Medianavいじりもひと段落してきていて、そろそろオーディオの音質もなんとかなるならなんとかしたいと思い先日サブウーハーを導入したのですが、不足気味だった低音は補強されたものの、イマイチ音が詰まっているというか、音場の狭い音だなあという印象は拭えておりませんでした。
そこで、現在のシステムの音響の傾向がどうなっているのかを探ってみました。普段オーディオ沼を遠回りしてでも避けている人間ですので間違いも多々あると思いますが、ご笑覧いただければ幸いです。
ルーテシアのメインSpユニットはオーナーのみなさんはご存知の通り、「Bass Reflex System」という銘が打たれています。これはルノーが特許を持つ音響の仕組みで、詳細はルノージャポンからも本国のルノーからも提供されていないのでよくわからないのですが、
ここを読む限りでは特別にデザインされたスピーカーのベント形状が、音質に悪影響を与える余分な空気の乱流を減少させる、というもののようです。絵を見る限りでは、音圧がかかった時にスピーカーハウジング内で発生する空気の反射波を逃がす口を作ったというもののように見えます。だとすると、なるほど確かに多少は音質の向上に寄与するかもしれませんね。
スピーカーに関しては、後から
正規オプションとしてFOCALスピーカーが追加されたりしているので検討されている方もらっしゃると思いますが、ぜひMedianav再生の音を聞いてみたいものです。
Medianavの中身はこんな感じになっています。
オーディオブロック図
DSP部:
NXP社製SAF7715HV(カーラジオDSP)
アンプ部:
NXP社製 TDF8546(オーディオパワーアンプ)
Medianavの再生ソフトでデコードされたmp3はDSPに入り、アンプを経由してスピーカーへ出力されます。Bluetooth接続やiOS機器をDock/Lightningケーブルで接続した場合も同じ経路です。
AUXの場合は簡易回路図や機能ブロック図でははっきりとは分からないのですが、どうもAUX(MEdianav前面のステレオミニ端子)からのアナログ入力はDSP部へ入り、一度デジタル信号に変換されてから4ch分岐されDACでアナログに再変換されアンプへ渡されているようです。まあそんなことだろうと思ってたんですが…。
DSPの機能ブロック図
ちなみに回路図をよく見るとDSP自体はセンタースピーカーやウーハー用出力の足も持っています。ただ次の段でアンプに渡される時にはセンターとウーハー出力は途切れているので、Medianavでは殺されているようで残念です。
さて、このAUX入力の際の無駄な処理というのはなかなか悩ましい問題です。
通常のMedanavでmp3を再生する場合、
mp3 -> デコード -> 4ch分岐 -> アナログに変換 -> アンプ -> スピーカー
という経路を通りますが、AUX入力の場合
mp3 -> デコード -> アナログに変換 -> アンプ -> (AUX) -> デジタルに変換 -> 4ch分岐 -> アナログに変換 -> アンプ -> スピーカー
というかなり冗長な処理になります。
圧縮された音声形式であるmp3からWAVEデータへのデコードにおいてはデジタルのままでルールに則って行われるので特に差異が発生しないという理解ですが、DA変換(デジタルからアナログへの変換)には特にルールがないため、現在のポータブルDAC市場は百家争鳴の状況にあります。言ってしまえばここが違いの見せどころであり、いろいろとそこに起因する議論もあります。
より原音に近いという点で言えば処理が少ないほうがいいとは思います。DA変換二階建てというのは、本来であれば避けたいところです。
とまあそう考えてAUX接続はだめだろう、と思っていたのですが、今年のRSJでmo☆noさんのシステムを聴かせていただく機会があり、音場の拡がりがあるのにとてもびっくりしました。
mo☆noさんのシステムはiPadをDock接続したポータブルDAC経由でAUX入力するというものです。(詳細は
@uchi_sirousoさんのブログのコメント欄でご本人がまとめて紹介してくださっているので、ご参照ください)
これが大きなヒントになり、次に進むことができました。それについては
次のエントリーで。
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Posted at
2015/12/03 02:01:55