
最近、ミニチュアカーのコレクションに加わったアイテムのひとつが個人タクシー。これまでにもタクシーのミニチュアは新旧問わず集めてきていますが、今回のモデルは最新の200系
トヨタ・
クラウンハイブリッドをベースとしています。
このミニカーは、個人タクシー事業団協同組合という団体が創立40周年を記念して特注したモデルで、生産数の一部が一般市場にも流通してミニカーショップの店頭やインターネット上で取り扱いをされたものです。
このように企業や団体がミニカーを特注するというケースは決して珍しいことではなく、今回のように創立や創業の節目を祝うかたちで販促品や内輪の配布用として作られたという商品も多く存在しています。また、ミニカーショップや流通・小売りの大手が販売用にオリジナルのミニカーを企画するケースも多く、流通系では自社の配送トラックや営業社を既存品のカラーリング変更やステッカー貼付で再現したものが多く見られます。
さらには大きなイベントの開催を記念して作られるものも多く、販売用はもちろん、参加者向けの賞品として配布されることもあります。特に大規模な自動車系のイベント、いわゆるオーナーズミーティング的な催しでは、参加賞としてイベントタイトルや開催日を車体にプリントやステッカーで表示したミニカーが重宝されています。
また、珍しいところでは結婚式の引き出物に使われた特注品も存在しています。これは結婚式の主役がミニカーの大手「
タカラトミー」の現社長、富山幹太郎氏だったと聞けば納得の話ですが、氏が結婚するにあたってはトミカにオリジナルのペイントを施して、数台を特製の箱に入れたセットが引き出物として出席者に手渡されたそうです。
さて、今回加わったミニカーに話を戻すと、東京都内では多く見かける提灯型の“行灯”と呼ばれる防犯灯をルーフに備えた、日個連に加盟する個人タクシーを再現したものです。発注元である個人タクシー事業団協同組合は日個連の中核を成している組合で、2010年6月現在で608名の組合員が加盟しており、東京都内の5地区で構成されています。
タクシーには大きく分けて、いわゆる“法人タクシー”と個人タクシーが存在していますが、東京では2010年(平成22)年6月時点の東京タクシーセンターの調べによると、特別区と武三交通圏の合計で法人タクシーが30,802台、個人タクシーは16,600台、合わせて47,402台のタクシーが存在しているそうです。
割合で言えば全体の35%を個人タクシーが占めているということであり、首都圏ではお馴染みの公共交通機関として広く利用されています。
首都圏の場合は特に個人タクシーは高級車や上級グレード車を使っているケースが多く、輸入車も決して珍しい存在ではありません。週末の夜ともなると、都心の繁華街や駅の周辺には、長距離の帰宅客を狙っている個人タクシーを見る機会も多く、どうせ乗るなら快適性が圧倒的に高い個人タクシーに乗りたいと思わせるものです。
私自身は最近あまりタクシーを利用する機会がないのですが、その昔はやはり都心から約1時間かかる帰宅でタクシーを利用するにあたっては、個人タクシーに狙いを定めて乗車していたものです。10年ちょっと前の話ですとクラウンやセドリックの上級グレード、珍しいところではアリストやプロナード。さらにメルセデス-ベンツやBMWは言うに及ばず、ボルボやアウディ、キャデラックといった輸入車の個人タクシーにも乗車する機会がありました。
もっとも1人ぼっちでエスティマに乗った時は、さすがに少々空間をもてあまし気味で落ち着かなかったことを記憶していますが……。
MiniCar|J-Collection トヨタクラウンハイブリッド 個人タクシー事業団創立40周年
これまでの個人タクシー・ミニカーコレクション
MiniCar|DISM 日産セドリック200スタンダード (430型) 前期型 個人タクシー
MiniCar|J-Collection トヨタクラウン 個人タクシー (豊島協組50周年)
MiniCar|J-Collection トヨタセルシオ 個人タクシー
MiniCar|J-Collection 日産シーマ450VIP 個人タクシー
MiniCar|J-Collection 日産セドリック 個人タクシー
MiniCar|J-Collection トヨタクラウン 個人タクシー
Posted at 2011/11/01 17:25:10 | |
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ミニチュアカー | 日記