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2016年09月02日 イイね!

タレないタイヤとは2

タレないタイヤとは2とっ様のブログを読んで、剃っても剃っても生えてくる髭の永久脱毛にあこがれるミセガワです。

頭のおテンコの方はすっかりフェリッペ・マッサ状態なのに。


さて、以前もタレないタイヤについて軽くふれた事が有りましたが、最近気付いた事が有ったのでテーマに取り上げようと思いました。

まだタイヤに関して仙人クラスに至っていないので、見落としている事も多々ありまして、あしからず。

さて、今日のキーワードは放熱です。

以前も説明していますが、タイヤのグリップ力の発生の主要因はゴムが持つ「ヒステリシスロス」という現象で、これは簡単に言うと運動エネルギーを熱エネルギーに置換して旋回力や制動力という運動エネルギーをタイヤの発熱に置き換えて吸収し、最終的に接触面に伝えないから横にズレないという力学的均衡状態です。

丁度ブレーキを掛けると、クルマが運動エネルギーを減らし、その分ブレーキが発熱しているのをイメージすると解り易いですね。

タイヤの仕様面からこのグリップ容量を簡易的に式にすると、


グリップ容量=ヒステリシス比率(tanδ)*ゴム体積∝温度

となります。

ここであえてグリップ容量と言ったのは、熱伝導が極めて遅いゴムという物質においては、瞬間的なグリップ力はまさに接地している部分だけの限定的な現象であって、マクロ的な体積はあまり大きな影響を持たないと考えられたので、そのような言い方としました。

では容量は何に効くか。

ズバリ タレの進行だと思います。


グリップはヒステリシス比率で概ね決まりますが、そのヒステリシス比率は温度と関連性があり、高温になると低下、つまりグリップダウンの方向に行くわけです。

その進行度合いを制御する因子がゴムの体積・熱伝導率  そして 放熱性だと考えられます。

つまりタレを抑制したければ、発熱しやすいトレッドゴムは少なめで、タイヤの表面積が大きく(外径・幅が大きい)のが良い事になりますね。

あるトレッドゴムに関して発熱するエネルギー量は大体一定なので、あるいは放熱面積が大きければある点で均衡するかもしれませんが、それも外的要因である気温や路温で変化するので、安定的なものではないですね。

判り易い例で行くと、レース用のウエットタイヤって、ドライ路面になるとオーバーヒートしてブローしてしまいますよね?
これを水が残っているところを走って冷やす。

水は数ある物質の中でも熱容量が最大級に高いですから、素晴らしく冷却効果が高いので、ウエットタイヤは水の上を走っている間は水冷されてオーバーヒートしない訳です。


結論

タレを抑えるためには 大きなタイヤ、同じ呼び幅ならハイトが高い方。そしてトレッドが薄い方が有利。空気圧は高め。

勿論タレない分、温まりも遅い方向ですのでその点は注意が必要です。またタレない事が目的であるので、スプリントタイムが犠牲になる場合も多々ありうる事は理解下さい。

その季節・季節でレース等をやる場合、スプリントのタイムとのバランスを見ながらまあ、少し検討要素に加えると良い事があるかも。

Posted at 2016/09/02 10:17:49 | コメント(0) | トラックバック(0) | ミセガワ研究室 | 日記

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