
知り合いに82歳のK氏がいるのですが、機会を捉えては昔話を聞かせてもらっています。
戦友会であっちこっちに出かけており、その話が面白くてニコニコさせてくれるものばかり。それは、またあとで書くとして昨日の盆踊りの時に聞いた話しを(はた迷惑かもしれませんが)ここに。
彼は、海軍航空兵で17歳のときに終戦を迎えました。階級は下士官になっていたそうです。
飛行機に乗っていたということで、飛行中のトイレはどうするのと聞いたら入れ物は持っていっているとか。でも面倒なので、そのまま垂れ流しをすることもあるのですが、やむを得ず宙返りをすることになると大変だそうです。
落ちた飛行機を修理して使いまわすこともあり、整備兵が「完璧に壊してください」と頼まれるとか。
「壊すと人間も死ぬんでは?」と聞いたら離陸のときにちょっと浮き上がったらすぐに脚をしまうと、空気抵抗が減って一瞬機体が沈む。
(下向きの揚力が発生する?)
で、地面におなかをこすりつけて機体が壊れ人間は無事で修理できないそうな。
姫路の空襲の話も出てきた。
ゼロ戦は三菱でしたっけ、それから中島(今のスバルかな)が作っていた隼があって
(漫画にもなってた)紫電改が終戦間際に登場し、それを作っていた川西がある姫路を爆撃したのだそうです。ただ、姫路城は爆撃されず終戦後に戻ってきたら駅前から姫路城が見えたとか。
その終戦を告げる玉音放送ですが、性能の悪いラジオで意味がわからず、8月23日までごく普通に生活していたとか。金タマを抜かれるから新潟周りで帰れという噂話も聞いたのだが、女も知らないのに抜かれてもいいやってので東京駅まで出て、そこの焼け野原を見て、姫路まで帰ってきた。
驚いたのは、軍で仕事をしているときは三度三度の飯に困らなかったのに退役して戻ってくると何も手に入らない。線路沿いに生えている野蒜(のびる)という野草を取ってきて麦飯に混ぜるのだが、線路に近いほど大きく育っている。
などなど
お近くに記憶のしっかりした80歳以上のおっさん(?)がいれば、こういった話を記録しておいたほうがいいです。今の70歳は、戦争中が青春時代ですね。そのちょっとあとは戦後世代。あってはならないことだけど当時の思い出をしっかり抱えておりますので、聞いてあげると喜びます。
ブログ一覧 |
うんちく | 日記
Posted at
2010/08/08 18:13:48