
先日、ダイハツより新型車が発表されました。
ダイハツ グランマックスです。
なんか、どこかで見た事ある様な・・・
あっ、トヨタ タウンエースですね。
現行のタウンエースは、インドネシアのアストラ ダイハツで生産された、グランマックスの日本仕様だったのです。
今まではトヨタのみで販売。
ですが今回からは、ダイハツでも新型車として販売される事となりました。
ダイハツとしては、初の海外生産車。
小型貨物車では、なんと16年ぶりの新型車だそうです。
そんな話の裏では、こんな残念な事も・・・
トヨタディーラーの全車種販売に伴い、販売系列で別れていたライトエース / タウンエースでしたが、今回からタウンエースに統合されてしまいました。
みん友さんとも話題になっていたのですが・・・
車名のグランマックス、生産の地インドネシアでの名前です。
それはそれで、良いんですけど・・・
ダイハツの小型バンと言えば、やっぱりデルタではなかろうかと。
グランマックスって言う新しい名前より、昔から馴染みのあるデルタの方が良いのでは?
なんて思っていました。
でも・・・思えばデルタと言うと・・・。
最初に思い出すのは、バンではなくて、やっぱりラリーで強かった、あのクルマですよね。
それに「ダイハツ デルタ」と言う名前に反応するのは、私の様な昭和のオジサンくらいじゃないかと。
それに、普通、このクルマを見たら「トヨタ タウンエース」だと言われそうです。
「ダイハツ デルタ」って、タウンエースのOEM版じゃないの? と思われているかもしれません。
でも、実はこのクルマ、生産はダイハツだったんです。
但し、発売はタウンエースの方が1ヶ月早かったのです。
となると、デルタはタウンエースのOEM版と言われてしまっても、確かにそう思えなくはないですね。
やっぱり「ダイハツ デルタ」での復活は、厳しかったのかもしれません。
商用バンは、その大きさで概ね3つのクラスに分けられます。
軽自動車クラス、ハイエースクラス、それと、この小型クラス。
令和の今では、軽とハイエースの二極化になっている傾向があります。
この小型バン、見かける機会が少なくなった気がしています。
「大は小を兼ねる」ではないでしょうけど、このクラスを買うなら、いっそハイエース、と言う方が多いのかもしれません。
そんな世相を反映してなのか、今まで小型バンで多くのOEM車を有し、市場を席巻していたあのクルマが、とうとう生産終了となります。
マツダ ボンゴです。
昭和40年代の初めには、1ボックスバンを「ボンゴ型」と呼ぶ程の知名度を誇っていたのですが・・・
バンは今年5月、トラックは8月に生産終了します。
長い歴史を有するだけに、非常に残念です。
今は寂しい状況ですが、昭和の時代は、逆にこのクラスが多数を占めていました。
当時、ハイエース、キャラバンはありましたが、今ほど多くはなかったです。
しかも多くの小型バンはOEMではなく、各社独自開発したクルマが、市場に溢れていました。
例えば、このクルマとか。
やっぱり避けては通れない、初代ボンゴです。
このクルマが大ヒットした事で、「ボンゴ型」と言う言葉が生まれた訳ですからね。
当時の商用バンは、ほのぼの系デザインでした。
多分、狙ってそうしていたのではないと思いますけど。
異形ライトを生産する技術が確立しておらず、当時、主に使っていたのは、SAE規格の丸ライト。
それ故に、ゆる〜い顔立ちのデザインになっていたのかもしれません。
あと驚いたのは、このカタログ。
右下のマツダロゴが、今のデザインです。
でもボンゴの鼻先にあるエンブレムは、「m」をデザインした旧ロゴ。
新ロゴの時代にも、まだ初代ボンゴがあったとは、知りませんでした。
ちなみにこのカタログ、1976年(昭和51年)だそうです。
厳密に言うと、これは1つ下のクラスになるのかも。
トヨタ ミニエースです。
800ccのパブリカがベースになっています。
近所の鶏肉屋さんが、これ使っていました。
これもいいデザインですよね。
ほのぼの と言うよりは、可愛らしい感じです。
同じSAE規格ライトを使っているのですが、ボディが小さい為、目がパッチリです。
親戚の叔父さんが乗ってました。
ニッサン サニーキャブです。
バネットの前身となる、このクルマ。
バネット同様、販売チャンネル毎に、サニーキャブ、チェリーキャブがありました。
主な違いは、フロントグリル等のデザイン。
このサニーキャブのグリルデザインって、どうですか?
なんか、ちょっと大き過ぎて、妙じゃないですか?
サニーキャブを買った叔父さんに、「なぜチェリーキャブにしなかったんだろう?」と、子供ながらに思っていました。
工務店を営む友人の家で、使われていました。
三菱 デリカです。
デリカと言えば、オフローダー1ボックスの第一人者。
独自の世界観を作り上げています。
最近、ちょっと違う方向性が出て来ましたけど。
そんなデリカも、最初はこんな可愛らしいクルマだったのです。
こんな顔のクルマが街中を走っていたら、多少の事ではイライラしなくなったりして。
ちょっと取り上げただけでも、直接縁がなかったのはボンゴくらいなもので。
あとは、近所にあった、知り合いが乗っていたりと、小型バンは身近な存在でありました。
縮小傾向にあるマーケットですが、グランマックス&タウンエースには、頑張ってもらいたいものですね。