ずいぶん前に水の使用量について調べた結果を見たことがあります。
これは、単純に水の使用量だけではなく野菜や肉などを生産するために必要な水も含まれます。野菜については、それほど難しくはありません。種をまいてから収穫できるまでに必要な水を見積もればよろしい。もちろん、肥料を作るために必要な水とかも含まれます。ところが、肉の場合はちょっと違う。肉を作るためには動物を飼わねばなりません。そのための飼料も生産せねばなりません。結局、野菜というか植物資源の製造も水が必要になります。そうすると肉の生産にはかなりの水が必要になることが見えてきます。
じゃあ、今の車のほう。リンク先のニュース(?)は、火力発電によりもたらされた電力で走る車は環境に良くないとの研究成果です。単純に電力のみですが、(1)バッテリーを生産するためのエネルギーとか廃車になったりバッテリーが使えなくなった際に必要な(2)廃棄のためのエネルギーも計算に入れてハイブリッド車や電気自動車のエネルギー収支を考えると・・・・何が本当に正しいのか良くわかりません。
じゃあ、ソーラーエネルギーとか風力発電の電力でまかなえばよいという案もあるのですが、これまた面倒な問題が存在します。
単純にソーラーや風力だけで運用できる電力網はありません。たいていは、どこかの電力会社の電力網に繋がっています。これが見た目クリーンなエネルギーを提供しているように見えますが問題点があります。
たとえば、10万キロワットの電力をソーラーでまかなえるとします。夏場を考えてみると・・・
その電力網には常に100万キロワットの電力を供給(使用)してバランスをとっているとするならば1割がソーラーに依存しています。
(電力はためることが出来ないのはご存知でしょう。バッテリーでためる案もありますが、継続的に供給できる巨大なものはありません。)
ですので、10万キロワットのソーラーがあるなら同じ電力量の火力などを準備しておく必要があります。突然の雷雨でソーラー発電が止まったら同じ電力量を埋め合わせないと停電に陥るからです。
また冬場はどうでしょう。突然ではないにしても爆弾低気圧による雨と風が三日ほど続けば、1割の減少分を常に埋めていくことになります。
まあ、そんなわけでいろいろと考えていくと面倒な側面が見えてきます。
調べてみると出てきましたので追記します。(12月30日)
水の使用量(ウォーターフットプリント)に関する資料は、こちら
環境省
ウォーターフットプリントとはという説明資料は、
こちら ←PDFです。
Posted at 2014/12/28 23:21:51 | |
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