿を具現化したようでした。
その走りやたたずまいを見てると、彼の生き様を映しているようで、なんか見ながら無性に感動してしまいました。


彼のクルマ作りに対する姿勢や信念は、クルマ好きの人だけじゃなく、何か人として信念を強く持って妥協せずに生きていくことの大切さやすばらしさを教えてくれた気がします。
やはり、輝いている人はすばらしい。


自分も、見習わなくてはいけませんね。


・・・と、Hot Versionを見ながらこんな思いに耽っていた、jaminでありました。