名刺

こないだの敬老の日、K氏が現れて「名刺がなくてね…」という話になった。
オリジナルのファイルをどっかにやってしまって見つからないとか。
助け舟がいるかなと思って「作りましょうか」と申し出たら、「頼む」ということに。
名刺と彼の会長としてのスピーチ、コンパクト機だったら到底無理な距離からのクローズアップが手元に残った。

あれから姿を見かけなくなったので（どうしたものかと）思っていたら
先週、嫁が「入院したわよ」と云って来た。聞くところによると癌だとか。

そういえば盆踊りの夜にビールを飲むK氏の横で写真を撮っていると
「雲古がでないんだ」という話になった。
「困ったねぇ」と話に乗っていくと
「酒が呑めて、うまいのをちょっと食べれればいいんだ」
「ふむふむ」と息子でもないので適当な相槌を打っておいたのだが
癌の場所は、その辺りらしい。
話はその辺で終わって、いつもの昔話になった。
海軍の話とかOB（厳密には、退役軍人かな）として自衛艦の見学に行った話
繊維会社での活躍、旅行の幹事をして旅館に割引させた話、生き生きして楽しそうだった。

ドクターによる「成算有！」の手術が水曜日だったので、もう少し元気になったころあいを見て名刺を持って見舞いに行くつもり。

早く退院して会長に復帰してくれないかな。せめてあと5年。卆寿あたりまで持って欲しい。