2週間ほど前にアマゾンプライムで見たんですけど書いてなかったような・・・
モノクロームの映画の世界で活躍する王女様と映画館の助監督のラブロマンスです。時代は、たぶん、昭和の戦後。映画黄金時代の撮影所にて助監督が特別に映画館を借り切って撮影所に保管されているモノクロームの映画を見ているうちに恋をして…という物語です。
大まかなパターンとしては、入院しているお年寄りが昔から書き続けていたシナリオの話を元に物語が繰り広げられていく。そう、シナリオなのです。これはシナリオなのですが…もしかしたら本当にあったことかもしれません。
モノクロームの映画の世界から出てきた王女様が白い裾の膨らんだドレスを着て助監督の前に出てきます。
リアルの恋もあったはずなんですが、それも振り払い王女様に心を捧げます。展開は退屈のようでもありますが、心を捧げ愛するというのはこんな感じではないかと思う。
序盤の背景でクルマがちょっとだけ出てくるのですが、これがスリムなクルマで安全性能を重視した現代の不格好さを目立たさせる。
ともあれ、王女様との恋と並行してシナリオを書いていくのですが、結末を書くわけには行かない事情があり、老齢に伴って体を壊してしまい入院することに。
寿命を悟った男がかきあげたのは王女様と迎える結末でして、最後になって歳を取らない王女が男を支え入院の手続きを行ったのがわかる。
温かい気持ちのような、これで良かったとでも言うのだろうか。そんな映画です。
そして公開4ヶ月後に死去した加藤剛、最後の映画でもありました。(もしかしたら、もしかするかも)
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Posted at 2020/06/15 20:35:26 | |
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