前回のディーラーの件は、86試乗で終わってしまいました。
ここでは、試乗以外のことを書きます。
今回は定期点検が一番の目的です。
ですが、片道3時間もかかる道のりを、単に定期点検のために持ち込むにはあまりにももったいない。
ということで、他にも用事を追加しました。
その一つが、スタッドレスタイヤの新調。
今年の頭に左後輪のスタッドレスタイヤが原因不明のパンクで、サイドウォールからショルダーを貫通してトレッド面にまで大きな裂け目が出来てしまいました。
そのようなパンクは修理不可と言うことで、今年の頭に4本中の1本を新品のスタッドレスタイヤにしていました。
他の3本は既に4シーズン履いているため、そろそろ取り替え時でもありました。が、当時は経済的理由から1本の交換に留めていました。
ということで、残りの3本も新調しました。
1本だけわずかに摩耗していますが、FF車なのでわずかに摩耗したタイヤを右リアに履けば、摩耗の偏りはそのほとんどを均一化できると践んでいます。
右リアとしたのは、まずFF車だからフロントよりリアの方が摩耗しないのはよく分かると思います。これに加え、一般道は路面に水がたまらないよう、中央部を高くし、路肩を低くするようカントを付けていることが多いため、左タイヤに重心が掛かり、摩耗しやすいのです。
そんなわけで、恐らく右リアが一番摩耗しにくいだろうというわけです。
まあ、いずれにせよ、摩耗の具合はこまめにチェックすることになりそうです。
他の用事として、これの受け取りがあります。

これはデッドニングなどの作業のため、内装をばらした際に傷つけてしまった部品の替えです。
左はリアハッチのトノカバーをつり下げるフック。中がサンバイザーを根元から固定するスクリュー。右がリアハッチの内装上部をボディにはめ込むクリップ。
内装をばらすにはこれらのいずれも消耗品なので、こうして新しく発注できるのです。
スクリューはしばらく用無しですが、フックとクリップは早速交換できます。
フックとクリップは注文した数より1つ多く入っていました。でも価格はむしろ値下げされていたので、これは担当者の無料奉仕と言うことでしょう。
ありがたいものです。
エンジンオイルは、カストロールの0W-20です。銘柄はマグナテックだったかな(?)。つまるところ、部分合成油です。
前のヴィッツターボに乗っていた頃はターボエンジンだったこともあって全合成油のエッヂでしたが、オーリスの場合はそこまでシビアに考えていません。
それでも純正のキャッスルとは全然違うので、オプションとして選択する意味は十分にあります。
担当者からサプライズで86の市場機会が用意されていましたが、担当者がキーを取りに奥へ入っている間、別のセールスの女性が話しかけてきました。
私がその時いた場所にはニューモデルのミニカー(チョロQ?)がありました。『(これを)要りませんか?』というものでした。だから、私は『オーリスか86のが欲しいですね。』と答えました。
その女性とは別に初対面じゃないのでノープロブレムなのですが、向こうから話し掛けてきてくれるというのは、本当に悪い気がしませんよね。
しかも、まあストライクに入るタイプでした。
まあ、タイプの話はとにかく、その女性って免許はAT限定だそうで、それはこちらが驚きました。
自動車メーカーとして働く以上は、お客様のクルマを運転するという機会はまずあり得ると思います。でもAT限定だと、例えば私のオーリスは運転できません。MTが運転できて当たり前と思っていました。
確かに、以前にネットなどでディーラーに勤務している人でAT限定の人がいると訊いたことはありましたが、まさにそんなお方だったとは思いもしませんでした。
でも、それってすごく勿体ないことだと思います。
私は最初からMT車しか運転してきませんでしたので、AT車を運転した時は、自身の運転の世界が大きく拓けました。
でも、その逆はもっと大規模な革命だと思います。つまり、AT車ばかり乗っていた人がMT車に乗れば、世界が大きく変わってくると思います。
例えば、私が初めてAT車を運転した時に、加速の際にアクセルの踏みしろを常に一定にしていると、効率よくロックアップが入って、かつタイミング良くシフトアップしていました。これを実現するには、繊細なアクセルコントロールが出来なければなりませんでした。
でも、アクセルコントロールが出来るようになったから、発進も穏やかになりました。それまでの後ろから蹴り飛ばすような発進とは大違いでした。
これらが意味するのは、燃費が良くて、かつ乗り心地の良い運転になると言うことです。メカニカル的なストレスも少ないでしょう。
でもこれだけではなく、実はそのアクセルコントロールの話が、MT車にも多くの場面で反映でき、実際に燃費が大幅アップしました。
特に街乗りで効果覿面だと思います。
でも、これはMT車ばかり乗っている人がAT車に乗った場合の話です。
それに、今時のMT車はクラッチやシフトの操作力が軽いから、そんなに負担じゃないし、そもそもクラッチの半クラ領域がメチャクチャ広く、エンジンの低速トルクがあるからエンストしにくくなっています。
MT車だって進化しているのです。
あ、これは普通乗用車での話です。昔のMT車みたいに、クラッチやシフトが重く、半クラ領域が狭いトラックだとこうはいきませんよ(笑)。
せっかく運転免許を持っているのだから、どちらかだけではなくMTとATの両方を経験した方が絶対的に良いと思います。
そう言えば、86だと、シフト操作力はスポーツカーらしくある程度ありましたが、クラッチの半クラ領域が広いのはすごい違和感でした。クラッチがなかなか繋がってくれないから、むしろ坂道発進で戸惑いました。
でも、今時のスポーツカーである86は、スポーツエンジン(=低速トルクがないはず)なのに低速トルクがあるから、アイドル発進が普通に可能です。
つまるところ、やはりMT車は慣れなんですよね。
そう言えば、オーリスを入庫した際、整備士がとんでもなくエンジンを吹き上げてからやっと発進させていました。
ただの営業マンならいざ知らず、メカニック担当者でさえMT車を運転できないのか!?さすがにそれは恥ずかしいと思いますが・・・
と言いますか、それでクラッチが摩耗したら弁償請求しましょうかね(爆)。
そんなの見せられると、こっちが不安になってしまいます。その程度のドラテクしか持っていない人に愛車を預けるなんて・・・と。
86試乗を済ませて建物に入ると、86をとても勧められました。当然ですよね。
だって、慣れないクラッチとブレーキ以外は全然違和感がありませんでしたから、早めに乗りこなせるのは明らかだからです。
でも、86はFRだから、持つならセカンドカーとしてでしょうし、だったらファーストカーは4WDが良いと思えます。北海道ですからね。でも、オーリスはFF。これって、WRX STIに乗り換えろって事でしょうか(笑)。
ただ、自身の運転スキル向上のためには後輪駆動車が絶対不可欠で、86のようなFR車はいずれ購入しなければならないと思います。
戻ってきたオーリスに乗って帰途に就くと、やっぱりエンジンオイルを変えただけあって、ふんわりと吹け上がりました。
まるでスポーツエンジンに載せ替えたかのようです。
トリップBを見て驚きました。7963km。これは、前回エンジンオイルを交換してから7963km走行しているという意味です。
ちなみに、トリップAはガソリンスタンドで給油したらリセットしています。
私は今まで5000kmほど走行したらオイル交換していただけに、今回は少々ご無沙汰になってしまいました。まあ、スパンが8000kmだったら問題はないでしょう。
しかし、前回オイル交換した際はアクセルを閉じていてもエンジンが変に吹け上がって困ったものですが、今回はその変な吹け上がりがありませんでした。この違いは何でしょう??
次回のオイル交換は車検前でしょうか。そろそろミッションオイルも新しくしたいところです。
タイヤは夏冬共に新しくなりましたし、ビジョンを描きやすくなりました。
帰宅後、ホイールナットの増し締めをしました。ディーラーを発つ時、メカニックの責任者からトルクチェックをするよう勧められていました。まあ、確かに前回締めすぎだとクレームを出しましたからね。ディーラー側としても不安なのでしょう。
103Nmというトルクはもはや身体に染みついていたので、その場で始めました。ナット20個中緩みを感じたのは1カ所のみ。それも程度は軽微。
たぶん、ディーラーは普通の人ならトルクチェックなんてしないだろうから、緩むよりは多少オーバートルクの方が間違いは無いと言うことなのでしょう。でも、私はそうじゃないから、規定通りのトルクで返してきたものと思われます。私ならちゃんとトルクチェックしてくれると。少なくとも、この程度の信頼は得ているようです。
と言うより、マイカーの点検はディーラーじゃなく持ち主の責務です。ホイールをはめ直したならトルクチェックして当然です。しない方がおかしいと思います。タイヤの空気圧チェックやエンジンオイルのオイルレベルチェックと同じぐらい簡単ですよね。
以上で今回のブログは終わりです。
次回は、お出かけしてきたことのお話をします。