
皆さん、おはこんばんにちは~。
昨今のクルマはサイドブレーキ(ハンドブレーキ)がなくなりつつありますよね。
代わりに電動パーキングブレーキが主流になりつつあります。
そんな時代だからこそ、サイドブレーキを有効に使えるんだぞと言うことをアピールしたいと思います。
1.パーキングブレーキとして
サイドブレーキが存在する一番の理由は何と言ってもこれです。エンジンのON/OFFに関係なく、サイドを引けば機械的にリアブレーキを利かせます。
駐車中に衝突されたとしても、サイドブレーキさえ掛けておけば速やかにクルマは止まります。
2.坂道発進のために
これも基本中の基本ですよね。MT車の場合は1速に入れてゆっくりクラッチをつなぎ、前に動き出すようなタイミングでサイドを解除する。AT車の場合も同様ですが、Dレンジに入れてアクセルを開けて前に動き出しそうなタイミングで解除すればOKです。トランスミッションに関係なく1mmたりともずり下がることなく発進できます。
3.サイドスピンターンのために
ちょっと慣れが必要ですが、使えると便利ですよね。特にUターンしたいときに使えます。フットブレーキで荷重を前に移し、ハンドル操作でターンしたい方向にヨーを与え、そこでサイドを一気に引きます。
ドライ路面だとある程度の荷重移動が必要ですが、冬道だと面白いぐらいに向きを変えてくれます。最小回転半径の大きなクルマほど有効です。
Uターンは180度向きを変えますが、直角コーナーのように90度向きを変えたいときにも使えます。
4.ショックゼロの停車をするために
特にトルコン式ATで有効です。トルクコンバータを使った車両の場合、停車の時フットブレーキだけだと静かに止まるのが非常に難しいですよね。必ずと言っていいほどカックンとなってしまいます。それは止まる瞬間の制動力が強すぎるからで、かと言って止まる瞬間にフットブレーキを緩めたらトルコンのせいで勝手に前へ進もうとして止まりません。
そんな時は、フットブレーキで停止直前まで減速したらサイドを引いてフットブレーキをゆっくりと緩めます。コツは減速Gが変わらないようにフットブレーキからサイドブレーキへと移行すること。
そしてフットブレーキをリリースしてサイドブレーキを少しずつ緩めながら停車します。フットブレーキよりもサイドブレーキの方が微弱な制動コントロールが出来るため、停車時のカックンを大幅に低減することが出来ます。
5.スムーズな発進のために
特にトルコン式ATで有効です。Dレンジのまましっかりとサイドを引き、フットブレーキをゆっくりリリース。サイドをゆっくり解除していけばショックゼロで発進できます。
フットブレーキリリースしてアクセルを踏む場合は、フットブレーキリリースの瞬間に後ろに荷重が移ってカックンしてしまいますし、すみやかにブレーキ操作からアクセル操作に移行しなければなりません。
しかし、サイドから発進する場合は既にフットブレーキの操作が必要なくなっているため足はアクセル操作に専念できます。
6.下り坂での加速抑制に
前輪駆動と一部の4WD限定です。シフトダウンしてエンジンブレーキを掛けているけど減速が不十分な場合、エンジンブレーキが作用しないリアにも制動力を与えるため緩くサイドを引きます。
ただし、下り坂のストレートに限定されます。サイドを引きすぎるとテールスライドが発生して危険ですし、コーナリング中だと荷重がかかっていない側の車輪からスキッドしてしまいます。コーナリングする前にしっかり速度を落としておきましょう。
さて、サイドブレーキの話は以上です。
続きまして、コーナリングの仕方です。
この画像のようにコーナーが長く続く場合、そのクルマのステアリング特性を考えたステア操作が必須になってきます。
ステアを切りすぎるとクルマはインに向きを変えて対向車線へはみ出してしまいます。
逆にステアの切れ角が少ないと曲がりきれず路面から外れてしまいます。
ステアを切り過ぎなら緩めることになりますが、逆のヨーが発生して滑りやすい路面ではコントロールを失ってしまうかもしれませんし、何よりもステア特性をドライバーが理解していません。言ってしまえば下手くそドライバーです。
また、ステアの切れ角が少ない場合は切り足すことになりますが、ゆっくりと切り足さなければヨーが発生してしまいやはり危険です。
ですから、ステアに頼らずアクセル操作でコーナリングします。インにクルマが向くならアクセルを開けて、アウトにクルマが向くならアクセルを緩めれば良いのです。
アクセルコントロールでコーナーのラインを操作できれば、ステア操作は一発で決まります。ただし、アクセル操作も慎重に行わないとやはりコントロールを失ってしまう原因になります。
特にステアの切りすぎでクルマがインに向いた場合、ステアを戻さずアクセルを開けることになりますが、加速しすぎると今度は外に飛び出してしまいます。インから外へクルマを向かせるためにアクセルを開けるのではなく、これ以上インに向かないためにアクセルを開ける。そんなニュアンスです。
これらはコーナリングのための基本中の基本的知識ですが、頭でわかっていてもすぐ実践で成功するものではないため、奥が深いですよね~。
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Posted at
2019/11/03 18:24:34