
先月の終わりから9月頭にかけて、3泊4日で富山に行っておりました。
南砺市利賀村で開催される国際演劇祭が目的で、去年に続き二度目の参加です。演劇ファンの父につきあった、プチ親孝行といったところです。北陸新幹線の開通で新幹線の選択肢も増えましたが、利賀村が富山市街から一時間という立地にも関わらず超山奥ということもあり、車で行っています。
そこで毎年問題になるのが「どちらの道を使うのか」ということです。
案1:遠回りルート
関越道、上信越道、北陸道を使う
鶴ヶ島JCT~関越道~藤岡JCT~上信越道~上越JCT~北陸道~富山IC
経路マップ
案2:近道ルート
中央道、野麦街道(国道158)、安房峠道路(有料道路)、国道471号、国道41号を使う
八王子JCT~中央道~松本IC~158~安房峠道路~471~41
経路マップ
東京でもお住みの地域によって多少違うでしょうが、Google Mapなどで経路検索するとだいたいこの両方をサジェストしてきます。八王子JCTと鶴ヶ島JCTは都内からならだいたい同じくらいの距離なのではないかなと思い、そこからの計算にしています。我が家からもだいたい等距離です。
何が悩ましいかというと、ETCの深夜割引が効くよう深夜に出ると、かかる時間は「ほとんど同じ」なのですが、距離が100kmも違います。
上のルートラボでの時間は時間帯考慮がないので9時間とか7時間とか酷いことになっていますが、時間帯渋滞考慮があるGoogle Mapsだと4時間30~5時間20分というところです。実際もそんなとこです。
そして上のリンク先を見ていただくとわかりますが、案1は最高到達標高が軽井沢近辺の913mあたりですが、案2は上高地の麓で1354mくらいまで行きます。しかし案1は野尻湖あたりでもう一度400m程度の登坂があります。こういうときにサイクリスト御用達のルートラボは便利で、「獲得標高」というのがあります。登坂の累計標高を出してくれるのですね。これによると、
高速主体の遠回りルートは
上り:4219m 下り:4167m。
松本から山間部下道を使う近道ルートは
上り:4032m 下り:4196m。
最高到達地点の標高差が近道のほうが400m高いにも関わらず、獲得標高では近道のほうが少ないのです。この条件では消費燃料でも近道ルートが少なそうです。
距離は上越経由の遠回りルートのほうが100km遠いのに、かかる時間は一緒。
皆さんならどちらを選びますか?
去年は父のFIT Hybridで行ったので楽な道のほうがよいと判断し往復遠回りルートだったんですが、思ったより単調でダラダラと高速が続くため飽きが来て、帰りは眠くて危険でした。
ですが、今年はルーテシアです。是非にでも下道を行きたいと思っていたのですが、今回行きは台風の影響で前線が刺激されて長野の山奥はなかなかの降水量になっていたため、行きは遠回りルートを選択することにしました。
3時に出て8時頃着。途中休憩も二度ほどはさみ、順当に5時間のドライブでした。
燃費は到着時6.5L/100kmくらいでした。だいたい15km/Lですね。その後利賀村の山中や氷見~金沢を駆け巡ったので、6.7L/100kmくらいまで落ちました。
氷見の旅館の舟盛り
金沢21世紀美術館
そして帰りは念願の41号~471号利用で帰ります。午後5時くらいに富山IC近くの7-11に到着し、飲み物など準備を整えて出発しました。41号は思ったより道が平坦で、スーパーカミオカンデで有名な神岡を通ります。神岡~安曇野はかなり雨量が増しましたが、体を通過するニュートリノを意識しながら走り抜けました。
やはり下道は全く眠くならず。雨と霧で視界は悪かったですがウェット性能がすこぶるよいタイヤのおかげで気持ちよく走ることができました。
松本駅に着いたときで8時前くらいなので、3時間くらいでしょうか。松本ラーメンが無性に食べたくなり、ラーメンデータベースで点数がよかったこちらへ。
寸八
そこからは父に運転を代わってもらいましたが、八王子JCTまでだいたい2時間程度でしたのでやはり同じくらいの時間と言ってよさそうです。
富山~神岡までの41号は山間を通る道ではありますが、比較的平坦で走りやすいです。神岡~安房峠道路までの471はそれなりの勾配がある山道ではありますが、きちんと舗装されていて危険を感じるような場所も特にありませんでした。安房峠の有料道路がなかったらかなりのつづら折りを経なくてはなりませんが、この道路の威力は凄かったです。
北アルプスを越えて岐阜県と長野県を結ぶ道路が少なく、国道158号現道の安房峠は大型車のすれ違いが困難なため、安房峠道路の開通以前の現道は観光客の多い時期には通過に5時間以上(長い時には8時間)かかることもあったほか、冬季は積雪により通行できなかった。その安房峠越えをわずか5分に短縮させた。(
wikipedia)
これが無かったらこのルートは疲労度から言っても現実的ではないですね。普通車750円でした。
そんなこんなで、僕自身は大変楽しんだ復路でしたが、一度通ってしまったので次いくとしたら往路ですかね…
燃費計は帰宅しても金沢を出たときの6.7L/100kmのままだったので、やはり100km短い分、6.7L程度の燃料節約となっていると言ってよさそうです。
(FIT Hybridなら25km/Lくらいの低燃費を叩き出すので、4Lくらいの節約となるでしょうか。信号やフタをするような車がほとんどいなかったとは言え、ルーテRSの燃費もスポーツ車としては決して悪くはないと思います。)
ちなみに今回使った471号ですが、場所によっては「S級酷道」と呼ばれる最凶最悪の道になるらしいので注意が必要です。利賀村から飛騨高山に抜ける471号はいろんな覚悟が必要とか。(
参考)
※ 上記は深夜帯の移動を前提としていて、季節・時間帯と曜日によっては案2は野麦街道が上高地に登る道になるので、昼間使おうと思っている方はご注意を。
追い越しができない片道一車線道路なので、ヘタをうつと観光バスや上高地の麓の駐車場を目指す自家用車に巻き込まれます。
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Posted at
2015/09/14 22:32:20