久しぶりに万城目学の本を買った。単行本を文庫本で再発行したものだけど一応の新刊である。
タイトルのヒトコブラクダ層戦争には3秒の特徴を持った三つ子の青年が出てくる。そして、3秒という特徴をメインテーマみたいな感じで物語が紡がれる。
例えば、タマネギの皮を剥く様に、外側の枯れた部分に仕込まれた伏線から現れるモノを回収しつつ芯に向かって物語が進む。
ネット小説だとなるだけ登場人物を少なめに持っていくと台詞回しが少なくて済むんだけど要所要所で必要なんですよね。
映画だと極度な怖がりとか年寄りやらわからず屋のオバサンを登場させて物語の要点をまとめる感じで進めるんですが、この小説でも出てくる。(誰とは言わんけどね)
物語が進むに連れて、役目を終えた脇役の登場人物が徐々に整理(脱落?)されて盤面から姿を消すのは詰め将棋のような感じ。
トータルで1100ページほどあるけど電車の乗り換えとかの中断があっても忘れてしまうようなことも中だるみみたいなこともなく最後まで読み切れた。
1冊あたり千円は行かないけど2冊あるのでダメージはかな~りくるので上巻だけかって様子を見ていけそうなら下巻に進むことをオススメ。
お正月休みの読書にいかがでしょうか。
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Posted at
2023/12/28 22:06:12