「むかしあけぼの」　田辺聖子著

過去のブログを調べてみると「お勧めの本」のカテゴリで3月14日に紹介してます。
たぶん、100ページくらい読んでからの紹介なんですが、あれから8ヶ月。やっと読みきりました。

その間、アッチの本、コッチの本と浮気をしつつ戻りつしてたわけでして通勤用のショルダーの中の定位置みたいな感じでした。

物語は、「春は曙」で始まる草子の作者として平安時代に知られた清少納言の生涯で最初に書いた則光との関係や貞子中宮とのことなどなど。

ちょっと歴史を振り返ってみると女流文学の花盛りが平安時代であって、その後、戦乱を経て江戸の300年の安泰な世の中になっても女流文学は出てこなかった。（いたのかな？）
そして明治になってやっと樋口一葉とか、与謝野晶子とか…いろんな女流文学者がでてきてる。自由に生きた時代こそ、女性の手に成るものが出てくるのかもしれない。そして、今もいろいろな作者がいますよね。