2010年11月22日
< 日刊自動車新聞 関連記事 以下抜粋 >
【 開発者 インタビュー 】
三菱ふそう キャンター /
開発本部 エンタイヤ―ビークル 開発統括部 小型トラック開発部長
中込 和宏 氏
【 日刊自動車新聞 : 2010-11-22 】
三菱ふそう トラック ・ バス ( アルバート ・ キルヒマン 社長 川崎市 幸区 ) は
8年ぶり に 小型トラック 「 キャンター 」 を フルモデルチェンジ
ライバル に 先駆け 来秋 に 控える 排出ガス規制 に 適合 させた。
小型トラック で 世界初 の デュアルクラッチ式 トランスミッション ( DCT ) を
採用 する など 新技術 も 積極的 に 導入。
独 ダイムラーグループ に おける 世界戦略車 と して の 役割 も 担っている。

-- 開発 の コンセプト は --
「 環境 と 経済 それに 安全 プラスアルファ が ポイント だ。
環境 は クリーン な 排ガス と すること。
経済 は 燃費 を 良く する こと だ。
安全 は 乗用車 と トラック の 運転感覚 の 差 を なくす こと で
ドライバー の 負担 を 減らし 事故 を 起こしにくい 車づくり を 目指した。
ここ で DCT デュオニック が ポイント に なる。
素早く きめ細かな シフトチェンジ が 可能 で
乗用車 の AT と 同じ 感覚 で 運転 して 頂ける。
最近 は 女性 も 小型トラック を 運転 する 機会 が 増えている。
乗用車 と 違和感 なく 乗り換える こと が でき 予防安全 に
高く 寄与 する と 自負 している 」
-- DCT は 省燃費化 にも 効くのか --
「 今回 実用燃費 で 8 ~ 10% 改善 している。
DCT に 加え MT を ラインアップ しており ほとんど が 燃費基準 を 達成 している。
省燃費化 は DCT の 効果 と いうよりも エンジン や
車体 の 軽量化 に よる 要素 が 大きい。
エンジン は 伊 フィアット ・ パワートレーン ・ テクノロジー ( FPT ) と 共同開発 した。
燃焼効率 を 最大限 に 高め 燃費効率 を 改善 した。
排ガス の 後処理システム など 重量物 を 搭載 しなければ ならなかったが
車体 の 設計 や 素材 の 見直し で トータル で 従来型 から
50 ~ 90 キログラム 軽量化 している 」
-- 国内 の 小型トラック では 初めて 尿素 SCR を 搭載 した --
「 環境性能 と 燃費 を 両立 するには 欠かせない。
排ガス だけ を 意識 すれば エンジン を 低温燃焼 させれば いいが
エンジン の 力 を 効率 よく 引き出せないし 燃費 も 悪化 する。
高温燃焼 すれば 窒素酸化物 ( NOx ) が 出てしまうが これを 尿素 で 分解 する。
新型車 では 来秋 の 規制値 から NOx も 粒子状物質 ( PM ) を 約 3割
低減 する こと が できた。
尿素 を 組み合わせた システム が 今 の 最適解 だと 思う 」
-- 輸出 も 意識 する --
「 従来型 までは まず 日本仕様 を 作り 発売 してから
海外市場向け に 改良 していく と いう 流れ だった。
しかし 今回 は ダイムラー から 世界市場 を 任される 小型トラック と して
開発当初 から グローバル な 視野 で 取り組んだ。
複数 の 市場 に 早期投入 できるよう 同時 に 開発 を 進めてきた。
これ に 加え 高い 信頼性 の 確保 は ゆずれない 要件 だ。
走行試験 も 世界各国 で 実施 し トータル で 従来 の 倍 と なる
320万 キロメートル を 走りこんだ。
開発陣 には ハードル の 高い 挑戦 だったが 期待 に 応えられたのでは ないか 」
-- 従来型 との 価格差 は --
「 環境対策 など に より 30 ~ 35万円 程度 価格 が 上がった。
ただ この 価格差 を 実質 吸収 できる 今まで に ない 各種 キャンペーン も 実施 する。
また 経済性 の 面 では 燃費 も 貢献 するし メンテナンスコスト も 低減 させた。
標準的 な 消耗部品 の 交換時期 を 従来比 1万キロメートル 増 の
4万キロメートル に 高めた。
コスト面 で ユーザー の 大きな メリット に なるはずだ 」
新型 三菱ふそう キャンター の 詳細 は こちら
Posted at 2010/11/22 12:02:02 | |
トラックバック(0) |
三菱自動車 関連情報 | 日記
2010年11月22日

< 日刊自動車新聞 関連記事 以下抜粋 >
三菱ふそう トラック ・ バス
新型 キャンター の 架装性向上 へ ホールパターン 本格採用
【 日刊自動車新聞 : 2010-11-22 】
三菱ふそう トラック ・ バス は
新型 キャンター の 架装性向上 を ねらい “ ホール ( 穴 ) パターン ” を 本格採用 した。
AV ( 音響 ・ 映像機器 ) の システムラック と 同様 に
機器 の 装着 に 利用 する ネジ穴 を 等間隔 に 配置 する 手法 で
新型 キャンター の 場合 は 変速機 の 搭載部 より 後ろ の フレーム 全域 に
縦 40 ミリメートル ・ 横 50 ミリメートル の ピッチ で ネジ穴 を 多数 配置 した。

この パターン に 合わせて 締結部 を 設計 した
部品 ・ ユニット を フレーム に 装着 する 場合 には 穴あけ 加工 が 不要 に なり
作業性 の 大幅 な 改善 に つながる。
こうした メリット を 提案 して 新型車 の 拡販 に 結びつける。
トラック架装 では 仕様 に 応じて
燃料タンク や スペアタイヤ の 配置変更 が 行われること が 通例 だ。
ただ 配置変更 には 頑丈 な メインフレーム に ネジ穴 を 空ける 作業 が 欠かせないため
手間 が かかっていた。
このような 作業 の 合理化 を ねらい
あらかじめ フレーム に ネジ穴 を 開けておく ケース は あった。
しかし 穴位置 が 特定 の 部品 に しか 対応 できない ピッチ で
汎用性 が 乏しかったほか 等間隔 に 穴 を 配置 する 部分 が 限定的 だったため
レイアウト の 自由度 を 高めにくかった。
新型 キャンター は これら の 課題 を 見直し
架装物 の 装着 が 想定 される 変速機 より 後部 の フレーム 全域 に
等間隔 の 穴 を 配置 した。
欧州 では ホールパターン を 採用 する トラック が 増えつつ あるが
日系メーカー が 本格 活用 するのは キャンター が 初 と なる。
また ホールパターン の 採用 に よって
先代車 では 約 300種 あった フレーム の バリエーション を 100種 以下 に 削減
コスト 低減 に つなげた。
今後 は こうした アイデア を 他モデル に 応用 する こと を 検討 していく。

新型 三菱ふそう キャンター の 詳細 は こちら
Posted at 2010/11/22 11:43:41 | |
トラックバック(0) |
三菱自動車 関連情報 | 日記