2014年12月27日
「鹿肉カレー」談義。
花芝町の皮膚科を出て、東向商店街をぶらついた。
この、商店街は、観光客も多い。アジア系だけでなく、アメリカ人、ヨーロッパ人も、観光で歩いている。奈良は、国際観光都市というが、その通りである。
商店街入り口の、柿の葉寿司「たなか」、その並びには、「成城石井」がある。
柿の葉寿司「たなか」は、奈良の五條市に本店のある名店で、味は折り紙つきだ。奈良の柿の葉寿司といえば、まず最初に名前の上がるのが「たなか」だ。それほど、この店の柿の葉寿司のファンが多い。品質のよさに加えて、販売店網も広く、「たなか」の柿の葉寿司が好きだという人は、ほんとに、多い。とくに、ここの東向商店街の「たなか」は、店員さんの品のいい接待が評判である。こうした、店の雰囲気や店員さんの接客というものも、「たなか」の評判の高い一因だろう。
もちろん、吉野町住民としては、「やっこ」「瓢太郎」など、吉野山の柿の葉寿司は無監査の別格である。また、地元の「平宗」も愛着がある。吉野町以外では、五條市の「たなか」と「ヤマト」の評価が高い。先日は、下市町の柿の葉寿司「やま十」を初めては食べが、これも力強い味でおいしかった。
「たなか」の隣にある「城石井」は、ほかに、近鉄・大和八木駅にもある。奈良に、二店舗とは、かなり頑張っている。
「成城石井」では、自社製のケーキとワイン、生ハムを買うことが多い。だが、ワインは、重いので、たいてい一日の最後、帰る前に買うことにしている。
この日は、「成城石井」の、斜向かいの、一〇〇円均一ショップ「ダイソー」に入った。
家が寒いので、いったい何度あるのかを計測するために、温度計を三個、買った。ほかには、鈴のついたストラップ、海外で使えるコンセントなど。みな、一個一〇〇円だった。
その後、南都銀行本店で、現金を下ろそうと、現金自動機のあるコーナーへ入ったが、あまりの人の多さに退散。給料日翌日の26日、それも、12月年末の金曜日だ。近くのコンビニ「サークルK」のキャッシュディスペンサーで、必要な現金をゲットした。いまは、ATMというらしいが、昔は、CD(キャッシュディスペンサー)と呼んでいた。いま、「CDは、どこにありますか?」などと、聞こうものなら、音楽のCD、すなわち、コンパクトディスク(Compact Disc)と、間違われることがほとんどなので、下手にCDなんて、言うことができない。
ときどきCDが頭に浮かぶが、いや、ATMだな、そう、ATMだぞ、と、脳内翻訳しないといけないので、いささか面倒くさい。JRのことを、思わず「国鉄」と、言いそうになることがあるが、あれと、似ている。こういう話になると、「国鉄の前は、省線と言ってた」という人がいる。たしかに、戦前は、政府に「鉄道省」という役所があって、全国の省営鉄道事業を所轄していた。鉄道省のトップは、鉄道大臣だった。戦後は、国鉄すなわち日本国有鉄道となった。いまの、ヤクルトスワローズの前進は、国鉄スワローズだったことを、覚えている人も多いだろう。
だが、「鉄道省」があって、「省線」と、呼ばれていた前は、どうだったのか?それは、「院線」と言ったのだが、そこまで、知っている人はあまりいない。言ってみれば、鉄道を所轄する役所の名称の変化に過ぎないのだが、鉄道省の前には、内閣鉄道院という組織があり、そこから「院線」と、呼んでいた時代があった。ただ、院線時代は長くはなく。省線のほうが、人口に膾炙していたはずだ。
でも、なんで、国鉄が民営化したからといって、JRなんて、横文字にする必要があったのか、いまだに、意味がわからない。
昭和62年の日本国有鉄道(国鉄)分割民営化に伴い、「国電(こくでん)」に代わるものとして、東日本旅客鉄道(JR東日本)が、「E電」という名称を決めた。だが、こんな言い方をする人は最初からいるはずもなく、「山手線」などの名前で通っている。
ほんとに、話がどんどんずれて、ほとんど、脱線している。困ったものだ。
ATMは、正式には、automated teller machineというらしい。たしかに、現金預入も、払い出しも、振込も、いろいろと機能が多い。文字とおり、銀行窓口のテラーの機械で、日本語訳は、「現金自動預け払い機」という。
CDは、テラー機能の中でも、単機能しかなく、Cash Dispenserの名前のとおりに、キャッシュを支払うだけだ。「現金自動支払い機」と、言うのだが、いまでは、あまり見かけない。ATMに、CD機能は、吸収されてしまったのだろう。CDという人を、ほとんど、見かけることはない。
「サークルK」と、その向かい側にある、高速もちつきで有名な草餅屋さんの間の通りが、「もちいどの通り」(餅飯殿商店街)という。少し歩くと、「若草カレー店」があった。カレー専門の店で、いろんな創作カレーがある。
そろそろ、昼なので、ここで、「マトンカレー」を食べた。マトンカレーは好きなので、
みつければ、必ず頼むが、マトン肉の味が、いまいちな店がほとんどだ。しかし、初めて食べたのだが、この店のマトンは、おいしい。マトンの味がしっかりとしている。辛口のカレーが、マトンとよくあっている。
この店の主人と、カレー談義をしたのだが、そのついでに、「奈良なのだから、鹿肉カレーなんて、作ってみたら、どうなのか」と、水を向けてみた。主人は、創作意欲は十分なのだが、地元の人の中には、鹿肉へのアレルギーがあり、なかなか、難しいのだという。
「鹿はここらでは、神様の使いとされており、鹿肉カレーは、絶対にダメだ、という人もいるんですわ」
たしかに、奈良公園で、「鹿はかわいいね」と、鹿せんべいをあげていた観光客が、今度は、「鹿肉カレー」をおいしく食べる気になるかと、言えば、なかなか、複雑なものがあろう。
鹿肉についての、多少の薀蓄もないことはないが、マトンカレーをおいしく食したということで、このあたりで、奈良県物第二回目を終了。また、次回へ。
ブログ一覧 | 日記
Posted at
2014/12/27 19:20:55
今、あなたにおすすめ