
「ビリーさん」をしていたら呼びかけられた。わけわからんうちに鞆の浦に立ってるし…。
とりあえず顔見知りが居たんで不安は無い。
旅籠での打ち合わせによると、本当は両船とも轟沈だそうな。
史実は、「六島」付近で衝突。「いろは丸」は自力航行不能になる。
明光丸に曳航されて宇治島沖で沈没する。
しかし、轟沈によって竜馬を死なせるわけには行かない。
ので人数の少ないほうを後々役立つようにうまくぶつけることになった。
例の海事訴訟の第一例である。ために、いろは丸に潜入して操船し
平行して船客を救援する。けが人はもとより竜馬を見つけねばならない。
そうなると、体力だけではどうにもならないので魚群探知機にエンタープライズの生体反応検出器をつなごうというとんでもないことになった。
南の空を見上げるとさそり座の赤い星がにじんで見えるのは、そこにいるためだとか…
午前1時になった。適塾組みは起こさずに出発した。
港に出ると和船が係留してあった。
現地までの距離を考えると(大変やなぁ)と思いつつかけてあった筵をめくると
YAMAHAのマークがあった。正直ほっとしたが、このエンジンが残ってしまうとどうなるのか大きな疑問が浮かんでは消えた。櫂で沖まで漕ぎ出してからエンジンをスタートさせた。
エンタープライズが発射した衛星を元にGPSで位置の確認を行っているのだが霧が濃くなり、前方が見えない。舳先に立って先導を務める事になったのだが…。
霧が晴れたと思った瞬間、黒い壁のような「いろは丸」の切っ先が見えた。リバースをかけて激突は避けた。サイドのタラップを上りブリッジに潜入すると(寝てますがな…ていうか、頭にたんこぶが出来てるし…)
早速、操船にかかる。明光丸は、赤外線で簡単に見つかった。確かに、そのままでは正面衝突だ。操船は卓さんに任せて大破する部分に向かう。
前から明光丸が迫ってきた。現代の貨物船と比較して小さいとはいえ迫力はある。卓さんが予定通り退避しつつ角度をあわせ始めた…
刹那、轟音とともに三分の一がえぐられた。
茫然としている船員に大声で命令する。指図が的確であれば疑わずに従うのは訓練を受けた船員ならではだ。
このどさくさに平行して航海日誌などの資料の確保、竜馬の確認に長さんが船長室に進入している。
壊れた部分は仕方ないとして、問題は史実通りにもたせる方法だ。キールは折れていないが大破には違いない。明光丸を一旦後退させたがそのまま救援ということで前進したため同じ場所をえぐった。こんどは船客が甲板にでていたため負傷者がでた。
舵が効く距離まで離れたあと慎重に並走させる。
耳内インカムで卓さん、明光丸に乗り移った長さんと連絡を取りつつ曳航を始める。それにしても誰も疑わない。(のはいいのか…)
Posted at 2007/09/12 22:02:10 | |
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