2018年07月06日
・今日も雨が降ってくれたのでお休み、大雨の地域の人には悪いのだけれど、ここらへんは6月雨量が例年の半分以下とからっからだったので助かった。なんと61㎜しか降ってない。今の降り始めからの雨量がすでに100㎜は越えたので、6月の雨のだらしなさが分かろうと言う物だ。とは言えデラの人達は粒抜きが甘いと弾けるリスクが増大中なので、やっぱりやめて良かったかなと。さて、雨の中水田のチェックと百舌のチェックをしてきた。水田はいわゆる「ちょっと水路見てくる」はうちはまず関係ないというか、水路の上流が大雨増水に備えて取水を止めたので水路は止まっているし、雨でそれなりに湛水していたので良かった。
百舌の方は残念な事にカッコウに托卵された方の親が抱卵放棄していて、割ってみたら孵化直前で嘴で卵に穴をあけはじめた所で死んでいるのばかりだった。改めてカッコウ憎い所だが、自然界だと異種の雛を襲う事はもちろん、親鳥も襲われるし同種ですら縄張り争いやメス争いで雛を殺す事が良くある。とある研究だと産卵された卵のうち、成鳥になるのは1割というデーターもあった。1割だと再生産出来なさそうだが、親鳥の寿命が2年ぐらいとして合計特殊出生率がちょうど2ぐらいという事らしい。もちろん、ニワトリやアヒルみたいに雄が子育てしないならば、雄はもっと少数でいいので特殊出生率は1に近くてもいい・・・って今更思ったんだけど、少子化ってそういう事だったのか?カッコウもなんだかんだ言って絶滅しないで数千年か下手したら万年単位で生きてるんだろうし、人類がケチつける事じゃないのかもね。直接的な害で言えばヒヨドリとかムクドリとかの方がはるかに大きい事は大きい訳だし。
・雨のお陰で大粒種の粒が目に見えて伸び出した感じもする。やはり潅水を全体に行う事は養分吸収などでも多大なメリットである。病害リスクもあがるが、害虫の被害はコガネ虫やダニ、チョウ目でも減るだろうし。そうそう、ミツバチだが、ちょっとテッパンがかかったからか、かなり死んでいるのが見えて心が痛い。ほんとミツバチは農薬に敏感だ。チョウ目とかあれで全滅してくれた試しがないし、甲虫類なんかアディオン使っても結局あんまり減らなかった感すらあるのに。強害雑草同様、有益な昆虫は弱く害虫に限ってしぶといと言える。
潅水チューブにはアイデア商品とでも言うべきフィルターが届いた。本来はポンプ後ろに付ければいいのだが、落水水圧だと使いづらい上、フィルターで50㎜サイズとか買うとあほみたいな値段がするはず。25㎜だと今度それぞれのチューブ手前に付ける必要が出てくる。もちろん、チューブに直で袋をかけるような今回のフィルターは容量は全く無いので清掃が煩雑にはなるが、詰まるよりはマシだし、場合によっては上流にもう少し粗いフィルター付けて対策出来るかも知れない。100メッシュ相当なので目開は0.15であり、0.6㎜穴でも詰まらない事が期待出来る。とりあえず水が比較的綺麗なA園で設置してみて具合を見てからDやBで使ってみるか。
・色々世界が変わりすぎてゆっくり歌丸師匠の追悼をしている余裕もない感じだが、タイの洞窟の少年閉じ込めで二次被害が出た事について調べて見てびっくりした。潜水士が行き帰り5時間かかる洞窟だそうだが、調べたらボンベって一般的な10リットルのタイプでも活動時間は1時間がやっとみたいなのね、深さや活動で上下するらしいけど。往復10時間にもなったら、100リットルも必要で、少年達がいる所にはコンプレッサーはない。恐らく長時間潜るために全部酸素にするとか二酸化炭素除去で捨てるとかやってるんだろうけど、それにしてもすごい事だ。また、酸素がそれだけ少ないのなら避難している場所は大丈夫なんだろうかと思う訳だが、比較的空気の状態がいい=地上との間に穴があるのでは?という希望的観測もあるけれど、一方で送気パイプも設置しているらしい。それの長さが5キロとか言うのが驚きだけど、多分潜りはじめる場所よりずっと手前から送っているんだろうな。少年達の体調悪化も報道されているし、炭坑労働者の生還のような美談で終わるにはかなりの幸運が必要に思われる。水中移動は今回の例から見てももう無理だと見るべきだろうし、トンネルだって数日では無理だろうから、最悪の結果を想定せざるをえないな。
・オウム真理教の麻原の処刑が行われたとの報道があった。他の死刑囚も分散して収監しだしていたから処刑の準備はやっていたのだろうが、当時疑惑を向けられていた所から上九一色の強制捜査や逮捕などをリアルタイムで見ていただけに感慨深い。ああ、あの事件もやっと終わったんだなぁと。被害者の方々にしてみれば、あまりに長い時間だっただろうし、司法の結審を待つという理由も分からないではないが、途中から完全に解脱しちゃった教祖だけでも裁判上生かしておく理由はないとして処刑できなかったのだろうかとも思う。教団の無力化とかもあったかも知れないが・・・・
あと、どうでもいい事だが、アルフ(NHKで放送していた所ジョージが吹き替えしていた犬のような宇宙人の毒舌パペット劇)とアレフが紛らわしいのでやめてください。
・城プラモの本は大変面白かった。実際問題城ってプラモ系のアプローチと模型というか建築再現系のアプローチがあって、後者でもっとガチなのがあるとは思うんだが、ああいう定年後の暇人の遊びなんてやってられないからねぇ。でも多くは童友社のキットで、一部クレオスだった。作例は松本城・姫路城・熊本城で入門・発展・上級という感じ。
ただ、模型として見た場合、松本城は結構微妙な感じがした。地元だけに知りすぎているというのもあるのだろうけれど、松本城が国宝天守なのは再築じゃなくて古いからで、ぶっちゃけ他の城に比べるとジオラマとしてやや見劣りがする気がする。松本城は平城としては初期の部類なので、それ以前の山城のような立体的な立地ではない。また大阪城や姫路城のような滅茶苦茶大きなスケールの城でもない。天守だけポツンと作るのならまだしも、ジオラマにすると空間が持たない感じがするのだ。だから作例で植栽や水堀に手を入れている訳だが、なまじ広がりを知っていると「うーん」ってなる。これがより広い面積をカバーしたデラックスシリーズで出てくれたら面白いのにな・・・とも思うが、それはまた難しいのも分かる。
童友社のシリーズは古いスタンダードラインと、新しく簡易なジョイジョイシリーズ、そして一部にスタンダード版の地上部を広げたデラックスシリーズがあるらしい。例えば姫路城とか滅茶苦茶広い訳で、そういう城郭全体を再現してある。松本城もDXにすれば本丸周辺をもう少し再現出来る・・・んだが、現在の本丸は御殿跡が焼失したので更地になった所を芝生にしている(なので、昔学校があった頃はグラウンドになっていた)。DXにしたのに更地・・・というのは寂しいし、さりとて御殿跡の往時の姿は資料などでも残っていない気がする(一応発掘調査で土台の形は分かっているが)。同様に堀の隅には櫓があったはずだが、それも無い。また、それらを再現して戦国時代の姿にすると、逆に月見櫓や辰巳付櫓という天守の後付け部分が無くなってしまう恐れもある。あまり詳しくはないのだが、これ以降の天守は基本平和な江戸時代なのと大砲の発達で戦略的価値が消失した御殿としての城なので両方を兼ねていると思われるが、松本城は軍事拠点の天守と政治拠点の御殿が分離しているのに同じ場所にあって無駄にだだっぴろいのだ。逆に言えばフィギアとか植栽でかざるスペースではあるので、上手な人は拡張してそうやってる。
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Posted at 2018/07/06 22:01:19 | |
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2018年07月05日
・念願の雨なので寝ていたのだが、降水量は期待より遥かに少ない感じ。多分5㎜とかかな?明日が降雨の本番らしいので、そっちを期待してともかく休み。久々にレストランでランチしたが、ちょうど客の切れ目で貸し切り状態で、現代農業最新巻を読みながらゆったり。にしても、ちょっと最近盛りが少ない気がする。最初の頃に比べるとサーモンのサイズが半分、厚さも減った気がする。ケーキは新作でアーモンドが美味しかったが、パンナコッタも減っているような。
・その後は図書館に本の返却、あまり借りたい本ないんだよなぁと思っていたらミツバチの現代縦型巣箱の本とかお城のプラモの本とか、これまた趣味をドストライクでぶち抜かれる本があって来た甲斐があった。あとは模型屋でFーTOYSさんのフルアクションFW190Aとアリイの1/144のFW190G1を購入。今更だけどお城プラモは童友社のスタンダードラインはあったのだが、あれのアマゾンでの評判が非常に悪くて二の足踏んでいたのだが、本を帰ってから読んだらそんな事もなかったので次はあれだな。FW190はAは戦闘機型、Gは戦闘爆撃機だが、アリイのは考証やってる箱絵か分からんし塗装説明書もない。このスケールだとF-TOYSから塗装済みのスナップキットが500円ぐらいで出ているので、200円とは言えあまりお得感はないのだけれど、あまり見ない在庫だったので。そうそう、FW190G1とFW190A(A8らしい)は全く同じ塗り分けだった。A8は1944年から、G1は1943年に50機ほど作られたので、時期的には近く、A8の塗りを参考に出来るかも知れない。
・夕方は雨が止んだので、ちょっとだけ配り物とか畑見回り。やっぱりマメコガネも雨の時は葉裏に隠れてて駆除出来ないが、苗はまたギューンと伸びていた。改めて感じるのだが、手潅水で株元に同じだけ潅水してもこういう伸び方はしてくれないよね。モズの巣は1号は無事育っている感じ、親がいないと思ってみたら周囲ですごい警戒音だされた、ごめんね。2号の巣はやっぱりまだ発生しておらず、さらに卵が1個減っていた。これは以前からの疑問だが、親鳥は卵が無精卵だったり発生中止だったりした場合、どう処理しているのだろうかと思っていた。彼らはライトで検卵して発生を確認する事も出来ないし、発生しなければ延々と抱くことになる訳だが、そんなはずもないなと。で、今日1個だけ減っていたので推測する訳だが、彼らは何らかの能力で発生しない卵を識別して捨てているのではないかと。とは言え、害鳥のカワウの駆除では、営巣中に卵を模造品に変える事が行われている。そうするとカワウは卵がある限り抱いていて繁殖期を逃すので数が減る・・・らしい。基本的には営巣中は害鳥でも駆除出来ない(例えばカラスなんかでも出来ない)し、雛や卵の採取も禁止だが、あれって県知事許可があったんだろうな。というか農家はこんな苦しんでも許可ないのに、水産業は許可あるってどういう事なのと。
話戻って発生途中の卵の生存って外から分かるのか?初期段階はもちろん分からないが、後半は光以外の方法の検卵から卵の重量の減少、空気室の増加などは分かるそうな。野鳥がそういう事を敏感に感知しているのか、もっと別の方法なのかは鳥に聞いても多分カンと答えると思うのだが、中止卵は外に捨てて、仮に戻してもまた捨てられると言うので、一部の鳥は発生後期になればある程度は中止卵と区別出来ているのだろうと思う。とは言え、これ以上抱卵させてるのもなんか悪い気がしてきた。ちょうど模擬卵を戻してしまったような形になるし・・・にしても鳥の抱卵を観察していると、雄の発生とかコストとかワクチンとか色々考えても鶏の人工孵化に挑戦したくなってくるわ。
・北海道で堆肥満載のダンプを修理していて、途中でダンプが誤作動して堆肥に生き埋めになって整備士が死亡するというニュースをやっていた。堆肥が乾燥していれば・・・と思わないでもない。というか8t積みってのが良く分からんし、色々想像。最近の北海道で聞く話として、畜産の数がどんどん巨大化しているが、糞などの処分能力が追いついておらず、たい肥化してなくても圃場に散布するという問題を聞いている。想像だが、そういう生堆肥を畑や牧草地に捨てるために過積載やってダンプが上がらなくなったので整備に来て、荷台から少し降ろしたらダンプ能力が勝って急激に上がって後ろで下げてた人が巻き込まれたって感じじゃないだろうか。もしちゃんとたい肥化している所なら、1度にそんな量持ちださなくてもいいだろうし、8tを乾燥状態で運ぶと16立米ぐらいになるのでそんなダンプは多分無いし、普通はその量ならフレコンじゃないのかな、分からんけど。
ところで不思議なのは、過積でダンプしなくなった時ってバックかけて急停止すると結構落ちるんだが、そういう事は出来なかったんだろうか?物にもよるが、以前堆肥でそれやったら一発で荷台のが全部落ちてびっくりした事がある(多分300kg前後)。
・テレビは持ってないのがベストという考えなので、正直この話題はそうまでして・・・という部分だが、一応前言った話が本当になってしまったので触れないわけにはいけないだろう。
「ソニー NHKが写らないテレビ発売!!!!!!!!」
いやね、NHKが写らないテレビを出せばバカ売れ間違いなしって言ったけどさ、これ大分違うんだよね。確かにNHKも写らないが、民放も写らない、チューナー非搭載のネット専用モニターと言うのが正しい。PC繋がなくても単体でネットTVが使えるからテレビと言っているが、どう見てもモニターだ。で、ソニーの言い訳として「チューナーはNHKの特許を使っているので、権利者が写らない製品を搭載する事は出来なかった」と言う事らしい。ん?日本のチューナーは全部NHK絡みなん?って調べて日本社会の暗部というかドロドロに腐った本質に気持ち悪くなった、この国ゾンビだようもう。
昔、アナログテレビの頃、海外製のデッキやビデオと日本のテレビが組み合わせられない事を知った。NTSCとPALという奴だ。デジタルになったので、そこらへんどうなったのか考えた事もなかったし、そもそも帯域自体どうなってるか知らないのでアレだったけど、日本のデジタル規格はISDB-Tという奴で、世界的にはDVB-Tがヨーロッパなどを中心に、アメリカはATSC、日本のISDBは南米とフィリピンにも輸出されている規格だが本国使用とはちょっと違うからか名称がISDB-Tbとかになってる。簡単に言うとドメスティック規格で、こいつの開発と特許をNHKが持っている。
つまり、日本だと放送方式自体がNHKの独占専売になっているため機材も基本的には日本向けのみのドメスティック、そしてB-CASという天下りシステムを組み合わせる事で官僚とNHKが密接に利益を得ていて、恐らく今後も日本にDVBとかATSCの規格が入ってくる事はない保護政策が続くだろう。ほんっと日本は性根が腐っていて、その象徴がNHKだった。そりゃ競争力も低下しますわ、結局国産テレビメーカーなんて一握りしか残ってないから保護でもないしね。また民放がDVB方式で設備を揃えるってのも難しいと思うんだが、ここらへんの規格は最終的には映像フォーマットの時点ではMPEGとかなんで、要は電波として飛ばす時の規格なんだと思う。そうそう、ワンセグの携帯も今後はテレビ扱いになるそうで、登場当初はワンセグはフルサイズテレビじゃないからと言っていたのが崩れ、国産携帯はいつNHKから噛みつかれるか分からないウィルスキャリアーになった。
という事で繰り返しになって恐縮だが、テレビは捨てるのが一番だしソニーも残念ながらソレは皆が望んでいた物とは大きく違うと言わざるを得ない。ネット課金とかNHKはほざいているようだが、そんな事したら海外からも徴集するのか?って話になる。もっとも、日本の司法はもう司法関係者からすらゴミだのクズだの言われているチキンなんで、どういう事になるか分からんが。
・明日はより強い雨だそうなので警戒して過ごす。デラの新梢管理や摘粒がメインかな。
Posted at 2018/07/05 21:28:04 | |
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2018年07月03日
・仕事はH園I園の防除、I園に潅水チューブを設置してタンクを上流に置いてポンプで水送って潅水テスト、さすがに高低差がありすぎる上、中間部分が高くてそちらで水を無駄に出してしまう感じ。そこをよけるルートで設置した方が良さそうだ。どうせ一番低い部分はほっといても水はある場所だし。でも水圧があるとこんなチューブから水が勢いよく飛ぶんだなとも感じた。あと、ホームセンターの品揃えが悪すぎてモノタロウみたらチューブ用フィルターとか色々あったので購入。H園でも鳥の巣を発見、管理が悪いからだろうか?卵は1個だったが、モズよりやや小さいかな。
モズは1号の雛が全部孵って4羽になっていた、かわいい。2号は卵の孵化は見られず、カッコウに押し出されて冷えて死んでしまったかもしれない。ただ、卵は通常低温だと発生が停滞するだけで生きている可能性もまだあるが、あと3日ぐらいが限度だろうか。でも鳥の親も永遠に抱卵する訳じゃないだろうし、どこかで判断しているんだろうか。
夕方からは雨が降り出したので雨よけでデラの摘粒をするが、混入が見分けづらいし、案外入ってないかも。着色してからやってるのでいい形になってないのも多いが。なのでパープルを触って孫房を切ったり誘引したり。こちらもコウモリガが入っているのがちょくちょくあるので、見つけて切断(幼虫を)。こいつらほんと市街地でも平気で出てくるのでいやらしい。シャイン苗はここにきて伸びるのも出てきたが、ハモグリダニの駆除が上手く行って無くて葉がボコボコだ。コロマイトは高いし、ほんと嫌だ。A園のマメコガネは朝と晩に回ってまた数十匹駆除、多少は減ったというか、すでに累積駆除数は200はあるだろうから、全部が生きてたらえらい事になっていただろうが、さりとて発生が完全に止まった感じもしない。また被害木が一部なので、飛来ルートか発生場所がそこらへんにあるのだろうとは思うが良く分からない。その後はもう疲れ切って寝てしまった。
(以下、調べたらあまりにコアな内容で長くなったので個人的な備忘録ですんで読む必要ないです、ながすぎ)
・カッコウの托卵は調べれば調べるほど面白い事象だった。まず信大の教授の研究からだが、托卵行動は進化過程の過渡期が見られる非常に珍しいポイントなんだと。要は繁殖が安定して同じのと違い、カッコウの托卵への攻防で識別能力や本能行動、カッコウへの攻撃性などが20年とか25年という短期間で変化し、同時にカッコウの行動も変化しているのだそうだ。例えば卵だが、綿状の模様がカッコウにはあるのだが、今托卵している百舌やオオヨシキリにはない。実は江戸時代頃はカッコウはホオジロに托卵しており、ホオジロの卵の模様にはよく似ているそうな。とは言え、カッコウの卵もまた進化して寄生主の卵に色形を変えているのだそうだ。考えるに、繁殖は生存圧に直結しているので、戦略の良し悪し(というか遺伝的バラエティー)がすぐに次世代への形質に繋がりやすいという事だろう。今はモズ・オオヨシキリにくわえ、オナガへの托卵が増えているそうで、それは生活圏がクロスしだしたという偶発的要因もあるのだが、オナガの個体数が1/10になるほど酷いのだそうだ。それはオナガがまだカッコウへの対抗策を持っていなかったからなのだが、20年ちょっとの間にオナガもまた対抗策を立てだしてはいるらしい。
さて、他の鳥の対抗策とカッコウの狡猾さの悪質化にうつろう。まず鳥の方の対策は「識別力を高めてカッコウの卵を捨てる」「孵化してからのカッコウの雛を識別して駆除する、あるいは育児放棄する」という識別系と「巣に近いカッコウを追い払う」「カッコウのメスを攻撃して托卵される前に殺す」という攻撃系になる。前の方はカッコウの卵も似たのが残って形質遺伝という話をしたが、雛に関しては不明である。というか孵化直後のカッコウも百舌やオナガの雛も毛がなくてサイズが違う他は見分けが付きづらい。が、一つ気になったのは色で、発見したカッコウの雛はかなり黒かった。いつから黒くなるのか分からないが、百舌の雛も黒く、一方写真で見るカッコウの雛はそこまで黒くない気がする。体色の類似もあるのではないだろうか?また百舌もそうは言っても識別したので、動きなどで分かるのかも知れない。カッコウの雛の動きは一言で言えばあざとさの極地で、餌を与えたくなるように行動する。まぁ、これは本来の鳥の雛でも同じなんだが、それがずっと露骨なのだ。もし同種の雛がそれをやると、多分アイドルグループの中で一人だけ育って逆にまずいんだろうが、カッコウは一羽だからね。
カッコウへの攻撃は見事というか、「百舌ってやっぱり強いんだ」という事例が見つかった。カッコウのメスを百舌がつつき殺してしまった写真である。オオヨシキリやオナガは仮に攻撃したとしてもカッコウを倒す事はまず無理で、だからこそカッコウも図に乗っているのだろうし、成鳥になったカッコウは滅多に襲われないのだそうだから、百舌の行動は明らかに目障りな托卵者の駆除であろう(食べた様子は無かった)。逆にカッコウから見ると百舌も無知なうちはイージータゲットだった訳だが、近づくだけで殺されるようになればなかなか托卵もしづらくなるだろう。
では今後カッコウが他の鳥をターゲットにするのかどうか?あるいはどういう戦術を採るか?たとえばヒヨドリや椋鳥に托卵するんだったらカッコウも益鳥、どんどんやって欲しい訳だが、ヒヨドリは巣立ちが滅茶苦茶早く11日だそうだ。また孵化までの日数なんかがカッコウより早いと難しい。餌も比較的肉食性のタンパク質が多い方が成長が早いだろう。また巣立ち後も餌を与えてくれないとカッコウは生きて行けない。そう考えると、カッコウはそうそう托卵先を選べないように見える。しかし、カッコウの1シーズンの産卵数は10から15個だそうで、百舌の2~3倍にもなる。カッコウは子育てしないので沢山産卵しても負担にならないんだから始末がわるい(余談だが、自然を相手にしていると強害雑草や害虫に限って繁殖力だけは強い事にウンザリさせられる)。さて、それらを全部正規の托卵先に生み付けているかは甚だ疑問である。というのは、托卵は一つの巣に1個が原則で、複数生むとカッコウの雛同士での殺し合いがはじまってしまう。実際、別のつがいが同じ巣に托卵して二匹で殺し合いってケースも報告されている。いや、なんか見たいですね、ヒール同士のデスゲーム。という事はカッコウは案外あちこちの巣に托卵していて、たまたまそれが成功しているのが百舌やオナガではないか?という可能性も感じる。あるいは寄生先が減れば産卵数も減るのだろうが、極端に減れば新たな種に産卵するのだろう。
さてカッコウは今後どうなるのだろうか?一見するとずるがしこくメリットだらけの托卵に見えるが、将来は明るくない。まず完全にカモになる種がいた場合、カッコウは増えその種は激減する。下手したら絶滅するかも知れないし、そうするとカッコウも同じように共倒れになる。寄生生物の宿命だ。寄生先を変える話もしたが、現在のパターンになるまで時間がかかり、しかも対策が急激に取られるようになり、本当は托卵したくなかった百舌にやらざるをえなくなっている(オオヨシキリは多分生育環境の問題で個体数が減っている気はする)。さらにリスキーな相手に托卵せざるをえなくなるし、対策はより短期間だ。雛の生態がより質素な世話で育つようになるとか劇的な変化がないときついだろう。ただ、より数が少ない希少種にも托卵しているのが確認されていて、アオジ・ホオアカ・セキレイにもやるらしい。希少だと卵のカモフラージュや育成の最適化が犠牲になるだろうけれど、メジャーな相手から対策されると変化せざるをえない。ちょうどオレオレ詐欺の手口が知れ渡ると還付金詐欺とか保証金詐欺とか手口が面倒になるような物だ。
もう一つの可能性、自分で育てる事は出来ないのだろうか?まあこれが本題だが、1度托卵という悪に手を染めた種族は2度と自分で子育てが出来なくなる。理由はいくつかあるが、まず前提として昔はどの鳥も自分で巣を作り自分で子育てをしていたと思われる。で、巣の作成は本来はカッコウも出来たであろうが、今は出来ない。まぁ巣は再利用とかも出来るが、カッコウは体温が不安定なので抱卵できない説がさも正当性を肯定するように語られているが私は懐疑的である。ともかく自分で抱卵しないために体が楽するように出来ちゃったので、それが戻らないといけない。そして産卵数も一つの巣で4個ぐらいは生まないといけなくなるだろうが、そうすると急速成長する雛の給餌が間に合わなくなるだろう。それをなんとかして成長を遅くするなり小型化するなりしても今度は雛の殺戮本能が問題になる。兄弟で殺し合ってまともに育つ個体がいつも一羽とかになっちゃう。繁殖期ごとの出生率が0,5だと、自然界での生存は結構厳しいんじゃないだろうか、そりゃ鯨とか猿とか象とか寿命長いのはしょうがないけど。言ってみればですね、ファンドや大株主が事業乗っ取りを繰り返すのって、逆を返すと産業じゃないんですよ、寄生だから、あんな感じ。でもカッコウ目カッコウ科のカッコウ亜科のカッコウ・ホトトギス・ツツドリなどは全部托卵してます。寄生主の子を殺さないカッコウ亜科もいますが(里親戦略とでも言うんですかね)、世に悪の栄えたためしは無しとも言うけど、世から悪が滅びる事もまた無いんですよね、それにカッコウの強みとして托卵はしても托卵はされない訳だし。
ところで、そのカッコウが悪に手を染めたなれそめについてはある仮説を見つけた。それは種内托卵という奴で、百舌なら百舌が別の百舌の巣に卵を産むような行為になる。どの程度そういう事を積極的に行っているのか分からないが、例えば鶏なんかは平気で他人の子と自分の子を暖めてしまう。逆に種内托卵というか協同体での育雛を嫌うイメージがあるのはペンギンで、あれだけ密集して営巣する割に親子関係はタイトで、他の親が育てるという事はしない(というかテリトリーに迷い込んできた雛を殺す事もある)。ともあれ、かつて協同体内部での協同育雛だったにせよ、楽するための種内での托卵だったにせよ、同種の場合は識別排除は難しかっただろうと思う。そうするとお互い托卵されうるんだけど、その時点で他種にも托卵をはじめたのかも知れない。
さて、その次のステップとして寄生雛が寄生先の雛を排除しない種類の托卵がある。日本ではそのタイプの托卵は珍しいらしいが、海外ではそこそこあるタイプらしい。そしてびっくりした眉唾理論が紹介されていて、これ本当か分からないので拡散していいのかなとも思うがご紹介。それはマフィア理論という奴で、寄生雛の親が寄生主の巣を見張って、自分達の雛がいない場合には巣を襲って寄生主の雛を殺してしまうという大変ショッキングな内容だった。ちょっと実験というかフィールドワークに不備があるので仮説なのだが、寄生を受けた方が雛の生存数が結果的に多くなるのでメリットがあるとされている。寄生側がそれを行う理由は、排除されると困るのは当然として、托卵自体がされてない巣に対しても雛を殺す事で再び営巣するので托卵のチャンスになるから、とされている。実際、托卵をするタイミングはシビアで、早ければ目立って排除されるし、遅いと寄生主の雛との生存競争が厳しくなるので、5個生むなら3個目という話もあるほどだし、そういう状況を見つけるより作り出した方がマシという考えは分かる。というか、鳥の卵って捕食リスクが高いのかと思っていたけど(実際昨年は多分カラスかヘビに食われて営巣放棄したし)、実は高所の鳥の巣は鳥でなければ見つけづらいし、営巣時期はそもそも餌も豊富なので、敢えて他の鳥の卵を食べる必要もない。だから、寄生側がそーまでして托卵して子育てさせるというのは分からないでもない。すごい分かりやすい意味での偏利共生というか、騙す種類の托卵ではなくて本当に寄生なんだと思う。
じゃあ寄生雛が相手の雛や卵を殺すタイプの托卵はどうなのか?まずカッコウが托卵時以外で卵を食べたとか雛を殺した、という話は見つからなかったので、マフィア仮説はないであろうと思う。実際百舌の方が強いしな。また産卵数が多くなるので、マフィア仮説のように巣を見張るというのは無理がある。という事で、同時育雛タイプと托卵なりかわりタイプは進化的には多分別路線でどちらが先という事はないのではないかと思う。
もう一つ、興味深い情報を見つけた。カッコウってどのぐらい生きるのかと調べたら、飼育個体ではあるが32年というデーターを見つけた。鳥類は飼育下だと意外に長生きな物だが、なぜかこれは平均のデーターで、最長記録の方じゃなかった。ところが最長記録にカッコウのデーターが無いので、ベストコンディションなら何年生きるのか全く分からない。
そうそう、カッコウの数少ない美点として毛がある毛虫も食べる、という点を指摘する声もあります。あれ肉食でなおかつ悪食なんですか。むしろ毒毛虫食べてるからああいう事を平気で出来るようになる気もしますが、毛虫も食べられるというだけで毛虫オンリーな訳はありません。また毒の毛さら食べたり消化する訳でもない模様。吐き出したり中身だけ食べたりする感じです。正直毛虫でそんな困っている訳でもない(アメシロぐらい)んですが、托卵と毛虫が関係あったら面白いですね。
・明日の予定 雨らしいのでしっかり寝てB園でデラの摘粒、新梢管理、もしかしたら草刈り。ランチ食べたい。
Posted at 2018/07/04 22:55:44 | |
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2018年07月03日
・昨日も帰宅後はエアコンの部屋を離れられないほど暑く、やっと寝られたら防除が辛すぎる。いや、今日は比較的曇っていたからカッパ着てても比較的マシだった。ゴム手なんか日光浴びると火傷しそうなほど熱くなる。また防除途中で風が出てきて、カッパが濡れたのも多少は涼しかった。ドリフトなので良くはないけどね。今回も前回同様の散布割合だったが、シャイン園では前回の散布量が多すぎて汚れになりそうなので少し絞ったから、背負いで作ったのは一杯だけで済んだ。今回はオンリーワンにレーバスなので比較的楽だったし。また風があっても成園の中はほとんど風は吹かなかったのでまずまず。ただ果皮のワックス層がかなり強くて薬液はほとんど付着しているように見えないんだよな、意味あるんだろうけど。SSは目盛りパイプを掃除して見やすくなったが、圧力絞って分かったが噴霧量自体が下がっているので、両方で1kgで出していて片方チャンネルにすると1.4kgになったり不安定。防除はあと2回なので持って欲しい。
加工園は150リットルで作ったのにまた50リットルぐらい余った感じ。背負いである程度使ってから、整備の調整を行った。まず最大の問題はノズル位置が低すぎるので加工トマトのように比較的長けがあって畝栽培のだと竿が垂れてひっかかりやすい。水平もバックは停止では働かず、前進しながら調整が必要とか厄介なんだよなんだこの設計。前回チェーンで多少上げたが、それでもノズルが株に近すぎて散布が広がらずやりづらいので見たら、竿の基部、竿を腕とすると肩胛骨部分でも高さがボルト穴位置で調整できるみたい。早速分解したが、これも厄介だった。かなりタイトでハンマーで叩き込まないといけなかったし、設計がこの位置での使用を想定しておらず、腕の折りたたみ先に収まらなくなる。ただ、高くなってノズルの散布範囲は適当になったし、こっちが正解なのは間違いないので、折りたたみを工夫するしかないな。またノズルは左の広角がやけに詰まる。他のノズルは紡錘パタンだが、根本だけ広角なのでゴミがすぐ詰まる感じ。またホースのスイベルジョイントも漏れてるし、左側に故障が目立つ。もっとも、無視しても防除が出来ないほどじゃないが。あとは背が高い雑草がまた目立つので刈らないといけないな。
・ってな感じで仕事したと言いたいが、防除途中で昼休みしたら動けなくなって3時間ぐらい寝てたので摘粒とか誘引もしたかったけれど出来てない。Z園も粒伸びはいいが、もう地面がカラカラで明日にでも雨が降らなければ根っこにダメージ入って極端に成長が悪化するか、縮果症が出てしまいそう。ちなみに統計が出ていたが、今年の6月は前半は平均+1.8度、中間がマイナス1.0度、後半が+2度というたまげた暑さな上、降水量は平均の半分だったかな。ほんと異常気象の常態化である。あ、倒れてて会計仕事できなかったわごめん。
・モズは抱卵再開、抱卵と書いたがぶっちゃけ孵化してからもメスは抱卵というかずっと巣にいるみたい。雄が餌を運んでくるし、餌は豊富にあるし、メスは保温とか保護の役目があるのだろう(あるいは餌を1度消化してから与えるとか)。また、今更だが鳥の雛って色々なんだと思った。例えばウズラや鶏、雉なんかの雛はヒヨコであり、ヒヨコは生まれてすぐ歩けるし、自分でも餌を食べられる。そして発生時にすでに羽毛が生えている。一方百舌やカッコウは丸裸で生まれて目も明いて無くて歩く事も出来ない。まあ鶏とか卵のサイズから違う訳で、そこから得られる栄養で大分大きく発生しているのだろうが、ウズラもそうだとなると、なんなんだろうな。また鶏の産卵数は古典品種でも250個ぐらいはあり、有精卵が8割ぐらいとすると一年で200羽ほども生もうと思えば生めるんだよな。
・明日 朝はH、I園の防除・・・に行ければいいな。あとはZ園潅水の準備、雨が降り出したらB園で摘粒
Posted at 2018/07/03 21:22:03 | |
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2018年07月01日
・仕事、ビーバーでI園とH園の草刈り、やはり4枚刃はすばらしくて燃料効率も高いが、さすがに長く伸びた稲科は巻き込みやすい。またぶつけていると角が変型はじめた。ギアボックス関係へのキックバックがやや心配かな。今日はとうとう35度を超えた猛暑日だったので、防除はさすがにあきらめてパダンSGだけ幹回り散布。H園はシャインの伸びが止まらない。土壌が砂礫質なので、水が少ないなりに深く根を張っているのだろうか。また謎の品種もちゃんと種が抜けていたが、ほんとこれなんだろう?シャインみたいに成長途中の種の中が空洞になるタイプで、葉っぱは毛があるタイプ。皮ごと食べられるが、成長途中の形はシャインに良く似た楕円タイプの成長をしており、成熟すると青。ただ軸の赤変がないのでシャインではない。当時の発注からするとロザリオじゃないかと思っているし強健なのも似ているが、ロザリオは発芽が悪く混入しやすいと思っていたがそういう事がない。イタリア?ロザキ?ロザキなんか買ったっけ?
・その後Z園の潅水パーツを購入しに行ってから戻って地元で仕事。明日の防除に備えてチューブ類を片付け、降雨がなく潅水も出来てないA園のパープル、ピオーネの部分にポンプで潅水、やっぱりこの畑は透水性がいい意味で悪く、ポンプで潅水した程度でも帯水して池になってゆっくり染みこんで行く。G園は亀裂もないのに全部直ぐ消えるので水持ちが悪い。あとは水田に間断潅水で水を切ったり入れたり。近所の人の水田も中干し状態だったので、ちょうどあった時に聞いたら「2日水を入れるのをサボったら中干しになっていた」と言うザル田だった。うちより悪くて水口の稲が苗より小さくなってる(冷水かけ続けているため)。地主さんがいたので、頼まれたタンクへの給水とか潅水とか酒粕くれたりとか。
加工は今回はアファーム乳剤でミツバチには有害で巣門締めろとある(同じ圃場においてある場合)が、実はトマトの花には蜜が無いのでミツバチは来ないので一安心。マルハナバチのような花粉だけでも取りに来る蜂を使っている場合は危険かも。殺菌剤はやっと出番が来たダコニール。
・加工トマト園もスプレイヤーの残液捨ててから給水、今回は150リットル見当で使い切る予定。乗用モアで刈った所は期待通りマルチ麦だけ早く再生しているのでアカザを被圧駆除出来そう。どのみち、結構麦も大きくなって歩くのにやや邪魔になってきた。トマト自体は目に見えて増えてきた。
・昨日は晩ご飯に「うな次郎」と「アボガド」を食べた。「うな次郎」というのはウナギの蒲焼きを模した練り製品(かまぼこ)で、特にウナギ食べたい訳じゃないがウナギを食べる行為への抗議として買ってみたのだが、期待していたのより美味しかった。よくウナギの蒲焼きは「タレが本体」と言われるほどタレで味が決まっている感があるが、そうは言っても秋刀魚の蒲焼きはどこまで行っても秋刀魚でウナギにはならない。ところが「うな次郎」は「練り製品である」として原料なんだと聞かれたら「うなぎ?}と言う程度いは「うなぎ」の味がする。カニカマなんかよりよっぽど本物っぽい味がする。実際ウナギエキスは入っている。
ただ、安い中国産ウナギしか食べてないと、この身は柔らかすぎるとクレームが付くかも知れない。国産の高いのは結構フワフワしていて皮も柔らかいのだが、安い奴ほどゴム草履みたいな食感になるので、あれが欲しい人はビーチサンダルにタレつけて食べて下さい。また見るとそぼろ的な身が分かるので、視覚的には見ない方がいいかも。皮もあるが、こっちも特に見たい感じではない。あとタレで仕上げてあるそうだが、それが妙に赤い。味はいいんだが、なんか血のドリップが出ているみたいでちょっとだけマイナス。付属のタレもかけたが、そうすると若干炭火焼き風?
もう一つのアボガドは最近150円近い値段を付けるのが増えて買えなくなっていたアボガドが100円だったので買った物、やや小振りなので原価も安いのだろうと思うが、これがとても美味しかった。生臭さがなくて、追熟程度がちょうど良かったのか、むしろ小振りな方が美味しいのか分からないが、これまでで一番美味しいアボガドだった。で、これに醤油をかけるとトロ風味というのは良く言われているが、確かに美味しいけれど本物のトロと一緒に食べると全然違うというのは経験していた。てか、比較して食べちゃうとダメだね。ところが、これはトロの代用と言うか、そっち方向の別の食べ物だけどとても近いというか、ともかく良かった。
両方とも言ってみれば偽物として食べている訳だが、それぞれに高い志があったり意外な発見があったり、確かに本物の魚じゃないと取れない成分なんかもあるのだろうけれど、貴重で乱獲が問題だったり高価すぎる食材を食べるより、よっぽど気楽でエッセンスが楽しめて満足度が高い。それに魚だったらサバ缶でも焼き魚でも食べられるしな。なんかそのうち代用肉とか代用ブドウとかが安く大量に工業的に作られて、中身が昆虫だったり藻だったりするのは怖いなぁとは思うけど、とりあえず今のレベルなら歓迎かな。というか、多分人工の方が骨や異物感がなく、やろうと思えばより美味しく出来てしまうので、手間かけて不味くしたりして。
・偽物は偽物でも次は悪意の塊としか思えない自然界のモラルブレーカー、カッコウです。先日からモズの巣を見ていた訳ですが、今日は片方の巣の親がいません。餌でも取りに行ってるのかな?と思って時々見たのですが、ずっと空の模様。その時、頭の中に何かがキュピーンとNTのアレみたいに走りました。これは巣で何かがおこったに違いないと。駆けつけてスマホで巣の中を撮影すると、そこには大きく黒いうんちが鎮座していました。え?なんで糞があんの?卵は?と良く良く見ると、その糞は雛でした。その汚い塊が一羽だけ巣の中央にいます。そう、こいつはカッコウの雛で、かわいそうな百舌の卵は落とされてしまったのでしょう。下を探しましたが見つかりません。昨日までは少なくとも抱卵はしていたので、今日孵化してすぐに卵を落としたのか、こいつ本当に気持ち悪い奴だなと。カッコウの雛が糞に見えるのは、見た目の色もあるんですが、まず百舌の卵や雛を巣から落としやすいように背中に窪みがあって足だけは発達しているので、非常に気味が悪い形しているんですよ。エイリアンとかそっち系の異物感がある。
しかし、落ちているであろう卵を探すのを諦めて巣の周辺を見たら、卵は落下せず巣の外側の枝などに引っかかっていました。以前5個だったのに見つかったのは3個だったので、1個は消えてしまいましたが(カッコウは抱卵の際に百舌の卵を1個食べて産むので数は変わらないそうです)。さて、問題はこの益鳥の百舌の繁殖を邪魔した上、育て親の寵愛を受けるだけ受けて実の子は殺して逃げていく奴をどうするか、卵をどうするかです。百舌の親は生まれたのがカッコウだと分かってすぐに育児放棄して消えてしまいました(実際、カッコウの個体数は百舌が見破るようになって繁殖が失敗して減っているみたいです。というか、その前はオオヨシキリに託卵していましたが、そっちは完全に卵の産み分けで卵時点で見分けられるようになったので百舌を新しい託卵先に選んだみたい。つまり、この時点で百舌の卵もカッコウの雛も死にます)。
ここからは諸事情でアレしてあーしたって話ですが、百舌は自分の卵が戻ったら抱卵しに戻って来ました。あまり期待していなかったのですが、かなり驚きです。正直、1度温度が下がった百舌の卵がちゃんと孵るのか不安ですが、応援したいと思います。また、もう一つの百舌の巣も親が出かけている隙に撮影しましたが、こっちは三羽の雛を確認しました。嘴が黄色く頭でっかちですがかわいい雛です。卵はもう1個残っているので、そっちも百舌の卵である事を祈りましょう。またこっちの巣は枝の隙間に作ってあるので、もしかしたらカッコウが入り込めないためなのも理由かも知れません。うーん、今後は抱卵の間に卵で見分けてやった方がいいかもなぁ、カッコウざまぁ。
・先日行ったホームセンターにボリスブラウンが売られていて、それが売約済みになっていて、しかも発注出来ないとか気のない返事でいろいろへこむ。ペット部門だけはやじまいしていて見えなかったのに、そこに限って欲しいサイズの欲しい品種がいるとかいじわるすぎるわ。それに発注云々はそりゃインコとかペット系の鳥は分かるんだけど、家禽はそうじゃないだろうと。まあ、流通在庫を調べる気もない(チェーン店なので)だから、そういう扱いなんだろうな。
・暑さ問題、昨晩はエアコンを回しながら放射温度計で室温を測っていたが、びっくりするほど温度は下がってない事が分かった。室温30度だったのが29.6度ぐらいに下がった程度で、エアコンが直で当たっている所でやっと2度か3度下がったかな?程度。当然止めるとすぐに暑さを感じるし、室外に出ても温度差はほとんど無いのだが、一方で30度でもそこまで息苦しくはない。そのうち外気温度も下がってきたので猫を隔離して窓あけて外気を入れて気がついたのだが、外気は22度とエアコンの吹き出し温度とほぼ一緒なのに、そこまで冷たく感じない。当然外気導入はファン全開でどんどん冷える訳だが、この体感の違いはなんだろうなと思って気がついた。湿度だ。
うちのエアコンは古い機種なので温度センサーはコアの上についているだけで、放射温度計はなく、温度設定が26度でも室温は30度ぐらいにしかならない。ま、もっと下げてもそんな下がらない。外気温度差で見れば冬の20度とかに比べれば夏の3度程度どうという事はないと聞いたが、やっぱりエアコンでそこまで下がる訳じゃなかった。しかし、ドライ運転じゃなくても原理的に除湿はしてしまうし、その度合いが半端無くて、室外機の回りは池である。よくまあこんな水分があるもんだわとうんざりするが、それが無くなれば体への負荷は激減するわけだ。
・明日の予定 A園、G園、D園、Z園防除、やっとタンク目盛りに浮き入れた。加工トマト園防除、まだ生きてればH園I園防除。
Posted at 2018/07/02 22:48:59 | |
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