2015年06月17日
「奈良まで行ってくれるかい」と上終町で声をかけられた。まあ、上客ではある。
「条件がある。ルートとして大阪を経由して暗峠を越えて奈良に向かってくれないか。
それと自動ブレーキはついてるよね。」
自動ブレーキは、F社のものを改造してこないだつけたところだ。それに追加としてN社のものもフロントグリルに潜ませてある。スペックとして1台向こうのものもキャッチできるという魅力もある。が、しかしだ、この図体で暗峠を越えるのには難題がある。横幅2メートルちょっとが面倒だ。
しかし、その気になったのは、客を乗せたのが16時。高速道路を大阪に向かったとして若干の渋滞を加味して17時には、暗峠の下にたどり着けるだろう。そして、上り始めた頃には、日は暮れてヘッドライトをつければ対向車の検出は容易だし、ナビを活用すればすれ違いポイントもなんとかなるだろうと踏んだからだ。
今日は金曜日の週末で大阪に向かう車も多かったが門真まではすぐだった。PA東大阪でちょっと休憩して山越えに向かうため東大阪JCを左に進み、すぐに高速道路を下りた。大まかに枚岡と額田の間の道を生駒山に向かって登る。が、意外というか、すでに忘れ去られた峠に近いので標識も多くない。少し走ると九十九折れの峠らしい道に切り替わる。
ヘッドライトを点灯して、相手に存在を知らせることにする。忘れ去られたとはいえ、過去の主要な間道であり今に至っては、抜け道の一つの地位に揺らぎはない。が、このルートの走り手は、心得ていて小型車か軽自動車を使ってひらりひらりとかわしていくイメージだ。
そこにHAMMERが乗り込んでいくのだから、あとは察してほしい。
上り坂の中盤に差し掛かったころ、上客が語り始めた。
半月前の雨の日に暗峠を越えた。
Posted at 2015/06/17 23:10:43 | |
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