ずいぶん前に、小学校の取り壊しで町長のリコールにまで発展した豊郷小学校を見物してきました。
なんでも昭和11年(1936年)に総額60万円(現在の価格で数十億円)が寄付されて作られたとか。
それから、74年を経過していますが外観はおろか、内装もまったく遜色はありません。
それがいろいろな理由で壊されるのは、ちょっと悲しい。
入り口に入ったところにある、建設の経緯を見ると設計したのは、ヴォーリズさん。
彼はかなり有名な人であっちこっちに歴史的建物を残しています。
ヴォーリズ事務所を持っていたようで東京と大阪のほかに夏季のみ軽井沢にも出張所があったとか。
で、豊郷小学校の設計は彼なのですが実際の建設は竹中工務店。大阪の有名どころではあります。
その寄付をしたのが、古川鉄治郎氏でして伊藤忠兵衛商店の取締役を経験した後、丸紅の専務取締役になった方です。会社が(日本が)繁栄するには、まずは人材が重要だということではないでしょうか。優秀で均一な人材をたくさん育てて登用すれば企業は(日本は)繁栄するに違いないということでしょう。明治維新のときに、日本政府がやったのは小学校の創立ですが、それをさらに進めてインフラ面での整備なんかじゃないかなとおもいます。
なにしろ、教室入り口の上には、ひさしがずっと張ってあって、LANケーブルなんかはそこを引けばいいようになってるくらい。内部の木製の机なんかは劣化したためかオリジナルのものはなかったのですが、再現してあるものを見ればずいぶんとモダンだったのだと感心させられます。
200メートルくらいの直線の廊下を歩いても「ギシギシ」などとはいわず。最初の設計と建設がしっかりしているという証明のように感じられました。
お出かけ情報
豊郷小学校に駐車場はあります。50台くらい停められそうですよ。
入って左側のところに事務所がありますので、パンフレットをもらってから見物にお出かけください。
小学校の中への入場料は不要ですが事務所のところに寄付金入れがありますので喜捨の範囲で寄付をしてはいかがでしょうか。
事務所で配っているパンフレットには、豊郷町の歴史上の人物なんかの見学コースの案内があります。
撮ってきた写真は、
こちら。
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アウトランダー日記 | 日記
Posted at
2010/10/17 22:07:15