• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

角鹿のブログ一覧

2015年04月03日 イイね!

蕎麦に関するダジャレ。

桜が咲いていい陽気になりました。

とうわけで「ダジャレ」を書いてみたいと思います。

質問形式にしてあとで答えを書きますので最初にダジャレでお答えください。


①日本にある伝統的な犬専用の蕎麦とはどんな蕎麦でしょうか?


②あなたのお国では主食はパンですか、と訊いたら「いいえ麺類が主食です」と答える国はどこでしょうか?

③拍手したら運ばれてくる蕎麦はどんな蕎麦でしょうか?





解答

①わんこ蕎麦

②イエメン

③手打ち蕎麦


お粗末でした。
口直しの動画を二本アップしました。




子供むけのダジャレです。




つげ義春 「ネジ式」。


 なんの意味もないような。やくたいもないような世界。そうしたつげ義春の描く世界が奇妙におもしろいと思います。
Posted at 2015/04/03 13:48:45 | コメント(2) | トラックバック(0) | 四方山話。 | 日記
2015年04月02日 イイね!

下北山温泉「きなりの湯」


 奈良のほぼ中央部に位置する吉野町から和歌山県熊野方面へ深山幽谷の目もくらむ断崖絶壁を縫うように走る国道169号線。ここを走ろうと思う人は、必ず前もって道路状況や工事情報を入手されてから計画されることをおすすめする。年がら年中、土砂崩れや補修など工事をしてない日はないというほどで冬季は積雪や凍結があり最悪通行止め状態になることもある。
 
 4月1日、「東熊野街道」という愛称で呼ばれる169号線を走り和歌山県との県境ちかい下北山村にある「きなりの湯」に行ってきた。
 車でほぼ一時間ほどの距離である。
 このルートは緑の多い断崖絶壁、トンネル、断崖絶壁、トンネル、断崖絶壁、トンネルの繰り返しであり、道は山肌にそってカーヴ、カーヴ、大きいカーヴ、橋、またカーヴ、大きいカーヴ、たまに対向車とすれ違う、けっこう大きいトラックとすれ違う、またカーヴ、郵便の小さく赤い車とすれ違う、土日や休日はバイクのツーリングとすれ違うこと多し、といった走行風景なのである。
 国道169号線は日本一の蛇行性峡谷である北山川に沿ってうねいうねと急カーヴを描いて走る。この北山川を堰き止めてつくられたのが池原ダムである。真上の上空から見ればまるで長大な大蛇が左右に脚を伸ばしながら峻険な山岳地帯に身を潜めているようなすさまじい光景を目にすることができるだろう。
  国道169号線はさながらこの大蛇がうねる胴体や手足の縁にそって急カーブを繰り返しながら続く山岳道路である。



山肌の急斜面ぞいを走る国道169号線。落石や土砂崩れ防止のコンクリート壁やら網やらが張り巡らされている。



この日も数カ所で片側交互通行だった。沿道にも桜が植えてあり目が和む。



正面のアーチ型コンクリート壁が池原ダムの貯水壁。もしこの壁が崩れたら一瞬にしてスポーツ公園はダム湖の底に沈む。いわば「きなりの湯」は日本唯一、ダム湖の湖底の気分を味わえる秘境の天然温泉といえるだろう。



池原ダムの貯水湖のコンクリート壁。間近で見るとその巨大さを実感できる。総貯水量は日本にあるダムの中で最も多いダムである。



 国道169号線ぞいには人家のある集落は極めて少ない。
 切り立った山と渓谷の底に見える谷底の川筋ばかりであり平坦な土地はない。
 「きなりの湯」から三重県尾鷲市、熊野市までそれぞれ50㎞、30㎞ほど。
 瀞峡から新宮市への和歌山県へ至るのルートもこの道筋の先にある。
 奈良方面から紀伊半島東海岸へ至るには最短の距離である。そのためこの「東熊野街道」169号線は奈良に住む人々が夏場の海水浴とか海釣りの好きな人が海へと往復する主要な道筋となっている。
 
  その昔は熊野から塩蔵した鯖が奈良の吉野地方へ運ばれ貴重なタンパク源となった。この鯖が鮨に加工され吉野名産の「柿の葉寿司」になり今日まで続いている。吉野は柿が多く栽培されており殺菌作用にも優れた地元の柿の葉がふんだんにある。それと熊野の塩蔵鯖が合体して生まれた「柿の葉寿司」はいまでも吉野の郷土食として愛好者が多い。いまでは、吉野町はもとより五條市、御所市、大阪市など広範囲で生産される「柿の葉寿司」は奈良県を代表する名物の一つとなっている。
  
  吉野町はまだ桜は5分咲き程度で蕾のところも多かった。しかし、なぜか川上村から上北山村へ入るにつれて桜がぱっと咲いているのが目に入り始め、さらに和歌山に近い下北山村へ入るともう沿道は山桜やソメイヨシノが満開となっていた。例年、「きなりの湯」のある「下北山スポーツ公園」は満開の桜のトンネル状態だった。この公園では明後日の4月4日(土)と5日(日)と毎年恒例の「さくら祭り」が予定されている。このパンフレットに「奈良の桜はここから始まる」と書いてあったがまさにその通りである。
  このスポーツ公園にはサッカーグラウンド、テニスコートなどがあり合宿設備も完備している。
  おまけに温泉まであるのだからスポーツ合宿にくる団体も多い。
  この日もジャージ姿の多くのサッカー少年たちの姿があった。


もう桜満開の下北山スポーツ公園。ここは例年、吉野山よりも早く桜が咲くことで知られている。



駐車場から「きなりの湯」の巨大な看板を見上げる。ここは谷底だが、向かいの山の中腹を走る車からよく見えるように看板が設置されている。



古民家の田舎屋ふうの落ち着いたつくりになっている。「きなりの湯」の建物を駐車場からみる。ピンク色のしだれ桜も少し開きかけている。



  
 169号線はいくつもの長いトンネルを抜けて、目的地に近づいた。沿道の左手に水量の多い川が続く。これは先にあるアーチ式の池原ダムの貯水池なのだ。
 この池原ダム(いけはらダム)は奈良県吉野郡下北山村、一級河川・熊野川(新宮川)水系北山川に建設されたダムである。
「電源開発(J-POWER)が管理する発電用ダムで、高さ110.0メートルのアーチ式コンクリートダム。アーチダムとしては国内最大の総貯水容量と湛水(たんすい)面積を誇り、日本における大規模なダムの一つである。下流にある七色ダムとの間で揚水発電を行い、最大35万キロワットの電力を生み出す。ダムによって形成される人造湖は池原貯水池(いけはらちょすいち)または池原湖(いけはらこ)と呼ばれ、ブラックバス釣りのメッカで日本における代表的なバス釣りスポットでもある。2005年(平成17年)には財団法人ダム水源地環境整備センターが選定するダム湖百選の一つにも選ばれている。吉野熊野国立公園に指定されている。」(Wikipedia)


池原ダムの近く道路脇の展望台にある絵図面。吉野熊野の剱岳地帯が描かれている。

 池原ダム建設の発端は戦前にさかのぼる。
 熊野川水系における河川開発計画が1937年(昭和12年)に持ち上がり、それから大東亜戦争をはさみ計画は難航を極めたが、遂に1966年(昭和41年)10月に発電所が全面稼動を開始、完成した。
 北山川に沿った旧道はもっと谷底に近い場所を通っていたのだが、池原ダムの建設により高度の高い現在の場所に付け替えられたことでダムの建設が可能になったということである。開発を拒む天然の要塞のような吉野熊野の剱岳地帯になんとしてもダム建設を実現させたいとして挑んだ男たちの半世紀にわたる池原ダム建設への情熱はよく知られる富山の黒四ダムを上回る苦闘に満ちたものであったと言えるだろう。
  池原ダムは大きな貯水機能を持ち下流の七色ダムとの間で揚水発電を行い最大で35万キロワットを発電し主に関西と中部の夏季電力ピーク時の調節電力供給に役だっている。

 「きなりの湯」のある「下北山スポーツ公園」は、この池原ダムのそばにある。
 上から見下ろすと谷底に幾重もの桜の雲海がたなびきその合間に公園が垣間見えてくる。雨上がりであり雨に濡れて色鮮かな緑の山肌をうっすらともやった雲海が浮かび、さらにあちこちに固まりになって咲き誇る桜の花が谷底を彩り、まさに俯瞰すると奈良奥吉野の「桃源郷」の感がある。
  「きなりの湯」の味わいの一つは断崖絶壁の道から俯瞰するこの絶景にあると言っても過言ではあるまい。



「きなりの湯」玄関を入ったところから内部を眺める。ここでアクシデント発生、カメラの電池が切れた。単3二本で動くのがこのカメラの利便性の高さ。あとで公園のコンビニで単3電池を買い求めて桜を撮影した。



公園は満開の桜につつまれていた。道路の上から桜を撮影してみた。わかりにくいが道路の向こうには池があり鯉がいた。

 

「さくら祭」ののぼりも立ち並ぶ。右上に道路標識があるので写真をクリックして拡大画面で御覧ください。


公園の向かい側のヤマザキデイリーさん。熊野の柑橘類を売っていた。「清見オレンジ」「せとか」「八朔」など。みな熊野で採れたものだ。「せとか」は味も濃くおいしかった。また店内では熊野で獲れたサンマの干物も売られていた。ここまで来ると周囲は険しい山の中だが空は明るい。熊野灘の強い太陽と紺碧の海の香りが漂う。「味はどう?」と訊いたら「味見してね」とお姉さんが「せとか」の皮をむいて試食させてくれた。



  大人入浴料金は600円。休憩所やレストランもある。
  サウナや露天風呂もあり泉質はナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉でなかなかいい。
  無色透明ですべすべとしてこれぞ「THE 温泉」と言いたいほどの良質のお湯だ。
  のんびりと「きなりの湯」につかると湯気の立ち上る大きな窓ガラスの外に満開の桜が微風に揺らいでいた。 
  だんだんぼんやりと視界が薄れていった。
  外の桜を窓ガラス越しにながめつつまったりとしているように見えたことだろう。
  だが、そうではなかった。
  「ああもう今年の3月も終わった。この三ヶ月、俺は何をやっていたんだろうか・・・」
   と忸怩たる思いで悔やんでいたことを桜は知らない。
 「なんで春になると桜は咲くんだろう。我が人生に桜花爛漫の春なんてあったのだろうか?」
  意味不明の喪失感が温泉の湯の底を抜く。
 「なぜ朝になれば太陽は昇り、鳥達はさえずるの・・・・・」
 と、歌っていたブレンダ・リーのハスキーな歌声が突如蘇ってきた。
 シングル盤レコードのこの歌を何度も聴いた日々の自分の姿が漠然と思い出されてきた。
 その途端にもう「世界の果てまで」も哀しみで満ちてくるような気がするのであった。
 桜を見ると憂鬱になる。
 満開の桜を見ていると春の愁いが花の散るように心の中に降りしきる。
 「巷に雨の降るごとく 我が心にも涙降る・・・・」
  ヴェルレーヌの心境のほうがしっくりとくるなあ。
  満開の桜が眩しすぎていささか落ち着かず逃げ場がなくなる気がしてくる。
  「きなりの湯」につかりながら桃源郷にしばし憩うふりをして目を瞑って湯に沈んでいた情けないおっさんがそこにはいたのであった。  

  4月2日(木曜日)朝からまぶしい陽気である。
  昨日は雨模様の中で五分咲だった桜も一気に満開になった。


町役場分室の横にある桜。写真には写せていないが向かいの山、民家、土手の手前に吉野川が左側を下流として流れており、左の水路は吉野川に注いでいる谷川の水である。写真に写っていない部分を文字で説明するとは情けない限りだ。満開の桜に免じてご容赦くだされ。


近所の県立高校の校舎の中にある桜。この桜はここらで一番早く咲く。


同じく県立高校の別棟の校舎へ上る坂道から見た桜。この坂道をずっと歩いて上がっていくと一時間くらいで吉野山の入り口にある如意輪寺に到達する。そのあたりからも吉野千本桜の絶景を見ることができる。

 このぶんでは吉野山の桜も下千本、中千本あたりは今週末が見頃かもしれない。
 週末から雨模様だが桜のシーズンはほかにはとくに何もない吉野が唯一脚光をあびて賑わうとき。多くの観光客をがっかりさせないよう桜も頑張って咲いていて欲しいと願うばかりだ。





●関連情報URL●
「奈良に住んでみました」
2009-03-22
ダム直下にある温泉施設『きなりの湯』@下北山村
16年前の情報ですが、今年書いた情報として読んでも立派に通用します。
「きなりの湯」の温泉情報は、ほとんど変わってません。
このプログの下の方には十津川温泉などほかの奈良奥地の温泉場についての情報もあります。
この人の「奈良に住んでみました」プログはほかの記事も正確で奈良へ旅したい人には第一級の資料ですので、ぜひご覧になってください。
Posted at 2015/04/02 16:33:41 | コメント(1) | トラックバック(0) | 温泉・グルメ・穴場。 | 日記
2015年03月31日 イイね!

大根を貰った。




 大根をもらった。
 その人が自分の家の畑でで作った大根でデカくて重い。
 写真の短い方を量ってみたら2・2キログラムあった。
 長い方は料理用の測の限度を超えて測れなかった。
 
 ふつうの大根よりかなり太くて大きい。
 こういう品種なのか?ふつうではこんなに大きくはならないだろうと思うが・・・。
 どうして食べればいいのか。
 とりあえず少し輪切りに切ってさらに小さく切り塩を振ってつけてみた。
 塩だけで浅漬にしたらけっこうみずみずしくておいしかった。
 
 田舎にいると野菜を作っている人が多い。
 なんとなくそういう作物をもらうことが少なくない。
 これまでに貰ったものは米、しいたけ、白菜、たけのこ、じゃがいも、柿、 自家製の梅干、自家製たくわんなど。
 
  
 最も変わったところではなんと材木をもらった。
 吉野町は吉野杉が有名だが檜も多い。
 町のいたるところに製材所がある。
 大きな檜の丸太を製材して柱などの角材をとる。
 そのとき、売れる部分の木を取ったあとの残りは端材のようなもので使い道がない。
 その不揃いの角材や平たい木やいろいろとまとめて束ねてある。
 魚でいえば刺し身になる部分を切り取った残りの頭やアラや骨などの捨てる部分のようなものである。
 製材所はこの使い道のない部分を紙をつくるパルプの材料に売る。
 
 たまたま通りかかった製材所で檜の端材の束があった。
 製材所の人に「この中で二三本売ってくれますか?」と聞いたら
「好きなのを抜いて持って行けよ」と言ってくれた。
 端材といっても立派な檜の棒とか板である。
 形状のの歪みとか、厚さが一定でないなどの材木だが使うには問題はない。
 ホームセンターで買えばかなりのお金を払わねばならないだろう。
 
 材木を貰ったというの人生ではじめての経験だった。
 3メーターくらいはある材木を二本担いて帰りながらなんとなく嬉しかった。
 少しづつ切って使っているがまだ使いきっていない。
 
 それにしても材木を貰うという経験は都会ではなかなかできないだろうなあと思う。
 木材が地場産業の町ならではのことかもしれない。
 
 


  


Posted at 2015/03/31 23:49:17 | コメント(3) | トラックバック(0) | 身辺雑記 | 日記
2015年03月20日 イイね!

昔のテレビはおもしろかった。



とんま天狗。姓は「オロナイン」名は「南公」なんて、もろ宣伝でしたね。当時大人気の大村崑でした。



「てなもんや三度笠」。まるで時代劇映画のセットですねえ。いまの大道具さんはこういうのを作るのは難しいのでは?も出演者も豪華。正司歌江さんの富山弁のセリフ頑張ってそれらしく聞こえますね。名古屋弁がなんともいい味出してます。二階の障子の影絵芝居など細部までこだわりがかんじられます。





「てなもんや三度笠」。藤田まこと、若かったね。いまだに生きているダジャレ「あったり前田のクラッカー」。当時は字幕でコマーシャルがでてたんですね。




●おまけに当時の映画を●
伴淳三郎と花菱アチャコの「二等兵物」です。そのころの田舎の映画館は、朝から晩まで一日10本だてなんかザラで上映してました。農家の人が農閑期に弁当持ちで見に来ていたから超満員。日本の大衆娯楽が映画だったころの話です。冷暖房もなく、夜は暑いので横のドアを開けると月が見えたりシてました。ドアを開けると蚊が入ってくるので映画館のお姉さんが虫殺しのアースなんかを上映中でもシュッシュと噴いて廻るのでした。この映画も実際に映画館でよく見たものの一つです。

Posted at 2015/03/20 20:26:01 | コメント(3) | トラックバック(0) | 四方山話。 | 日記
2015年03月16日 イイね!

三重県のお茶「飯南茶」。

 三重県の飯高町へ行ってきました。
 奈良県の東吉野村から見ると「高見山」という独立峰がよく見えます。
 登山する人には人気の山らしく大阪方面からもほとんどの土日祝日には登山者がやってきます。
 奈良県と三重県との県境に位置する山です。
 この高見山の山麓を通る国道166号線を抜けて道の駅「飯坂駅」へ行き、少し引き返して森のホテル「スメール」の茶色い天然温泉に入って帰りました。
 水曜日だったので混雑もなく「奈良と三重は近いんだな」と実感する一日でした。
 昼から出かけて夕方戻るという楽々半日コースでした。
 途中、高見山の麓にある飯高町「月出」という場所で「中央構造線」が露出している場所というのがありました。
 ここはいまから8000万年前に垂直と水平方向にとんでもない断層のズレが起きた場所です。
 というか正確に言えば日本列島を東西に横切る中央構造線の一部が露出している場所です。




↑。「月出の中央構造線を走る」
2012/08/24 に公開
日本列島を北と南に分断する大断層
中央構造線月出露頭(崖)をバイクで訪問・観察します
@三重県松阪市飯高町月出
バイク ツーリング セロー 断層 中央構造線 松阪市 月出 YAMAHA SEROW Japan touring motorcycle



 中央構造線を作った断層の規模は東西1000㎞です。
 この大断層を西からおよそのルートを見てみよう。
 まず九州の天草、八代あたりから断層が阿蘇山の下を通り、北東へルートをたどると大分県臼杵あたりから豊予海峡にはいります。佐賀関半島と佐田岬半島の北岸の沖合いの海底に断層があり伊予市上灘で四国へ上陸。焼き物の町・砥部町から西条市の丹原へ、さらに石鎚山地のふもとを新居浜から川之江、阿波池田へ。吉野川のにそって徳島市と鳴門の間を抜けて淡路島南部、鳴門海峡海底を走り、紀伊半島へ入ると和歌山の紀の川にそって東へ移動。吉野川の少し北側を、奈良県の五条、東吉野、三重県境の高見峠へとほぼ国道166号線に沿って続きます。
 高見峠から櫛田川の北側を、松阪市月出から粥見、勢和村、伊勢市へ続き、二見浦の北方で伊勢湾に突入します。
 伊勢湾を横断し渥美半島から豊橋、豊川さらに天竜川に沿って北上し日本列島を南北に走るフォッサマグナ、糸魚・静岡中央構造帯を横切り、長野の諏訪に到達。そこから関東平野へ下って群馬県下仁田を通り関東平野地下3000メートルを走り茨城県の鹿島、大洗あたりで地下へ沈んでいます。このように、巨大な断層崖は日本を南北に分ける日本最大の岩盤亀裂です。この地殻変動でどれほどの巨大な大地震、大津波が起きたか思えば想像に絶しますね。

 先の阪神淡路大震災は淡路島の野島断層などの断層帯が水平方向にずれて発生していますが、この中央構造線との関係を否定出来ないという意見もあります。
 中央構造線は過去の断層の跡なのでもう動かないとも言い切れません。


 
 おもしろいのは、この中央構造線の北側は大陸棚の端っこで、南側はハワイの西あたりから押し寄せてきた新しい海洋の陸地だということです。海側から来た海洋プレートが大陸棚へ新しい陸地を押し付けながら大陸棚の下へ潜り込んでいたのですが、8000年前にたまったエネルギーがもう辛抱たまらんと潜りきれないで爆発的に放出され、断層活動が起きた。大陸棚の端に押し寄せた海洋性新陸地がこの水平、垂直方向にズレで、1000㎞の中央構造線ができあがったのです。
  そのため、中央構造線の露頭の南北では岩石の成分がまったく異なっています。
  上にリンクしたバイク動画でも「月出」の中興構造線露頭の左右で岩石の色が違って見えました。
たいてい中央構造線の断層面は地面の下深く埋没しているので断層の断面が地表に出ている飯高町月出の露頭はほんとうに珍しいものです。
  荒っぽく言えば、中央構造線は日本列島の大陸側と海側の土地が押し付けあった末にズレて褶曲したり隆起したりしながら無理やりくっついた跡という感じですかね。
  日本列島というのは一億年ほどかかって大地と海と火と雨とその総合的なエネルギーが格闘しあって練り上げられた大自然の作った珠玉の立体彫刻のような気がしてまなりません。
  
  実はこの中央構造線は西の端は九州の天草あたりから海底を走って沖縄までつながっています。沖縄トラフという沖縄の海底断層はいまも拡大しており海底から温泉が噴き出しているところもあります。大陸から断層活動で分離を始めた日本列島はすでに日本海と日本列島を作って断層活動を終えているのですが、この断層活動に連なっている沖縄トラフ(海底断層)はいまだに活動を続けておりさらなる地殻変動を起こすことになります。その影響は日本列島にも及ぶとみられています。
  地球は生きており地殻変動も続いています。
  今後、何万年という時間の流れの中で日本列島もいまの姿を変えていくことになるのでしょう。
  
  

  
 「道の駅」の「飯高駅」。ここには天然温泉もあるのですが行った水曜日は休み。売店だけが営業していました。魚のヤマメとか、イノシシの肉、イノシシのハムなんかも売ってます。

  
  
  「飯南茶」を買いました。三重県は知られてませんがお茶の名産地で生産量は日本第三位。これまでは宇治茶にブレンドされるお茶として使われることが多かったのですが、最近では「松阪茶」「飯南茶」「伊勢茶」などと独自ブランドでも売上を伸ばしています。飯南町もお茶産地として有名で飯南茶を飲みましたがとてもこくと深みのあるおいしいお茶です。
  三重県のお茶、おすすめですよ。

 
  三種類買いましたが、どれも飯南町で生産された茶葉を使った「深蒸し茶」でした。


●関連情報URL●
「飯高駅」 道の駅。
  
Posted at 2015/03/16 17:33:56 | コメント(0) | トラックバック(0) | 温泉・グルメ・穴場。 | 日記

プロフィール

「外国人の「外国免許切替(外免切替)」制度をめぐり短期滞在者がホテルの住所で日本の免許を取得することについて、ホテル滞在による「支障は把握していない」とする初の答弁書を閣議決定した。それで良いということだ。
日本保守党の竹上裕子衆院議員の質問主意書に25日付で答えた。無責任だろ。」
何シテル?   05/18 14:14
 趣味は囲碁、将棋、麻雀、釣り、旅行、俳句、木工、漆絵、尺八など。 奈良、京都、大阪、和歌山の神社仏閣の参拝。多すぎて回りきれません。  奈良では東大寺の大...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

掲示板

<< 2025/9 >>

 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930    

リンク・クリップ

ホンダの黄色 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2016/01/17 09:30:57
美しき日本   奈良 五條市大塔町 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2015/01/14 11:02:55
稗田の環濠 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2015/01/13 11:56:14

愛車一覧

マツダ その他 マツダ その他
マツダ その他に乗っています。

過去のブログ

2025年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2023年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2022年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2021年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2019年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2017年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2016年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2015年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2014年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation