2008年08月21日
ちょっと過激なタイトルですが、月曜日のテレビドラマの女子高生が言ってたセリフです。
このセリフと「落語で笑える」というのと、火曜日に買ってきたクーリエジャポンの記事にある「グーグルで人間はバカになる!?」が全部つながってきます。
まずは、「勉強しなきゃいけないの」ってセリフの後に、全部調べればわかるというのが続きます。その調べればという部分に問題がありまして、調べた結果の間違いや、調べ方に問題があればノイズばかりを拾って正しい結論に到達できないのです。
要は、知識の基礎体力が必要だってことでしょうか。その部分がなければ、調べても正しい答えは出ません。そして勉強の仕方や最短距離で結論を見出す力ってのは、知識の基礎体力がなければ遠回りばかりになります。まあ、将棋で言う先読みみたいなものでしょうか。
そういった基本的な素養が揃っていないと落語を聴きに行ってもぜんぜん面白くないんですな。噺家がしゃべっている言葉の端々に基本的な素養からはずれて妙におかしい部分があることを云うんですが、「なぜおかしいか」というところをわざわざ説明しないといけなくなってる、その辺に噺家の苦労が見えてきます。
物は試しで桂文珍さんの「老婆の休日」ってのをお聞きください。もちろん、老婆の休日も一ひねりしたタイトルではあります。
そして「グーグルで人間はバカになる」は、ものすごく長い記事ですが…途中経過をはしょって結論のみ追いかけたくなるという文意。行間を読むとか、連綿と続く文章から小説のヒロインなりヒーローの心の移り変わりを捉える。推理小説なら作家がちりばめているはずのトリックの穴を読み進んでいる最中から見破る推理力。
すべては基礎的な素養がなければ駄目じゃんというところにつながると思いますが。いかがでしょ。
Posted at 2008/08/21 23:14:17 | |
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