
水曜日は、お葬式でして…本葬と初七日の合わせ技に出席したあと、大阪に向けて帰宅ということになった。
その朝、「帰りは閑谷学校に寄りたい」という話をしてあったのでランダーを閑谷学校に向けて駆っていた。
高速道路に入ると心地よいエンジンの鼓動に嫁は寝てしまった。
空には、満月が瀬戸内海の海原に登り始めていた。そう、満月との帰り道。
風もなく、漣(さざなみ)が満月の青い光を反射している。
西を見ると黒く、盛り上がった諸島。
どう表現すればいいのかわからない碧い波、黒い島。
この時期の漁師は、そんな風景を見ながら漁をしているのだろうか。
瀬戸大橋の上から見る風景のみの醍醐味なのか。
東に目をやると満月の光の帯が瀬戸の海に長く延びて遠くに大槌島が見える。
前後に気になる車はいない。
昔の1時間の船旅で風景を楽しむゆとりはあったのだろうか。フェリーのときもあれば国鉄連絡船のときもあったはずなのに。
想いをめぐらしつつ与島付近まで来た。降りることもできたが、そのまま対岸に向かう。数分で前方に街の明かりが見えてきた。
左前方のいつもの場所に観覧車が見えてくる。観覧車に乗っている人は、今日の満月と碧い瀬戸内海を見ているのだろうか。
カメラがあれば…カメラはある。時間があれば…
十数分の瀬戸内海横断ドライブはトンネルとともに終わった。
Posted at 2008/11/15 09:00:57 | |
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アウトランダー日記 | 日記