
こんばんは。
ホーチミンは真夏です。。
東京は雪が降るそうで、ぬくぬくと若い女の子のマッサージを受けながら幸せを感じる日々です。
安いので毎日マッサージしてもらい、だいぶ体力も回復です。
ところで、足回りの異音について、引き続き検査してもらってるわけですが、現在の状況から勉強になった事などを暇つぶしに書きますので、よかったら読んでください。長いですけど(笑)
フィアットをベースのアバルト500シリーズは、皆さんご存知の通り、賛否両論あるトーションビーム式のリアな訳です。
この足回りは、購入する時のためらいがあった事は隠せません。
350万も出して、トーションビームか。。と、まあ、トーションビームも悪いだけではないし、実際乗って楽しけりゃいいか、とミニとは違う安い構造に、ちと不安も抱きながら買ったわけです。
乗り出して、やっぱり高速道路でフワフワし、気持ち悪くなって、運転してて酔う足回りに閉口し、トーションビームを補強する為にTruccoのスタビライザーを追加した訳です。
FFは、リアが硬いとある程度はしゃっきりするので、付けた効果は高く、しかしトーションビームという足回りでのスポーツカー的に目指すのに、疑問が出始めてました。
そもそも、なんでトーションビームでねじれを固くすると、リアが跳ねなく感じたのか? 基本的にお店の方は横Gのねじれ対策だけですよ!と言ってましたが、直線でも段差が跳ねなく感じ、おお、いいね!とひとりよがりしてましたが、実はここが考え方として間違いだったわけです。
その後、ボディを硬くすることにより足回りが動く様になります!という謳い文句の補強パーツに、疑問を感じながらも足回りの仕上げ方に悩んでました。
そんなに柔いのか?ボディは。。時速250km出す様な走りをする訳でなく、たかだか150km程度しか出さないボディに、そんなに補強がいるのか?と疑問だったからです。
そもそも何故ボディを硬くすると足回りが動く??つまりそんなに足回りが硬いか?と、いざ足回りを外してみると、ショックもサスも、別に普通のちょっとスポーツ的な硬さ。?では何故こんなに動かないのか? そこで、スタビライザーが突っ張ってる事がわかり、スタビリンクを伸ばしてあげ、やっとフロントが動く様になった訳です。
かなり良くなった足回り。しかしずっと気になる40km程度でのコトコト音。ショックかサスか。。
車高も落としたくたくなり、ビルシュタインの車高調を組むにあたり、異音が大きくなった、いや、全然変わってない異音の音質から、犯人はショックでもサスでもない、と確信しました。
ありとあらゆるぶつかってそうな所を固定しても、全く変わらない異音。さて、お手上げだなという事で、ちょうど出張もあったので、ディーラーに預けた訳です。
ディーラーはさすがに経験高いので、あっという間に異音の60%程を消し去りました。残りの40%は試乗車でもしてるレベルと言われましたが、整備の方も、異音の原因が明確でないので、もう少し見させてくださいと、引き続き検査してもらってるわけです。
前置きは長くなりましたが、まずスタビライザーが異音の原因でした。
これは、決して取り付け部からではなく、緩んでたり、歪んでたからではないのです。
事実、リアの追加スタビライザー外しても同等の異音が小さくするからです。ここが残りの40%です。
つまり、硬くなったトーションビームの何処からか異音発生を増長させていました。
そこで、自分の車体は、リアが左にオフセットしてたりするので、一回全部緩めて正しい位置に持って行こうと思いましたが、世の中には似た様な話が沢山ありました。
トーションビームの歪みや位置ずれが異音の原因になっているという方が沢山。
考えてみると、仕事で車のライン工として働いた若かりし頃や最新のトヨタなどのライン見学したときの記憶からすると、足回りとボディは、上下で位置決めしてインパクトで一瞬で固定します。
その時に、足回りは宙ぶらりんなわけで、その後にタイヤつけて、同時に内装など付けて終わりです。
足回りの構造は、動く部分にはブッシュというゴムが挟まってるわけですが、ゴムはネジで固定されてから、ボディの荷重がかかるので、ねじれるわけですね。
そのゴムのねじれは足回りの動きを阻害し、特に車高を落とすと、もっとねじれるので、ショックやサスが硬くて跳ねてると思う人も、実は単にこのゴムがねじれてる足回りの車に乗ってるからなわけですね。
これはスタビリンクが突っ張って、スタビライザーを変な位置にしてしまう足回りと同じ事で、上下に車を揺すって全く動かない様な車は、レーシングカーでもない限り、どっかか突っ張ってるだけで、要は正しく組めてないってことなわけですね。
そのために1G締めという技があり、これは量産工程でもフェラーリやポルシェなどでない限りやらないとおもいますが、どうでしょうか。
かく言う自分も、トーションビームの異音から、設計者のはしくれとして、色々考察してみた所、単に自分の車は何かが歪んでいるんだな、という結論になったわけてす。
まずはボディ補強する前に、歪みや位置を適正化する、そんな当たり前のことは、リッターバイク乗り回してた頃は、ずっとやってきたことなのに、車では、思いつくのに、時間がかかりました。
所でボディ補強して、かっちりになったと感じる要因の一つとして、異音が減るからなわけで、果たして、異音が無くなったのは、補強のためか、一旦ネジを緩めたので、板金のストレスがリリースされたからなのか、実の所疑問です。
量産でロボットやインパクトでの作業員の組み付けはスピードが命であり、歪みや位置を適正化するなんてことは、してる暇はないですし。
異音の為には、補強するより、まずは適正化。そして足回りはきちんとブッシュのストレスをリリースして組む。
特にトーションビームという、ねじれを作ってテンションをかけてる構造の足回りを硬くすればするほど、どこが基準かわからなくなるので、一旦全部リセットし、まずはネジ止めを全部適正化する事が大切だと痛感しました。
無駄な投資をする前に、タダでできますしね。
Posted at 2016/01/30 01:57:02 | |
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