
つい、こないだまで深夜
アニメで放映されておりみてました。結構面白いなというわけで原作の小説も買ってきたので詠み(?)進めまして、もう少しで全巻読破です。
全体の構成として似ているのは、トム・クランシー(ジャック・ライアンもの)とか司馬遼太郎(坂本竜馬みたいな)。だけど、似ているとはいえ、まったく同じではない。文体も司馬遼太郎に似ているわけでもない。(司馬遼太郎は、わき道にそれまくるのだけど、元のヒーローの話に戻ってこないことがあるし・・・)
物語の構成は、脇役がそれなりに活躍する剣客商売は秋山小兵衛が息子の大二郎と難題を解決していくのだけれど、物語のつくりが、だいたい一直線になっていて読んでいて飽きないし裏切られることはない。それがゲートでは伊丹二等陸尉と一癖もふた癖もある女子(魔法使い、ゴスロリの亜神にエルフが2種類に王位継承権がある娘)に自衛隊関係(脳筋爆乳女子を含む男ほか)や政府の大臣が難題に立ち向かっていくことになってます。それだけでなくヒト種と獣種(ウサギさん、ネコさん、人魚さん)などもでてきます。
しかも、ほとんとの登場人物に名前がついていて・・・(すぐに死ぬ場合もあるんだけど)会話シーンも多数あってページ稼ぎではないかと思ったりする。これは誰かの小説の書き方を読んで研究したのではないかと思いたくなるけど、言いたいことはしっかり伝わってくる。
全体のストーリーは、アニメ版の
リンク先をちょっとだけ見てもらうと楽です。そしてアニメ版でもさらっと触れてますが、現代の日本が抱える日本という国を守る問題を細かく突いています。そしていろんな場面において国のありようとか外交における戦術なんかもかなり書き込んであるので、これを読んだ後で外交の成果を発表する記者会見を見る機会があれば、役に立つんじゃないかと思う。
話を元に戻して本編は1からスタートして5の冥門編に向かって突き進むんですが、5の最後の(概ね)20ページに到達するまでが長いというが、よく言えばサイドストーリーが長いというか・・・しかし、本編の大事なところに向かっていく筆捌きでも申しましょうか。頭の中でヒロインなりヒーローが大活躍する横でも複数の物語がずれなく飽きさせることなく続いてます。
そして伊丹ほかの出演者のせりふにも過去の映画を取材したものが使われていて、読んでいるほうとしても(あれだ)ってわかる仕組みにもなってます。アニメの予告編だと地獄の黙示録に倣ったシーンがあります。
こうしてかなり細かく作られた小説というのは、スターウォーズみたいにサイドストーリーを展開するのが非常に楽なのはよくわかる。なので、このゲートでも外伝がいくつか書かれていて、もう少し広がるんじゃないかと想像できる。ピニャの物語だけでも結構楽しめます。
↓アニメの予告編はこちら
もし、試しに読んでみようかと思われる場合は、炎龍編まで読んでみて下さい。そこまでで一息ついてますし武器の使い方なんかでも面白いものがあります。そして次の本に進める場合は、冥門編までいかないともやもやが残ります。
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Posted at 2015/09/28 17:26:58 | |
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