どうも、otakenです
せっかくナビが入ったのですから、活用してやりたいと思うのが人情。
とはいえこいつが結構なくせ者で、ロシア女のナビゲーター:ナスチャ(
イメージ)とUS女のジュリア(
イメージ)は純正Medianavが
音楽を鳴らしていないとナビをしてくれません!
その上ナスチャは何言ってるかわからないし、ジュリアに至っては声が小さすぎて聞こえません!
なんで Medi@skin に無音の長時間 mp3 が付属していたのか、ようやく意味がわかりました。 Medianav が音を出力していない間はユニットそのものの音声出力がカットされてしまうのですね。車の音声配線は変な雑音を拾いがちですから、それも当然の仕様かもしれません。
では無音mp3を再生しているしかなく音楽が聴けないかというとそんなことはなく、確か Medi@skin には CorePlayer とかいうメディアプレイヤーが付属しているのでそれで再生すればいいわけですが、ちょっと使いにくいなあ…なんとかしたい。
さて、そっちはそっちなんですが、ナビには情報を入れてやりたいですよね。オービス情報なんか、好物なんじゃないでしょうか。
そんなわけで 7ways のフォルダを見てみると、ありました speedcam フォルダが。
ちょっと午後からでかけるのでそれまでに入れてやるか…と思ったのですが、意外とこれがまたうまくいきそうでいかない。
まず Garmin なんかを使っている人にはおなじみかもしれませんが、Google Maps や海外のマップ/ナビは世界測地系という座標系を利用しています。世界測地系にもいろいろあるのですが、JGD2000 と WSG84 という二種類が日本ではよく利用されるようです。
今回作ったマップも WSG84 系なんですが、日本のオービスデータはだいたい日本測地系と言われる(通称:TOKYO)測地系で流通していることがほとんどみたいです。国産ナビもTOKYO測地系で動くものが多いみたいですね。
最近はGoogleとの連携なんかも考えて変わってきているのかもしれませんが、僕が見つけることができたオービスデータが
ここしかなく、変換をする必要がでてきました。
正確に変換するのは日本測地系の地方によるズレなどもあり難しいらしいのですが、近似式があるようです。
緯度(世界測地系)=緯度(日本測地系)-0.00010695×緯度(日本測地系)+0.000017464×経度(日本測地系)+0.0046017
経度(世界測地系)=経度(日本測地系)-0.000046038×緯度(日本測地系)-0.000083043×経度(日本測地系)+0.010040
出展は
こちら
上のページでもやっていますが、一応より正確と言われる変換プログラムと比較してみようと思います。
国土地理院が
変換プログラムを提供しているので、これを使おうと思います。
結果、ほぼ問題なさそうでした。
どのくいらいずれているかというと、
元データの圏央道あきるのIC近くのオービスの緯度経度座標(日本測地系)
(goo地図)
緯度:35.73583333
経度:139.2848611
goo地図は日本座標系を使っているのでそのまま度分秒に直して位置が見られます。ここを正しい位置と考えます。
国土地理院のプログラムから求めた位置(世界測地系)
(google maps)
近似計算式から求めた位置(世界測地系)
(google maps)
上の徳島大学のたんぽぽ調査のページでは北海道本州四国九州では0.2秒以内のズレとありますが、0.2秒というのは5mくらいだそうで、東京ではそこまでもずれないみたいですね。
安心して近似式が使えそうです。
さて、7ways の速度取り締まりカメラデータについて調べてみると、pdf で提供されている説明書を読んでもデータの形式についての言及がありません。
Navitel と同じだよ、というロシア語の書き込みを見つけました。
Navitel も欧州系のナビですが、検索するとこのページがでてきました。
http://navitel.ru/en/support/instructions/radars
参考例は
IDX, X, Y, TYPE, SPEED, DirType, Direction
1,18.9429837,47.4521967,1,100,2,90
ラベルは左から
インデックス,経度,緯度,カメラの種別,速度制限,方向種別,方角
インデックスは重複しなければなんでもいいみたい
これに沿って Excel で CSV ファイルを作り、7ways/speedcam フォルダに speedcam.txt という名前で置きます。
速度制限はカメラが設置されている道路によりますが、わからんので80で統一しておきます。
これで読んでくれるはずだったんですが、Navitel フォーマットでは空でよいとされている最後の二つの項目も入ってないと 7ways は認識してくれませんでした。
これはカメラの視野と向いている方角の設定ですが、そのデータは提供されていないのでどちらも 0 (全方位監視,北向き)で埋めます。
またもう一点、ExcelからCSVをエクスポートするとカンマの前にスペースが入ることがありますが、これも消さないとだめでした。
これでデータのできあがり。Windows版7ways で確認すると、きちんと表示してくれました。