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イイね!
2015年10月05日

米運びつかれた

 ・今日は昨日脱穀した米の積みおろしと畑に放置してたの回収。緑っぽいとかでBランクにしたのが10袋(うち2袋をお世話になった人にただでお世話)。販売が4袋+15袋取り置き、予備4袋だから33袋だった。一袋30kgだからほぼ1t。1.9反だから反収は520kgあたり。8.5俵取りかな。面積はかなり怪しいけど、まあほぼ満足できる。米価が12000円なら全部出せば20万ぐらいになるのだろうけど、色々面倒で自家消費と流通で終わるのであんま金にはならない。1t程度だけど上げて降ろして運んでやってたら体がだるい。まあ収穫出荷は出来たので、また夜中出荷だ。

 ・選果で巨峰が難しいのは色がLEDライトだと見づらい事。絶対的に明るくないのと点光源に近くて反射がないので暗い。それで問題なければいいが、巨峰の粒の痛みは黒い事が多いので見逃してしまいそう。当然だが色見合わせで詰めるのも迷う。作業スペースは本来はもっと明るくあるべきだと思うし、面光源が欲しい。そういう点では蛍光灯はやっぱり優れているが、私はもうインバーターの故障の多さに辟易しているので蛍光灯は使いたくない。かと言って交流のはちらつきが古くなると気になる。
  LEDでバーライトはどうかと思って調べたが、かなり割高に感じた。あまり需要ないというか、どうしても外装部分で無駄にコストがかかっている感があり、それだったらテープLEDでいいんじゃないかと思ってしまう。テープLEDの場合の問題点はAC100VではなくDC12Vで設計されているのがほぼ全てなので、DCアダプターを介す必要があるが、AC-DCアダプターは安いのはスイッチング電源なので細かいちらつきが出るし効率が悪い。DC電源(たとえばバッテリ-)で付ければもちろんいいんだけどね。あとは、LEDはどうもまぶしいけど明るくないように感じる事が多い。絶対的な光量を得るためには結構使わないと辛い感じ。ま、それをやるなら、それこそ使ってないLEDバルブはそこそこあるので、組み合わせれば簡単に明るい職場(物理)に出来そうだが。
  ちなみに蛍光灯タイプのLED管もあるが、1度蛍光灯用に電圧上げてるのをまた下げるという面倒くささ(コスト増)、インバーター式は使えない、照明方向を調整できないなどの問題があってあまり普及してないみたい。いっそ12V規格で作ったLED専用バー照明の方がいいと思うが、LEDは切れないので交換の必要も薄い=バーライトでよくね?ってなるみたい。

 ・今月の現代農業はすごい面白かった。ブドウはもう記事になる時期ではないと思ってたら、シャインマスカットで5t取りという記事だ。これはハウス栽培での話なので、露地栽培であればさらに効率はいい事になる(が、病気リスクやボルドーの汚れ考えると理想論での話だが)。シャインは反収が初期からかなり良いというのは皆感じているようで、2tあたりまでは取れそうな感じはある。某品種が4本の所、シャインは一本で同じだけ取れてしまったとかね。ただ、シャインは着色品種じゃないので、味がのってなくても分からず、ならせすぎて味無し果の話題も出ているので、単純に収量だけの話をするのはまずいと思う。本当に糖度がある物が沢山取れないと、品種の魅力をさげてしまいかねない。とは言え、5tは魅力で、半分の2.5tでも取れれば素晴らしい。私は一反3000房で500gだと1.5t、実際はそれよりやや軽く450平均の1.4tあたりだと思う。というのは、パックは400gあればいいので500gにしても樹の負担が無駄に増えるだけだし、老木を無理矢理樹形かえているので、逆に頑張っても350g程度にしかならない部分が結構ある。本来なら補植して世代交代させる所だけど、ここはいろんな事情でやってはない。
  一方でこの方法には大きな疑問がある。剪定とか樹形どうなってるのか?って書いてないのだ(そういう所が最近の現代農業の記事の底の浅さを感じる所だ)。うちの方法は棚下の平行整枝で、おそらく生産効率でも相当高い。理論だけなら自然樹形でまめに誘引すればそれ以上という話も聞かないでもないが、現実的ではない。つまり自然樹形で5t取れてもそれはあまり意味がない(いや、本当に5t取れるなら意味あるけどさ)。かと言って平行整枝の場合、枝間隔は決まっているので、20cmごとに1枝というのは動かせない。頑張れば15cmぐらいまで縮められるかも知れないし、葉が小さいという記述もあるので狭いかも知れないが、それでも2割増が目一杯だ。
  房重を増やせばいいんじゃないか?とも思われる。実際700gぐらいの房を作っていると書いてもあるが、房の形を見るに農協出荷だとメリットは謎だ。結構形が悪い房なので、あれを贈答には入れられない。5kgバラ詰めにしても、最低10房だと7kgにもなってしまって詰めるのが面倒なだけだ。ましてパックは論外。700gは入らない事はないが、400gと価格は変わらない(もしかしたら評価点数上げてくれるかも知れないが、400でも最高点は出る)。つまり、出荷規格上は房で重さを稼ぐ事には意味はない。
  房数を増やすというのも疑問だ。一応大粒種でも2房乗せる事は出来るが生育差が大きいし、普通は同じ大きさのは下げられない。シャインが特殊で2房大きいのが乗せられるなら単純に2倍の収量と呼べるが、棚下平行だと作業性の面でややこしくなる。棚上の房が出てきてしまうし、作業時に手前のが邪魔になりそうだ。という事で保留。
  最後に主枝ピッチを狭める方法について。これはシャインに限らず言える事だが、新梢を短くすれば果実配分率は上がるので短い方が収量は上がる。デラの話だが、普通の240cm間隔(つまり一本の主枝は120cm)より、100cmなり90cmにした方が反収は上がったデーターは見た事がある。確か90cmあたりで2tまで上げてたはず。じゃあ主枝ピッチ狭めて栽培すればいいかと言うと二つ問題がある。まず新梢が短くなると配分率はあがるのだが、貯蔵養分は劣るからかなんなのか果実品質が下がる。具体的には一房重量が下がる。その低下率と増やせる房の数のせめぎあいで若干収量が上がるという物なので、同じ房が沢山出来る訳ではない。でもシャインが500gの房で余裕で遊ぶってのなら、ピッチを狭めて収量を増やすというのは当然いい手段だ。700gのを3000個作るより、500gのを5000個作った方が収入にもなるだろう(2.1t→2.5tになり、ピッチは120cmから70cmあたりになる試算で、本当はどうなるかしらん)。
  二点目の問題は棚下短梢でピッチ狭めると作業スペースがなくなる事だ。仮に70cmだとすると主枝ピッチが140cmになり、間をSSが走れなくなる。てか、トウモロコシ畑みたいに間柱乱立になってしまう。ので、現実には2mピッチの主枝1mがいい所だと思う。もちろん既存の園だとコンバートが厄介だ。
  記事では根量を増やして肥料も大量に入れていると言っていましたが、それは間接的には効きますが、制限要素は基本的には日光なのでこれまた微妙。効率的に光合成できる工夫をされているのでしょうが、地下から吸い上げる養分で果実を生らせる訳ではないので、地下が制限要素になってなければメリットはありません。確かに根域制限とかで人工環境で収量を増やしているのを見ると、一本の負担を減らして数を植えるという方法に理がないとは言いませんが、逆に根域制限でやっても5tどころが2tも大変でしょう。
  一応写真から読み取れる部分「だけ」見ると、おそらく自然樹形で、おそらく二房生らせる場所もありますが、ピッチはそこまで狭くない。ただ、枝を進行方向に斜め誘引しているので、仮想的にピッチを狭めているような効果は感じられます。ただ送り誘引になってしまうので樹勢が暴れる気もします。そういうのって房を生らせても摘芯しないと結局房も小さくなるので、すごい集約的にやってるのかな?
  反収を上げるメリットとしては施設栽培の場合施設投資がおさえられる事、当然ですが所有園地も小さくてすみます。また管理が分散しないので一園にながくとどまれる。また最大のコスト要因である消毒が簡単かつ少量になっていいのですが、この方は肥料の方がコスト高要因な感じは受けます。


 ・実はこの話の最後に「葉が黄変しないから光合成が最後まで続き貯蔵養分が多い」って話が出てきます。全く同じ本で別の所で某徳島の某(あんま好きじゃない)が、秋にはちゃんと落葉するのが正常と言ってるのと正反対なんですが、実はこの事に関しては落葉するのが正常です。というか私はそう考えていました、先日までは。落葉しないで遅くまで葉が残っているのは大抵の場合新梢管理の不徹底で遅くまで新葉が発生し続けたとか、肥料が多くてドブツルが出たという悪いケースが大半です。希に病気で早期落葉して新しく展葉もありえますが問題害なので除外します。葉っぱの光合成寿命は実は永遠ではなく、ある時点でピークを迎えてどんどん劣化するので新葉が発生するのは理にかなっていますが、その発生時期と果実成長は重なるので、養分の奪い合いになります。なので、収穫後まで光合成が出来るほどの葉っぱはつけないのが普通です。
  ただ、今年収穫していて感じるのですが、健全で大きい果実が大量についている場所はやっぱり葉っぱが青々としていて、登熟が遅いんですね。老化が遅くて青々としている方が健全で、実は早く収穫している黄変が早い場所は着色がいい反面、それは老化でもあります。ただ巨峰の場合、着色しないと商品価値が下がるので、シャインの例のように最後まで青々させっぱなしが出来て着色するのは分かりません。
  また地上部の管理で老化が遅くなるかは一つその逆は知っています。ABBAの施用により根から成熟ホルモンを取り込ませる事で着色を飛躍的に進める技術があります。という事は、根部でそこはある程度コントロール可能なのでしょう。そういえば木村さんのリンゴ園でも下草を刈らないといつまでも地温が下がらず着色しないという話をしていました。となると、大量施用した堆肥分は分解される熱で根を暖めているなんて事があるのかも知れません。いや、普通は考えませんが、一応ハウスの野菜栽培でそれに近い加温方法は存在します。もっとも、うちの園で見る限り、地温より水分による老化防止効果の方が感じられます。乾かすと老化する感じです。
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Posted at 2015/10/05 22:45:02

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