2007年08月16日
第3のメーター(前半書きかけ)
必要は発明の母とでも云うのだが、渋滞は何の母なんだろうか
毎日の渋滞で通勤はおろかギョーカイ巡りも楽ではない。
今日も、淀屋橋のはるか手前で捕まっている。
あまりにもすることが無いのでグローブボックスを開けて中の整理を始めた。
社長も気楽なものである。「友達のよしみ」で10台も営業用にいれたもんだ。入れた当初は大喜びだったのだが、悪天候も快適に移動できるものだから少々のことでは予定が変更できなくなった。ために、グローブボックスの中には暇つぶしグッズと必要経費で落とすためのコンビニのレシートが山となってるというわけだ。
青信号のたびに数メートル進むのだが、日銀前にきたところでランダー君のマニュアルが出てきた。(いまどきマニュアルなんか読まねー)と思いつつ、暇にあかしてページをめくる。
そのあいだにも携帯が鳴って
「いまどこだ」
「大阪市役所前で渋滞す」
「だったら携帯で連絡してても大丈夫だな。で何の用事だったかな」
「今宮戎です…」
「そっちはVR会議を直接つないで話をつけておくから能勢に回ってくれ」
「なんすか」
「あそこの天辺に設置してあるアンテナがおかしいので見て来い。2時間あればいけるだろ」
「さっきからカミナリ来てますね(と言い訳をしてみる)」
「ランダーなんだから関係ねーだろ」と見事に一蹴されてしまった。去年の台風前にも「見て来い!」の一言で大山までパシリしたし…
「データは、車載PCに転送しておく。電源を入れとけ」
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その友達が車載PCなるもの設置してあり必要なデータは携帯の高速回線で2秒もセッションを維持できれば転送されるようになってる。転送されてきたデータは自動的にNAVIにセットされて天気予報もついでに表示される。現地はかなりの雨らしい。
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信号待ちをいいことにルートの検討した。淀屋橋を右折を出して肥後橋に。中之島ランプから高速に乗って池田まで進みあとはくねくね道だ。千里中央のコースをセットしなかったのはなぜかなと思った。青になった。ナビ任せに進む。
池田の近くで小雨が降り出した。間欠モードで十分だが前方の五月山には明らかに雨雲がかかっている。
ナビに4WDのサインが出た。セレクターを右にひねって4WDに切り替える。
かなり自動化されているがこの部分だけは手でやることになっている。
左下にちらっと見えた猪名川には、山間部の豪雨を示す濁流が渦巻いている。
木部ランプを降りた。このあたりは昔からの植木の栽培が盛んなところだ。なので植木用のトラックが出てくることもある。
不死王温泉の手前に大きな水溜りがあり、掻き分けた雨水がフロントウィンドウを覆った。その影から4トントラックが現れたが姿勢を乱さずにカーブを抜けて山間部に入った。
雨が本格的に降り始めた。
天辺に行くには二通りのルートがある。そのうち法輪寺コースは対向2車線なのでイージーなのだが、なぜか野間口霊園コースをナビが指していた。(ま、ある意味らくちんではある)かなと思いつつ直進コースを取った。
「左 妙見山」の看板が見えた。ハンドルを切り前方を走っているダンプトラックとお別れして山に向かう。急坂を上りつつ前方に野間峠トンネル、左に鳥居が見えた。
だれも見ていないのをいいことに方向指示器を出さずに鳥居をくぐる。ヘッドライトをハイビームに前方監視レーダーのセンサーも最大限に上げてタイムアタックのように上り始める。
ランダーが納車されたとき、六甲山でシステムテストしたのを思い出す。この装置はブラインドカーブの向こうに目が届くのだ。合成開口レーダーをフロントグリルの格子模様に細工してカーブミラーを見つけると偏向をかけたミリ波を投げる。
ミリ波は、さらにその向うにカーブミラーがあれば、そこをも反射させてさらに先を読む。その間に動くものがあれば、速度も含めてナビ上のマップに相手の車が映し出され、すれ違うまでの時間が読み上げられる。それは、雨の日だろうが霧だろうがまったく関係なく検出してくれる。しかも、車種もある程度読めるのだ。
この雨だがカーブミラーがあるので検出限界はほとんどないだろう。ナビが自動的に退避場所を調べつつ相手の位置と車種を表示し読み上げる。とはいっても2台しかすれ違っていないのだが、相手は想定済みの位置とタイミングでこちらが待っているとは思わないだろう。
そうこうするうちに法輪寺からの合流点が見えてきた。センサーが1台の対向車を告げるが、右折して法輪寺方面に行ったらしく「見失いました」と宣言する。しかし姿は見えなかった。なんかありそうだが深追いを始めるには早すぎる。
天辺に着いた。茶店はすでに閉店しており駐車場のゲートもしまっている。傘をさしてアンテナを見に行く。南西の方向に電光が見えた。まだ音は聞こえないのでかなり先のような気もするし、豪雨で音がかき消されているのかもしれない。
小高い丘の向こう側にペイントがはげたようにペイントしたデリカが停めてある。
屋根には4メートル波のアンテナを載せて近傍のアマチュア無線の傍受をしているように見せかけてある。
(最新型もいけたんだけどね。放置しておくのに最新型は無いだろっていうもんだから、D4を買ってきて無理やりエンジンを載せ変えて…)、ま、それはどうでもいいか。ランダーと同じキーパターンを持たせてあるのでドアノブに手をかざすだけでロックが外れ中に入った。
その瞬間、雷鳴が響いたが、あせらずに装置の点検を始める。
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Posted at
2007/08/16 09:21:35
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