こんにちは^^
今年のGWはコロナのこともあり県外には出れず、ずっと今制作中の車のとある部品の作っておりました。
そんな中、前からちょっと気になっていたことがあったのです。
今噂のアルミテープチューン
それはバンパー裏に張り付けて帯電した静電気を除去し、表面を流れる空気を整流して空気抵抗を減らす。つまり燃費も良くなるといったもの。
個人的にはオカルト的な要素もあると思っていましたが、天下のトヨタがわざわざコストを掛けてまで市販車に使っているのだから効果があるに違いない!?
でもただ貼り付けて、何となく効果はあった?・・では皆納得しませんよね。
とゆうことで今回は可能な限り同じ条件になるように徹底して、二日間掛けて実験をしてきましたのでその内容のご報告。
(今回は文章かなり多めで長くなりますが、興味がある方はお付き合い頂ければと思います)
まず実験を行う上でどこに張り付けるか。
バンパー以外にガラスに張り付けても空気が流れる部分はどこでも効果があるとのことですが、まずは見た目が第一。自分は見えない部分に限定して行うことにします。
あとステアリングコラムに張り付けるとハンドリングが良くなるとの話もありますが、今回の目的は空気抵抗削減と燃費向上なのでバンパーのみとします。
アルミテープは導電性のある3Mの幅50mmの物を使います。
アルミテープ代870円
ギザギザハサミ代810円
まず放電させるにはどのような形状が良いか。
戦闘機を見てみると、機体に溜まった電気や落雷時に放電させるために複数のトゲトゲが付いています。
つまり放電させるには先が尖った形状が望ましいです。
なので購入したギザギザハサミで全周カットしていきます。
全部やるとこれが結構な時間が掛かりました。
欲を言えばもう少し先端を鋭くした方が良かったかな。ハサミの形状上これしかできない。
貼り付ける前にテスターで導電性をチェック。
バッチリ電気が流れていますね。
でも裏面の粘着部分は全く電気が流れませんでした。
厳密には粘着部分も導電性のテープが望ましいですが、そんな物はあるのでしょうか。。トヨタが販売しているテープはうまいことなってるのかもしれませんが。
一部粘着部分を剥がしてから使うのが望ましいですが、ボコボコしたFRPに貼るので、強い力で押し付けて、薄い粘着面を貫通してFRPまで導電部分が当たるのではないかとたくらんでいます。
バンパーの裏にまんべんなく、これでもかとゆうくらい貼り付け。
貼りすぎも逆にNGとゆう話も聞いたことありますが、放電箇所は多い方が良いと考え、1ロール全て貼れるだけ貼りました。
貼る箇所も本来はバンパーの表面じゃないと効果が少ないとか、裏面でも関係なく放電するとか色んな説を聞くのでよくわかりませんが、表に貼るのは見た目的にアウトなので裏しか無い。
実験は二日に分けて同じような時間帯で行いました。
左がアルミテープ無しの日
右がアルミテープあり
まず気温によって燃費が変わるので同じような気温で出発。湿度はテープありの日が振り切ってます。
風速も影響があるので測定。両日とも無風。
これらは走行中も刻々と変化するので一概には言えませんが、少なくとも同じような気候の日、とゆう目安にはなります。
あと風はかなり燃費に影響するので、走行中も常に周りの木の様子に注意していました。特に大きく風が吹いている場所もなく、ほぼ無風か弱風程度でした。
空気抵抗の実験なので、本来は自車の前は何もいないことが望ましいですが一般道ではそれは不可能。
なので通常よりもかなり車間を空けて、常にフロントに走行風が当たるように、条件が変わらないように注意して走行
また、ガソリンの搭載量で重さが変わってくるので毎回満載スタートとしました。
エアコンを付けるとコンプレッサーが回ったり停止したりエンジンの負荷が不規則に変わるので、常にエアコンはOFF、送風のみ。
あと窓を開けると空気の流れが乱れるので全閉か、車内の熱気を排出する程度15mmくらい空けるだけにしました。
夏ではないとは言え(5月)晴れた日にエアコンも付けずに窓も開けない状態。
どれだけ車内が過酷かがうかがえます
気休め程度に、送風の設定温度を一番下げていますが、外気温度が25℃でエンジンの熱気もあるため温風しか出てこない。まさにレーシングカーの車内のよう
信号に引っかかると燃費に大きく影響するため、テストするには田舎道か高速道路が望ましい。
よって、インターまでを下道(田舎道)1時間25分走って、そこから高速を1時間30分走り(途中降りて折り返し)、また下道を1時間25分戻るとゆうルートを二日間全く同じように走って実験
ちなみに自分の車には高精度の燃料残量計も付いているのでそれも判断材料にします。
1時間25分の下道は数えるくらいの信号しか引っかかりませんでしたが、まずは一般道巡行での燃費の違い。高速道路乗る直前での計測
左テープ無し、右テープあり
若干の走行距離の誤差はありますがテープ無しの燃料残量は54,3L、テープありは残量54,2L※カメラの関係で数字が消えて見えます。
ほぼ変わりはないと言えます。ここまで同じ数字が出るとは
そこから1時間30の高速道路でのテストを終えた直後の比較
ここでも若干の走行距離の差がありますが、テープ無しでは燃料残量44,5L テープありでは残量44,7L
車体表示の燃費計ではテープ無しでリッター13.3km テープありでリッター13.4km
全ての走行を終えた最終的な実験結果
総走行距離約260km
燃料残量:テープ無し39.3 テープあり39.8
車体表示燃費:テープ無しリッター13.6km テープありリッター13.8km
これだけ見るとテープありの方が0.5L燃料が多く残り、表示の燃費も0.2km伸びているのがわかります。
しかし、給油量からの算出だと、給油口の口元ギリギリまでガソリンを入れているので実質これだけガソリンを使ったってことになるのですがテープ無しだと21.05L テープありだと21.54Lとなり、ここから計算をすると燃費は、
テープ無しでリッター12.42km テープありでリッター12.14kmと、
テープありの方が燃費が悪い結果となっています。
ガソリン給油方では誤差が大きい為、何とも言えませんが、これだけの燃費の差なので、ほぼ誤差範囲と言えます。
結果からすると、ほぼ変わりなし。体感できるほどの効果は得られなかった。とゆうことになります。
ここまで似たデータが出ると、1回ずつの実験ではダメですね。数回繰り返さないと。でもこの過酷な状態で数回も実施する気力は無し。
しかも自分の車のように空力パーツをたくさん付けてる場合は余計に分かりにくいかもです。