その昔ですが、お友達がその手の趣味を持っていて、熱中してたんですね。
でも、引っ張られることなく、ビートルズにもフォークソングにも引っ張られず熱中もせず淡々と(本とカメラに熱中する)毎日でした。
が、ある日のこと、始発電車の中で一人の女性に出会ったのです。(年のころなら70は超えて、少し前の新聞記事なら、一人のおばあさんに出会ったと書くでしょう)
その人は、能の読み本(あらすじと舞台の説明書)を広げて読んでました。(A6サイズかな)
ふとしたはずみで私はその女性に話しかけました。
「面白いですか?」
「はい」
「でも、能というのは範囲が広いのではないですか?」
「いえいえ、108曲しかないんですよ」(この数はうろ覚えです)
「ずいぶんと多いですね」
「そんなことありません。これ以上増えませんから。
順番に見ていけば何とかなります」
ということなんですね。それからしばらくたって、クラッシック音楽をもう一度
聞き始めなおすことにしたのです。
ポピューラー音楽とか新しい分野はどんどん増えていくし新人もどんどん増えていきます。大量消費文化みたいなものがあります。
ところが、クラッシックはその女性の言うとおりでまったく増えません。
解釈の違いにより、曲の感じがずいぶんと変わるのはあたりまえとしても限界があります。とまあ、そんなわけ。
趣味といっても、演奏のどうのこうのはまったく駄目ですよ。買ってくるのはアルゲリッチおばさんとか有名どころの廉価版だけ。高そうなのは、レンタルで借りてきて良かったら買ってます。
この話に出てきた能ですが、それなりの値段がしますが、一度いってみる価値はあります。時間が余っていて、行くところがないときにお出かけください。
まれにはまり込んでしまいますが…。
Posted at 2006/12/09 18:17:08 | |
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クラッシック | 音楽/映画/テレビ