2015年10月19日
・今日も出荷と収穫してるが、スチューベンあれどうなるんだろうと思ったり思わなかったり。干しぶどうは日陰干しだけだと乾燥がかなり遅く、また現時点では風味の差はほとんど無かった。むしろ温室じゃないと虫がたかる。ネットなのに小さいのが入るのだ。まあこれは自家消費だな。保存だが、現時点では真空パックを使うかどうか迷っている。冷蔵庫に入れずに常温で長期間保存出来るようだが、機材費はそこそこかかる。でも他の使い道もあるのでやってはみたい。
・作業スペースをカタして乱雑においてあったオーディオも積み直した。その場所ではふるーいソニーのCDラジカセを使っていて、これはオートシンセ(つまりPLL)なのでラジオとしてはすこぶる性能や使い勝手が良いのだが、CDはえり好みが激しく3割ぐらいしか読み込まない。音もかなり貧弱だが、これにMP3を入れるとかなり酷い音に聞こえる程度ではある。長い事作業しているとCDが使えないのは甚だ不便であるし、放置機材が動くか分からないのでオーディオ環境も再構築。
まずコアとなるアンプとスピーカーだが、大学時代に頂いたクリスキットの真空管アンプである。しかもセパレートなのだが、CD以外繋がないのでプリアンプは飛ばしている。クリスキットの作者の本は一時期良く読んだが、アンプ自体は私は作ってないので良く分からないのが本当の所だ。出力はいいとこ20Wって所なので無茶なドライブは出来ない、しないけど。
スピーカーは以前ジャンクで買ったビクターのSX5(Ⅱってなってるが、多分バリエーションだ)。ツイーターが死んでたがコイル断線で簡単に治った。ただ、シルクドームツイーターの音がどうも迫力に欠けるので聴き応えがなく死蔵状態。物を置いても倒れない強度はあるので、こいつを使う事に。スピーカーコードはホムセンだと1.25㎜^2のオーソドックスなのしかなくて、別に大きな不満はないのだが、少しだけ驕って電源用の2.0㎜^2の物にした。昔は1.25㎜^2のを二重にしてたりしたっけなぁ。ちなみにスピーカー用のと1200W電源コードはおそらく皮膜以外は一緒、値段は1500Wの電源コードのと同じ。
CDプレーヤーはデンオンのCDP-1630で、当時はCDP1515ALに憧れたが買えなかった。ま、今はメインのシステムで使ってるので、要は買い足して使わなくなっただけ。全部接続してスピーカーを適当に向きを合わせ、底に木片をしいて再生、なぜか槇原敬之のベストが入っていたのだが、マッキーにしては低音がきつい。SX5も真空管アンプも方向性としては明らかに違うのでスピーカーのグリルネットを外してバランス調整ボリュームを回してガリ取りするが、あんまり酷くはない。んで、良く良く見るとボリュームはセンターがノーマルではなく、右目一杯でノーマル、左で減少と書いてあった。ちなみにこのサイズだが3WAYだ。
普通この手のはセンターがノーマル、右で増加、左で減少ぐらいのバランスで作ってあるはずだが、聞いて見てもツイーターとミッドは目一杯にしてちょうどという印象である。それだと仮にバスが強い音源で相対的にバスを弱めたいって時にマージンがないと思うのだが・・・
それより、改めてピュアオーディオすげーってなった。設置も詰めてないし、ピンケーブルだって安物(ただ、ここに数万円かけるのはオカルトだと思う)、CDPはちょっとピックがくたびれている感もあるし、コーンだってまだ湿気ってるだろうけど、ラジカセとはもう問題にならないぐらい違った。おかげで今年も台所作業が進みそうである。
・今年は終盤でもブドウの価格が下がらないし、品質もやっといい奴が並んでいる所においついた。先日5kgの単価があんまりにも割安なのが気になっていたが、今日見たらパックが320円で5kgが3500円ぐらいと、まあまあ納得の価格になっていた。というか、農業新聞の市況見ても3000円だった時がおかしかったと思われる。パックを450g、5kg箱に5.5(正味)kg入れてるとすると711円と636円となり、やっぱりパックのが高いという事にはなっちゃうけど。資材の価格はパックがおおよそ20円、5kgが10円として690円と620円になる。
5kgは10房で5kgにしているので、一房という単位で見ると350円、パックは320円なので、房単価だと高い。つまり、大きい房は5kgにするとパックより有利になる訳だが、どこが分岐点か。もしパックが450g平均だとするなら、490gらへんの時5kgの一房単価が上回る。式にすると
BW=PW×PP/PB
BW バルクウェイト PW パックウェイト
PP パック価格 PB バルク価格
らへんになる。実際問題10房で5キロを出すには最低500gで作らないといけないので、なかなかこの市場相場というのは良く出来ているなあと思う。そうそう、2kgも大量に出している人もいる。2kgは基本4房で1500円ぐらいだから、375円と房単価だともっとも高い。それだけ厳しく見られる事にもなるし、資材代が一房で30円ちかくかかるので、5キロバラと大きく違う訳でもないが。
さらに3L規格になるとバカみたいに買い叩かれて1200円らへんになるのだが、これも房単価で見ると別の結論が出てくる。重量単価で見ると明らかにこの規格は不利で、2,2キロだとしても545円とパックの2Lも下回る安さになってしまう。だから5キロで抱き合わせて調整出来ればいいわけだが、房単価で見ると400円ちょい、資材代も割高にはなるのだが、それ引いても370円らへんにはなるので、房をバラして一房と2Lを大量に作るみたいな離れ業をしないためには、まあ妥当な市場価格なんだと分かった。
Posted at 2015/10/19 22:34:58 | |
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2015年10月18日
・ウッドブロックについて考えて見た、と言っても楽器でもコンクリートブロックを木で作った奴でもなくて、レゴみたいな積み木が作れないかと思ったのが発端。私は子供の頃は結構ブロックで遊んで、あれがいい刺激になったと思っている。ブロックは仕分けのパターン(色、形)、積み上げ方の工夫、指先の運動、構造の考察、立体把握など非常にいい効果があるし、あれで小さな小屋を造って昆虫を入れたり、作った物自体が遊びの中で遊べた。ただ、私が遊んでいたブロックはレゴではない、半分オリジナルみたいな規格で、ブロックが大きいので組み立てると凸凹が目立つのが嫌だった。レゴみたいな突起が小さく細かい物を作りたかったのだが、買ってもらえず。それ以前は積み木で遊んでいたと思うが、積み木は接合ではなく重力で積むだけなので貧弱だったのが不満だった。まあ木製の肌触りは良かったけど。
今、木材は活用されないまま捨てられており、一方でブロック業界はレゴ一強になってしまった。大人はまあマイクラなど電子の世界で遊んでいる訳だが、木製の積み木ではないブロックが出来たら面白そうじゃないか?というのが一つ(というか、たまたま片付けしてたらオークビレッジで修行していた先輩がくれたウッドブロックが出てきた。これは単なる木片だが、様々な樹種で作られていてとても綺麗だ)。まあ、木材を四角形に挽く事自体はなんの問題もない。難しいのは接合だ。
プラスチックのブロックの場合、はめこむと結構強く固定される。レゴなんか強く組みすぎると外すのに苦労するほどだ。私が使っていたのはそれよりは弱かった。検索するとそれによく似た木製ブロックが出てくるのだが、問題はやっぱり接合部を摩擦力で固定しつつ摩耗や経年劣化で簡単に外れるようにならない工夫だ。既製品の場合、プラでも木製でもメスを独立した円筒パーツで作り、若干きつめにくりぬいて素材の戻す力を摩擦力にしている。これなら簡単にバカにはならないだろうが、素材の加工に大変な手間がかかるし、精度も大変そうだ。おおよそ量産には向いてない(プラの場合は全然問題ない)。かと言って単純なオスメスだと積み木より若干マシな程度になってしまう。それはそれで面白いんだけどね。
他に考えたのは木組みの実(さね)加工をする事。接ぎ木でΩのハサミを使って分かったが、これは結構固定力がある。ただし、これだとブロックを積むのではなくスライドさせて差し込む事になるので、組み方にコツや頭を使う必要が出てくる。それはそれで楽しいだろうから、大人のオモチャとしては良さそうだが、子供が理解して使えるかという疑問はある。製造方法自体は結構簡単にいけるはず。
他に考えたのはバカ穴のオスメスでマグネットや鉄片を埋め込む方法。ただコストが増すし、マグネットが脱落してトラブルになりそうな気もする。無垢の木製のが当然望ましい。他には仕口を作って木軸に特化したブロックも面白いかも知れないとは思うのだが、まさに木軸在来建築の欠点でもあるのだが、横方向の継ぎ手は多様なのだが、垂直方向を意識した仕口は少ない。というか基本的にはほぞ穴に差し込むだけである。もちろん、建てる手順として必然的に柱はほぞ穴に刺すだけになるのも分かるのだが。他に面白い物としては「不可能仕口」というのがある。たとえば隣接する2つの面で蟻継ぎなり鎌継ぎのひっかけている面が見えているような奴である。理屈上ありえないのだが実在する。あれどうやってやるんだろう?と思って調べたら、実はあれはトリックで柱に斜めに継ぎ手を作っているので、別に本来の蟻継ぎをやっているのではないのだろうだ、なるー。これは横にスライドして組めるので、二面どころが四面でも出来るだろうし、ペアになる面で組み方かえていいはずなので、隣接片方は同方向に蟻次ぎ、もう一つは逆方向でさらに蟻次ぎみたいなのも出来そう。ただ、そうやる事で逆にトリックがばれてしまうかも知れない。ブロックとしてはそもそも問題外だが。
ワンタッチで幅がある継ぎ手となるとそういう訳でΩなりアリ継ぎを腰掛けさせないで全部通しておく事が一つかなぁ。で、半コマずらしが出来るように、基本ブロックでは普通のブロックのように二列それを作る。ただし、方向を変換出来るように、背面の切り欠きは十次(基本ブロックなら井の字みたいに)入れておけばいい。
・ダイソン球発見か?というニュースで昨日考察したが、もっと興味深い話を見つけた。じつはダイソン球かと思われた現象は恒星の明滅が激しい事から存在が疑われているのだが、もちろん自然条件下でもなんらかの物体が地球と恒星の間を横切っていると考えれば簡単に説明がつく。実際、基本的にはそう思われているのだが、それをダイソン球ではないかと言った人の考えているダイソン球は一般に知られているダイソン球とは違った。一番ベーシックなダイソン球はもちろん恒星を全部覆ってしまうタイプなので、明滅するとしたら穴がある場合だ。リングワールドタイプの場合、リングが地球から見て回っているならありうるが、書いたようにこいつは不安定な形状になる。そして今回発見したのはマルチプラットフォームタイプのダイソン球、というかダイソン軌道パネルとでも言えばいいのだろうか。要は惑星軌道で回るパネルを設置するという考え方だ。
分かりやすくスペースコロニーで考えよう。ガンダム世界のスペースコロニーというのは「地球」「月」との重力バランスポイント(ラグランジュポイント)に設置されており、地球の公転軌道を一緒に回っている。でも、SFにおける反地球のような物が設置されうるなら、それをどんどん増やしていけば別に剛性がある球体という形でなくてもいいでしょ?という考えである。まあ、実際はこの反地球にしても地球と太陽でラグランジュポイントを算出すると一応は成り立つのだが(オイラーの制限3体問題の直線解、だそうだ)、あまりに不安定なので簡単な外因で太陽の影に留まる事は出来ないそうだし、同じ軌道に沢山の物を浮かべていいのかも分からん。まあ、あっちの世界のケプラー先生がどうにかしてくれてんだろ。
・干しぶどう早速作ってる。なるほど、アルカリ溶液につけておくと多少ワックスが飛んで撥水性が無くなっているように見える。まあ一年冷蔵庫に入れておいたパープルの方がはるかにカラカラだが。ちなみに病気で縮んだ奴は風味がおかしい事もあるので注意が必要だ。さて、前回の考察で改めなければいけない部分が出てきた。エタノールなのだが、鹸化の触媒ではなくてアントシアニンのアセトアルデヒド化に使ってるのかも知れない。皮ごと品種でない葡萄で干しぶどうを作る場合特有の問題は2つあって、一つは「皮が硬い」事、もう一つは「皮が渋い」事である。前者に関してはやっぱりあんまり皮が硬い奴は干しても皮が気になって美味しくはない。ただ今回の薬液処理は若干の皮の軟化処理にもなっていると思われる。完熟して皮がもせてきたやつを使うのが普通なので、これはある程度の妥協も必要だろうし、実際売ってるレーズンだって皮が気になるのもある。干してあればかみ切るのにそこまで手間でもないし。
もう一つの渋みに関しては、日干し自体が渋抜き作用があるので、ちゃんと干せば抜けるのだろうとも思う。糖度が上がれば相対的には気にならなくなるだろうし。ただ、こっちは不味さに直結しており、セミドライタイプを狙っていると抜けきらない恐れもある。という事でエタノールで処理してみたところ、物の見事に渋味が抜けてコクがあって美味しい葡萄になった。というか、これ、ヘタな皮ごと品種より美味くねえか!?なんというか栗の渋皮煮のような大人の甘さがかんじられて、大変おいしい。ついでに言うと、おそらくこの培液は逆に巨峰のエキスを吸う事になるので、何回か使うとリキュールになるのではないかと思う。あんまりやると、浸透圧で糖が抜けて水分吸ってしまうかも知れないので、適度に切り上げる必要はある。
さて、商品にしようと思った時に難しいのはセミドライタイプは日持ちしない事だ。さりとてフルドライタイプは酸味も飛んでフレッシュには感じない。あと、缶詰と瓶詰めにして売る場合は保健所の許可が必要なので面倒。そうなるとビニール系のパッケージで密閉できるシーリング、あるいは真空パックにして冷蔵保管出来るようにするのがベストかなと思う。
・昼間はソーラーライトの位置をかえたり、スノコだのなんだの購入。ミニキャブのエア圧チェックと補充、オイルクーラーのカバーを設置した。最近は油温上昇が水温より大分遅くなったのと、冷間時の始動性が悪くなってきたので、キャブも少し濃くしてやらないといけないかも知れない。まあファーストアイドル機構が効きすぎな可能性もあるけど、そこらへん触る余裕は今ないし。エア圧はダイソーの簡易ゲージのパッキンが無くなってしまったので新しいのを購入しデジタルゲージと校正してみたが、ばっちりあってて良かった。あと、今は5kgの箱の周囲に照明がなくて、イマイチ色見が見づらかったのだが、手持ちに作業灯があった事を今頃思い出して蛍光灯に交換して津買ってみたらいい感じ。てか、最初カバーの針金がまさかワンタッチで開くとは思わず分解してしまったのだが、あれ簡単に開くし口がねにコンセントまで付いてるし、便利すぎて笑った。なんか一番ベーシックな奴が一番高機能って素晴らしいな。選果前にタイマーかけて寝たら、ものすごく深く眠ってしまってタイマーで起きた時にどうしても夜だと思えず久々に軽く混乱した。携帯の時間表示24時間にしようかな。
Posted at 2015/10/19 00:08:06 | |
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2015年10月17日
・昨日は本場ネパールやインドのカレー屋に行ってきましたが、ナンが皿を大きくはみ出しておっこちてて笑いました。カレーは結構辛くて食べきれるか心配でしたが、おいしかったです。お水飲みきったら外国人の店員さんに「辛かった?」とか聞かれるほど汗ダラダラ。でも、地元で久々に本場物っぽいカレー食べられて大満足、また行きたい。
・さて、生産管理とコストダウンについて。自然農法の人が書いていたのだが、生産量だけ見るなら自然農法でもそこそこは取れるのだけれど、商品の虫食いや病気果を取り除く手間が多くて歩留まりも悪いし労働力が必要、クレームもあるのだそうだ。一方慣行農法では私は防除暦は割と従ってる。人によっては条件良ければ飛ばしても良い物が取れてたりするが、過剰とも思われる防除をやらないで病気が蔓延すると出荷が大変になって結局高コスト体質になってしまうのだ。であれば防除の農薬代や手間賃なんて安くなってしまう。
・いつも読んでいる大工道具屋さんのブログでなかなか難しい問題が話されていた。それは購入相談メールなどで購入の意思が見えない場合にどうすべきか?という物。明らかに別の所で買おうというケースは論外なので抜かすとして、購入するかどうか分からない場合の問題である。お店側からすると手間暇かかり直接利益にならない事ばかりやってられない(他の仕事に差し障るし、かと言って無視するのも悪いから、ある程度は質問に答えたい)ってのがある。まあ一般的にはブログで情報発信はされているようなのだが。
これは一般企業でのプロモーション、広告の仕事になるのだろうが、それが売り上げに直結しないという問題と似ている面が多い。実際、すごい分かりやすいHPを作ってくれている所の製品は、やっぱりそれなりに高いし、コンサル料込みで高付加価値ですよ!と売ろうとしている所の物を私は買う気になれない。その価値があるかどうかは消費者には明かではないので、情報の非対称性があるからだ。かと言って宣伝活動をしない業界が健全な訳もない。一応メーカーが一義的には広告の責任がある訳だが、良いことばかりしか言わないし横との比較をしないから、どうしても各種取り扱いする店に聞きたい気持ちになる。個人的には以前とある有名な自転車屋に行ったら、そこの因業婆さんがいきなり「買う気があるの!ないなら出て行って」と入店そうそう言われて閉口した事があるので、少なくともネガキャンになるような接客はやるべきではないと思う。ただ、自転車業界は未だこういう世界があるよねぇ、私はロードチャリ自体がそれで嫌いだ。
そのブログへの返信で具体策としては常識的に返答内容を調整するとか、優先度がかわる事を示す、FAQで明示しておく、回答を有料にするなど出ていたが、最後のは面白いけれど多分アレだ。ただ、有能な店員に客が大量についてしまうが、お店単位では遊びが出てしまう店員が出てしまうと考えるなら、優先度が低い客には知識が乏しい店員が対応し、その内容を有能店員が監督する事で店員教育を兼ねるというのは一つの手ではないかと思った。店員同士が競合関係にあると別だけど(ホストクラブみたいに)、中小企業で総力でことにあたっているなら戦力増強はマイナスにはならないし、教える事でお互い+になるだろう。業界内部では差別化したい、でも業界全体ではアピールしたい、広告は難しいが、あんまりそういう事に頭を使うのは無駄というか無益に感じる。
・ダイソン球発見か!というスレみていたら面白い議論がされていた。ダイソン球というのは恒星から出るエネルギーを無駄にしないように構造物を建造するとなると、恒星を核としたカバーのような球体になるのではないか?という仮説。一応その手前にリングワールドという仮説もあるのだけれど、なんでもリングワールドは恒星周辺では重力とかなんとかで安定しないらしい。惑星のリングワールドとしてはHALOが有名だよね。重力がどうなるのかとか面白いのだが、一番「そういえば!」と思ったのが熱力学の第2法則、熱エントロピーの法則である。
ダイソン球で仮に恒星のエネルギーを沢山集められるようになるとするとしても、そのエネルギーは何らかの仕事をした後、最終的には熱エネルギーに再び戻ってしまう。たとえばソーラー発電機で電気を作ったとして、それでモーターを回すと運動エネルギーと熱エネルギーになり、その運動エネルギーも何らかの形で熱エネルギーか何かなるので、すぐに飽和してしまう。莫大な貯蔵が可能なら別だが(化学エネルギーとしては一応貯蔵可、電子だけ超伝導で蓄える事も今ちょっとだけ実用化されてるけど、コンデンサーみたいなもん)、そもそも必要があってエネルギー溜めてるんだから、どこかでエネルギーを利用して発散するはずで、そうすると総和としての放出量はほぼ恒星と同じという事になる。観測上恒星っぽくはないかも知れないが、不自然な赤外線発光などになるのではないか?というのが主張だった。なるほど。
一応質量保存の法則をエネルギーでぶちやぶる理論を逆に使うなら、エネルギーから物質を精製する事も可能かも知れない(あんまり実用性ないので研究はされてないけど、加速器で粒子ぶつけて何かできた!って言ってるのは部分的にはそれに近いかも)。あるいはダークマターのような反物質として次元の裏側に押し込めれば入るんかも知れないが、そうすると「そもそもダークマターにアクセスできる文明がダイソン球のようなエネルギー源に頼る必要はない」という部分に立ち戻る。大体、そんな巨大なエネルギーと居住可能面積で大量に生き物が増える必要があるのだろうか?
今の地球の現状を見れば分かるが、資源枯渇もエネルギー問題も人口増加が無ければそれほど問題にはならないだろう。後進国みれば分かるが、人口爆発やってるのはアホな国で、知能が増すほど人口増加率はマイナスに転じている。外因による制限もあるだろうが、そこまで賢い地球外生命体がいるとして、無駄に大きなハビタブルゾーンを作る事に執着するだろうか?
無理矢理ダイソン球の必要性および、それが熱放出をしてない理由を考えるとすると二つある。一つ目は、文明の段階がまさにダークマターとか平行次元に移行する前夜の段階にあり、その開発のために莫大なエネルギーが必要になるという考え方。もう一つは別のハビタブルゾーンの開発に使っているという考え方。前者はほとんど概略でしか考えられないので後者について。文明はある程度発展したら次の居住先を探すという作業がノルマになる。というのは従来の短い文明存続期間であれば惑星や恒星系の寿命はほぼ永遠なのでそんな事は考えるべくもないが、超文明が出来て蓄積が莫大になり同時に存続期間の上限が無くなったら、星の寿命が文明の限界を決める。今太陽系は46億だか50億あたり生きているが、太陽の寿命は100億前後で、実際には赤色巨星になっていくので、最後まで近くに住めるわけではない(最後の方だと地球の軌道まで太陽が膨らんでくる。と同時に温度も下がるけどね)。
そうなると1:恒星に頼らないエネルギーでボイド区間で楽しくやってく
2:別の恒星系に子孫を飛ばして文明を銀河系に広げる
1は他の天体現象による影響は受けづらいから、ある意味「上がり」である。次ぎの限界はおそらく宇宙の寿命で、それがあるのかすら分かってない。まあ他の恒星系からエネルギーを引っ張って来られれば、仕事は星系でやって住まいはボイド区間で、みたいな棲み分けも出来るだろうけど、時間差がすごいからなぁ。近ければ影響受けるだろうし。そうなると、別次元のエネルギーを取り出すとか言う話になりそう。とは言え、ダイソン球はハビタブルゾーンから離れた発電所で、住んでるのはかなり遠くでエネルギーが分散して使われているというのは理屈上なりたつ。
別の恒星系に移住するためにエネルギーが必要、これも分からないでもない。ダイソン球成立時にも必要になるのだが、なんらかの形で方向性のあるエネルギー伝達は必要で、それが可能ならそれを受けて進む宇宙線のような物はSFではよくある。超高速で進むためには莫大な燃料を必要とするので、それを外部供給出来れば飛躍的に移動距離や速度が稼げるかも知れない。んが、大規模な移住が本当に必要かは未知数だ。恐らくその程度の文明になっている時には生命はもっと人工的な、ロボットのような物になっているのではないかと思う。具体的に何億人も積んだ移民船で大海原にこぎだすというのは考えづらいし、それならもっと単純に小さな種だけ飛ばして現地で増えればいいだけだ。
他に考えつく案としては滑稽だが戦争で浪費というのが考えられる。文明の限界が無くなった世界を想定したので、その内部で壊滅的な戦争はもう無いとは考えたが、仮に全銀河的な文明の広がりを想定するなら、他の銀河文明との接触は考えられる。内部的には安定でも外部的に移民先の恒星の取り合いとかにならない保証はないし、あるいはエネルギー問題が解決されてどうでもよくなったので戦争で浪費すっか!みたいな健全な遊びみたいな可能性もある。
・最近の動画はすごくて、イスラム圏から爆弾の解体映像すら流れてくるのな。ロシア製のクラスター爆弾の解体動画とかあった。確かにクラスター爆弾は意図的に不発弾を入れている疑いが濃く、その手の不発弾を回収した民兵が再利用する事も多く、その情報をネット公開して再利用を促進したり、逆に意図的に罠を爆弾にしかけて解体しようとしたら爆発とか政治的プロモーションとか色々考えられる。
その中で一つ興味深かったのは爆弾の組み付けボルトがヘクスでも六角でも、フィリップスでもなく、ただのマイナスネジだった事だ。しかも鍋頭ではなく円筒形のしっかりとしたボルト(多分M6かM8サイズ)。コメントでは「頭を舐めづらい、悪環境でも回せそう」という声もあったが、爆弾のネジだから別に戦車のパーツみたいに摩耗するまで使う物でもあるまい。なぜマイナスネジなのか?
製造上楽だから?うーん、戦地で頻繁に分解する銃の部品なんかがワンタッチなのなら分かるが、爆弾をそう解体するもんだろうか?ネジ山の安定性で言えばむしろヘクスと六角頭とか、フィリップスと六角みたいな奴の方が複数の手段でまわせて便利(ナンバーのネジとかそう)。コストダウン?多分汎用のネジの方が楽で、逆に凝ってるネジの作りに見えた。ネジ自体に特殊な仕掛けがある?これは攻殻機動隊でも出てきたのだが、ネジの回転数が爆破キーになっているケースがあるにはあった。ただ大量につかう消耗品にそんなもの仕掛けるかは、明確にターゲットにした罠でなければ不要で、全部がそうなってたらそれはそれで問題だ。
・今年もブドウの終盤で大分しなびた房が増えてきたのでレーズンにしてみたいと思っている。病気でないブドウはさげておくだけで自然に乾燥してレーズンになるから、房さら乾燥のもあるけどね。さて、これまで何度かやってみて分かったのだが、巨峰レーズンを天日干しにするのはあまり良く無い。確かに乾燥は早まるのだが、どうも風味も飛んで甘いだけになりがち。以前「現代農業」で乾燥野菜を作っている人達が「秘密の薬液処理」で葡萄を乾燥させているという話をしていたのを思い出した。実はその干しぶどうらしき物を食べた事があるのだが、これはねっとりと甘くて美味しかった。表面がカサカサになってないし風味が残っている。
そういえばトルファンなどシルクロードが干しぶどうの原産地で、あそこだと日陰の小屋で干してたなと思い出した。まあいろんな理由があるのだろうが、やろうと思えば直射日光で乾かしてしまえば、あれだけの砂漠なんだから一瞬で乾くだろうに、それなりに意味があるように思われる。
また、その記事を調べる時に検索で「秘密の薬液」らしき物を発見する事が出来た。その記事はトルファンで最近「促乾剤」が多用されているので葡萄は「汚染されている」という文脈で書いてあったのだが、ちょっと科学的な知識に乏しいというか、少し薬剤過敏な反応で書いてあったのが気がかりではある。一般人がそう感じてしまったら良くは無いわな。まあ実際問題、専門家が大丈夫って言うほど怪しい物はないし、それは歴史が証明している。
さて、話戻して「秘密の薬液」「促乾剤」とは何か?調べてくださっているので引用すると「水酸化ナトリウム1・2〜3・5%、炭酸ナトリウム65〜85%、、食用油8・、16〜11・8%、ミョウバン0・5%、乳化剤」だそうだ。また別の企業の物として
「~促乾剤とは動植物性油脂5〜12%、エタノール1・5〜8%、アルカリ金属水酸化物1〜4%、のこりアルカリ金属炭酸塩と成分表示があって次のように作用が説明されている。
「エタノールが媒介となってアルカリ金属水酸化物が動植物油脂鹸化し、脂肪酸塩とグリセリンを含んだ鹸化液となってアルカリ金属炭酸塩とまざって製剤となる」
とある。この水溶液に1時間ブドウを浸すと乾燥時間が1/3で品質も向上するとある。まず下の解説は作用原理なんだが、私がまさに疑った通りであった。みりゃ分かるが大部分は「炭酸ナトリウム」つまり、重曹である。下の表記はその希釈時の成分だと思われる。みょうばんは硫酸アルミニウムで漬け物の色揚げに使われたりするので、助剤、油もまあこれ必須なんかなぁ?って感じではある。一応併記
原材料 希釈液?
油脂 8~11% 5~12%
エタノール NA 1.5~8%
アルカリ金属 65~85% 1~4%
1,2~3.5%
みょうばん 0.5% NA
乳化剤 少量 NA
合計 74~99% 7,5%~25%
希釈液の方でグリセリン云々言われているのは、原材料の方の乳化剤が相当するので、「別途乳化剤を入れた」か「水和液にしたら勝手に出来るか」の違いでしかない。つまりエタノールと乳化剤は相殺。引用元が警戒している水酸化ナトリウムであるが、確かにそれ単体は劇物だが、油と水でエステル置換をやって乾かしたのが石鹸である。まあ反応中に手を突っ込んだりしなきゃ平気やろ。
原理はおそらくブドウの皮に作用して表面のワックス層(クチクラ)などを除去し、水分の発散を早める事で乾燥を促進している物と思われる。ブドウの乾燥の問題はほぼ100%そこで、さっさと水分を飛ばして糖度を上げてしまえば後は腐敗の問題もなく乾くのだが、なかなか中の水分が飛んでくれないのである。かと言って切断するとすぐに腐るし手間で、衛生問題が難しくなる(オーブン使う人はこれでいいけどね)。油脂は逆の作用になりそうというか、普通に一液でその処理すると食用油と重曹が先に反応してしまいそうな気もする。あるいは低温で分離してあれば関係ないのだろうか?油は乾きすぎ対策で、他の国のレーズンも大抵は油でコーティングされてあるからあまり不思議はない。
もう少し乾燥について考えて見ると、皮に細かい穴があいて水分が発散しやすくなればいい事は分かっている。その方法としては古くは細菌による菌糸の侵入という貴腐があったが、風味が変わってしまうのが問題。熱湯で処理する方法も私は試した事があるが、ともかく風味や色が全然変わってしまって美味しくなかったし、腐りやすくなってしまった気がする。他には凍結させれば細胞が凍って痛むのも分かっているのだが、まだ試せていない。大量にやるにはちょっと手間じゃないかなと思うが、業務用冷蔵庫なら余裕かも。凍結させた場合は風味の変化がないのはメリットだが、戻す時にかなり結露水が出る。そして今回発見した薬液処理である。
Posted at 2015/10/17 21:26:46 | |
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2015年10月15日
・出荷しようと夕方収穫しておいたが、結局眠ってしまったことよ、すまん。予想以上に耐力を削られたというか、拍手で腕が痛いというか。朝はちょっと農協関係の用事が2件ほど入ってそれをやってた。賃貸関係は無事終わって良かったけど、草退治はここは結構シビアそうだから大変だ。
・なんか最近超大企業の不祥事が連発していて、資本主義の大前提とかいろんなもんがダメになってると感じる。という事でいくつかの企業をぶったぎり。
まあ私に切られても痛くも痒くもないだろうけど、それが1000人、2000人、1万人とかになったらどうかな?
東芝:粉飾決算ですね。部品を異常に高値で子会社に売った事にして売り上げを水増ししてました。東芝と言えば当時NECの独断場だったPC市場に、ラップトップでPC/AT互換機)、あるいはDOS/V機で殴り込んでウィンドウズ時代を切り開いた訳ですが、結局ソニーやNEC、富士通同様ノート市場では苦戦して悪事に手を染めてしまったのでしょう。なんか大企業だと「税務署の見解の不一致」と言い、ベンチャーだと「粉飾決算」ってなるんですが、税理士からも不正だと言われていたそうで、そうなれば会社潰れるよねぇ普通。少なくとも東証で管理銘柄入りとかになるんじゃないでしょうか。不正が直接ユーザーに向いている訳ではないので、むしろ東芝がそこまで落ちぶれていた事に驚きというか。
東洋ゴム;大好きだったんだけどなー、TOYOタイヤ。今度は免震ゴムが建物以外でも製品データーの差し替えが偽造だそうで、これはもう言い訳できませんわ。免震ゴムに関してもどういう処刑を行ったのか不明確なまま、忘れられるかと思った矢先に再び。しかも品質管理部門だか割と独立しておくべき所がやらかしただけあって、東洋ゴムの信頼は今やアジア三流とどっこいですよ。そのうちエンドユーザーに直結しているタイヤ部門でも同じ事やってるとばれる方に100カノッサ。とりあえず旧役員の刑事告訴と担当者を背任罪にして謝罪広告100本ぐらい入れたら考えてやる。
三井不動産:マンションなんか買えないのでどうでもいいというか、ぶっちゃけセレブな方々ざまぁと非常識な事を考えてしまいます。姉歯物件で個人叩きでかわいそうな事になりましたが、ゼネコンとか建築関係なんてみんな似たようなもんですわ、セールスマンだけ使い捨てやってるだけで。今回はなぜかマスコミがたたいてくれてるのが不思議ではありますけどね。結局マスコミが騒がなければ世間で問題にならず、広告ってのは火消しも兼ねている物なんですが、どうなんでしょ。三井買わないとか言ってもどうせ不動産転売やりゃわからんしなぁ。
マングローブ倒産:不祥事じゃないけどアニメ製作会社で大手が倒産です。著作権とか面倒になりそう、チャンプルー全然好きじゃなかったのでどうでもいいですけどね。個人的に最近はNHKとかでも外国かぶれタレント呼んでAMラジオでラップとかゴリ押しするのやめてください聞きたくないです。とは言え、ネットでアニメの人気ランキング付けとDVD販売見てると、この産業の未来はちょっと危ないかなーって感じはしてましたし、ニコニコ動画が廃れて海外資本のサイトに変わるんじゃないの?ってのはアニメに関してもアニメーターのヘッドハンティングとかで変わりそう。
シンドラーエレベーター不起訴:これもまあなんというか、最近は中国の人食いエスカレーターにおされますが、日本だってシンドラーエレベーターという町中のギロチン台がありまして、その事件は会社側は不起訴、管理会社は有罪だそうです。個別案件だとそういう事もあるんだろうと思いますが、あの後シンドラーエレべーター絡みの事件は結構連続しただけに、PL法とかどうなってんだと言う感じですね。個人的にはエレベーターなんか滅多に乗らないし、シンドラーエレベーターも見ないのでいいんですけど。
TSUTAYA:図書館事業なんか手を出さなければ良かったのにね、本業にも悪いイメージがついてしまいました。また、失敗パターンで叩かれている最中の新しい図書館でも全く同じ不良在庫の実用本ばかり押しつけというのが続いており、担当者は新聞読まないのか役人にごますっとけば大丈夫だと思ったのか。とりあえず新聞と自治体事業の本を時前で買う事をおすすめしときます。たださ、昔ってそれぞれの町に本屋ってのがあって、流行本なんて雑誌とかの少しのスペースで売ってて、まあ小さい図書館のようなラインナップで細々とやってたんですよ。雑誌だってコンビニに並ぶのはおかずにね。ところがツタヤやコンビニが売れる本だけを大量に扱って町の本屋は絶滅してしまいまして、その手の良心的な本は図書館だけになってしまった。そこまでツタヤに投げるってのは、自治体の文化観がそうなってるとしか思えませんね。まあ卸なんて日本は大手二社ぐらいって聞きますし、ツタヤの商売スタイルは元は消費者の単純化にある訳で企業だけ責める訳にもいきませんが。いっそすごい軽い本だけ並べておくオタク図書館を別に作るぐらいなら(本は漫画で雑誌は軽いのばっかり並べておくとか)一定の理解はされるのではないかとは思います、そういう需要ももちろんあるんだから。
簡易郵便局:ローカルな話ですが、簡易郵便局で8億9000万円の横領だそうです。横領分を自転車操業していた分もあるので6億円が実質だそうですが、六億円って使ったり隠せる物じゃないのに無くなってるってそれどうなってるんですかね。正直、60円程度の紙切れ運ぶのに雨の日も風の日もバイク乗ってる人がいる中で、こういう事があるともうね・・・
・地方の建物の写真集で佐久地方の「赤壁の家」と呼ばれた豪農、「神津家」について。うちの近所にも市内で10軒ほどしか無いという江戸時代につくられた民家があるのだが、ここが少し前にリフォームして漆喰からベンガラの赤壁になっていた。農家の壁って赤壁がなんかのステータスなんかと思っていたら、新聞のコラムで面白い事を知った。江戸時代は農家は漆喰の使用は禁止されていたので、黄色い土壁のままか、赤壁が一般的であったのだそうだ。
まあ民家の分類にも怪しい所はあって、一応農民だけど実際はお殿様が逗留するような格式がある民家(ここらへんだと馬場屋敷がそうだ)とか、諸般の事情で漆喰を使っている古民家もある。あるいはメンテナンスの途中で明治時代以降に漆喰にした家もあるだろう。だが一方で、敢えて赤壁にした家もあったようで、おそらく神津家はそうではないかと思われる。それにしても土壁はともかく赤壁ってどうやって作ったのだろうか?調べたら土にベンガラを混ぜて着色している人がいて、その感じに近い。ただ漆喰で仕上げた方が耐火性とか耐久性が高そうな気もする。地方では土蔵でも壁に板を使っていたりはするので、まあいろんな工夫があるのだろうとは思うが。
追記:と書いた所で三井不動産がマンションを周辺含めて一括買い取りという素晴らしい手段に出た。住人の移転費用やらなんやらも持つという事で、素晴らしい判断で逆に三井の株が爆上げである。まあ、「改修する方が高くつく」「当然いろんな係争が長引いて企業イメージが下がる」「どのみち旭化成の杭の問題なので費用はそっちや保険から出る」ってのがあるんだろうとは思うけど、それでも社長自ら謝罪しに出向くとかなかなか出来ないわ。相対的に他の不祥事企業のあらが目立ちます。
・仕事は収穫と出荷、はさ木の足だけは運んで片付けた。ちゃんとした架台がつくってあると片付けは非常に楽だ。
Posted at 2015/10/16 09:24:35 | |
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2015年10月14日
・見てきました。もはや伝説の世界である雷電為衛門以来、ほぼ角界から忘れ去られた長野県出身の力士が大活躍しているので、ものすごい客入りで満員御礼でした。本来の会場キャパではなく、国技館のように床にたまり席を作っているもんで、もう人ごみがすごい。とくに幕入り後だけ見に来る人もいるわけで、その時の混雑と熱気というか二酸化炭素中毒感はすごかったです。力士は一瞬だけ見られるのかと思ってたら、結構あちこちをウロウロしてたり、稽古の順番待ちでいたり、握手会をやってたり、見た放題でした。
・力士と言えばあの巨体を実際に見たらどうなのかが楽しみだったのですが、思っていたよりずっと小柄な力士が多かったです。幕内は確かに185cm、150kgぐらいの巨体もある訳ですが、序の口ぐらいまではそんな大きくない。体型もあんこ型というよりそっぷ型です。あと、脂肪っぽく見えるかと言うと、表面は皮下脂肪も相当ある感じですが、筋肉ついてる感じがテレビよりはっきり感じられたのが収穫でした。三次元的に見ると明らかに盛り上がってついてます。また年齢も30以下なんでお肌もツルツルしてますね、エジプトの大砂嵐とか体毛がゴワゴワしている人もいますけど。
・表情は稽古の時など見ていると結構怖いです。まぁ、彼らは格闘技の選手でもありますから、そのトップクラスの選手ともなると威圧的というか攻撃性がそうとうある人が多そう。一方で子供相撲とか初っ切りとか相撲甚句とか、パフォーマンスを見るとものすごい和やかな表情で、二面性というかエンターテナーというのも感じます。実際地方巡業はガチの勝負ではないのですが、私はあんまり勝負をシビアにしすぎる事に意味はないなと見ていて思いました。多分昔から相撲は八百長とは言わないまでも、本気でこてんぱんに戦う現代的な格闘技ではなく、半分が神事、半分が興業だったんじゃないかなと。昔のプロレスもヒールがいてベビーフェイスがそれを倒すという筋書きでやっていて、それが面白かった。観客は巨体がぶつかるのを見れば充分にその強さを感じる事が出来るのだから、見えない所でギスギスやって選手寿命短くするのなんて誰が得するんだと(そこらへんはルーテーズとカールゴッチでも同じ)。まあ、要は演技してる部分が結構あるし、大きな部分で勝負がついたら最後まで戦わない、犬のケンカみたいな所もありまして、それがかなり自然だったりします。十両ぐらいだとそれが下手というか、逆に言うと一番取り組みが迫真っぽいのは十両上位かな。序の口はまだ相撲自体がこなれてない。前頭がちょっと演技が目立ち、幕内になると本気じゃなくても十二分に迫力があります。
・地元出身は御嶽海の大活躍だけかと思ったら、他にも3人の地元出身力士がいて、他にも髪を結う床山、行事さんにも地元出身者がいました。故郷に錦を飾るってのはこういうのを言うのでしょうね。御嶽海は本来の取り組み以外に、休場で不戦勝になる力士との特別取り組みもあり、二回も戦うのが見られました。それだけで満足ではありますが、がっぷり組む相撲ではなく張り手でペチペチやって最後押し出すというシナリオが2本も続くとちょっとなぁと感じます。安心して見てられる脚本なのはいいんですけど、次ぎはもう少し組んでの取り組みも見たかった気もしますが、昇進したばかりで正直実力でそれやるのはきつそうにも見えました。周囲は元幕内とかガタイがいいので、まだ若いというか細い感じがします。
・力士が歌が上手いというのは知っている人は知っているでしょうが、一時期歌謡番組に力士が出過ぎて本場所で負ける事が多かったので、その手のパフォーマンスはあまり見なくはなりました。しかし相撲甚句という歌合わせは声も良く内容も面白く、上位力士ってすごいなーって思いました。こういうのって海外の力士はどうなんでしょう?出身が海外っぽい人も上手に歌ってた気がしますが。
・この大相撲は勧進元がJA中信で、その中でも最大のハイランドが元締めという感じでした。実際会場もお膝元ですしね。直売ブースもありましたが、相撲とあまりに関連がなかったというか、地方巡業は地元客なので苦戦している感じが。また今回の運営で唯一不満だったのは弁当でした。交換がモタモタしていて序の口の取り組みの間ずっと並ばされましたし、こういう会場で食べる料理の盛り合わせとして少し配慮が足りないように感じました。バランの切れっ端とか盛り合わせの紙小皿は邪魔ですし、上手く重ねて小さく出来ない容器も疑問(さらに斜めにすると汁が出そう)。狭い席で食いづらかったです。もう少し会場に余裕があれば良かったですけどね。驚いた事にシャインマスカットが2粒入ってました、ハイランドやるなぁ(弁当はハイランドと王滝グループが出してる)。でも回りの老人はナイアが良いとか言っていて、そのシャインくれよと思ったのは秘密。思ったよりすごい政治家が見に来てました。アイサツしなかったけど後藤とかきてんだけど、TPP押しつけてる自民の政治家がJA主催の所にくんなと思った。
Posted at 2015/10/14 21:14:22 | |
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