
2004年にナンバー付きサーキット走行専用車(笑)として購入したマイエイトですが、走行距離は10年3ヶ月で12万キロオーバーです。
サーキットばかり走っているので、勿論ノントラブルでは有りませんが、それでも重大、あるいは危険度が高いものは10件程度で、使用状況を考えると昭和の車とは比べ物にならないほど信頼性が高いと思います。
FCの時なんか、乗れる時間の方が短い感じの壊れ方でしたね。まあ知識も金も無く、十分な管理やメンテが出来なかったのも原因ですが。
ここでは私の車に発生したトラブルを列挙するとともに、何に気を付ければこれらのトラブルを回避できるのかを私なりに提言したいと思います。
俺カーに最初に襲いかかったマシントラブルはクラッチブローでした。
最初に起きたのは2005年6月12日。
加速中、2速から3速にシフトアップした瞬間にドシン。衝撃と共に推進力を失い、明らかにトラブルと判りました。幸いYU2さんと一緒だったので、牽引してもらって自宅近くまで戻りました。
YU2さん、
牽引ロープの長さしか車間が無いのに50km/hとか出すもんだから、追突するのではととてもビビッて運転しましたね。
そして次のマシントラブルもまたまたクラッチで
2006年の12月で人生初積車帰宅。マツスピの強化入れていたのに再発です。この時はさすがにおかしいと色々考え、結果的に
クラッチラインがエア噛みし易く、その為クラッチの切れが不完全になり易い所に来てイナズマシフトをすると壊れるとの推定をし、R魔に相談しに行ったらまさにビンゴ。
で、クラッチエア抜きキットを付け、頻繁に
クラッチエア抜きするようになってトラブルフリーとなりました。
次に起きたのはチタンマフラーの割れ。2007年頃です。
今は廃番の様ですが、この頃トラストからフルチタンマフラーがリリースされていて、その軽量化効果たるや10kg以上だったので高価でしたが奮発しました(嫁に内緒で)。しかしチタン、熱伸びを吸収するだけの柔軟性が無く、一度は溶接してもらって再使用しましたが、他の部分の変形も酷くなる一方だったので取り外す事にしました。
結論として、時期尚早でした。
で、次に起きたのはチト命にかかわるトラブルで危ないです。
その1 パッド剥離。
これは2006年11月のHKSのイベントで菊池靖選手が俺カーを運転して、俺が助手席に乗ると言う企画の時に発生しました。プロドライバーは結構みんな「ドカン」とブレーキ踏みますが、菊池選手も富士のダンロップ入口で「ドカン」としたら、バキッと嫌な音がして、その後点検したらパラリとパッドが落ちました。。。ちなみに自分で踏んだり、加藤選手が踏んでもP社もE社も剥がれたので、高温で強く踏みすぎなんだと思います。。。
ただ、最近
サーキットでは5部山以下は使わないようにしてから、酷い剥離は発生していないです。
他にもローターが割れたり、もっと酷いのはリアキャリパーを留めているボルトの一本が折れるなど、本当に命にかかわるトラブルが有りましたが、何れも使用限界に近い消耗したパーツ(この場合ローター)を使用した事がトラブルを誘引しています。だから特にブレーキ関係は早めの交換をお薦めします。
俺も今年あたりフロントキャリパー交換しようかしら。

そして大物トラブルとして最初に起きたのはミッションでした。
2010年3月20日の筑波ファミラでのHANKOOKお試し会の後、ただでさえも気温高めで車にはきつかったのに、もう一本走った時に2ヘアの立ち上がりで少し強引に稲妻シフトした時に「グニャ」と嫌な感触でミッションが入った後、一応走れるには走れるものの、ミッションケースをコトコトと叩くいやな異音がするようになりました。どうにか自走で帰れたものの、帰りの向島線でいつミッションが音を上げるかと、ヒヤヒヤもんでした。
結局Dでミッションバラしてみたらキーが抜け落ちて、金属のかけらがバラバラと出てきたそうです。。。
新品交換は厳しかったので、結局程度の良い中古ミッション、そして純正クラッチを組んでもらって20マソ程の費用で復活。
さて以後はサイドポートエンジン後のトラブル関係になりますが、サイドポートエンジンやDG-5取り付け後、かなり綿密に面倒見ていただくようになり、所謂メンテ不足によるトラブルはあまりなく、
2010年12月にセルモーターが死亡し、その時点検したらお約束の触媒断裂も併せて起きると言う事が有り、セルが死んだせいでエンジンが掛らず、
人生二度目の積車でドナドナと相成りました。
RE雨宮の皆さん、マジすいません。ありがとうございます。
ちなみにこの後熱に強く、破損によるは排圧上昇起因のエンジンブローも予防する意味から、スポーツ触媒に交換しました。純正触媒は2個直列配置の為、前側が壊れてしまうと、後ろ側の前で排気を塞ぎ、排気の逃げ道が無くなってエンジンブローになるリスクが有るそうです。スポーツ触媒は一か所だけだし、壊れても抜けちゃうだけだから心配ない。
確かセルと触媒で20マソ位掛ったか。
2012年11月には走行距離が10万キロ越えの頃で、さすがにお疲れになったのか、燃料ポンプがお亡くなりになりました。費用は・・・47,000円ほどと傷としては浅いものでした。
そして2010年のサイドポート後、絶好調でちっともチューニングエンジンの様なナーバスさは感じられない素晴らしい珠玉のエンジンでしたが、2年以上経過した2013年1月頃から冷間から温まる途中で激しくオイルが燃焼室に入って煙幕を張るトラブルに見舞われ、二度目のオーバーホールという、大きなポイントを迎える事になりました。

どうせ開けるならばハウジング類が摩耗しきっていない早めが良いと思い、開けてみたところ、サイドのオイルシール(ゴムの輪っか)が切れていて、煙幕を張ったそうです。残念な事になぜそうなったのかは今でも明確では有りません。
ただ、思った通りハウジング類は総て再使用出来ましたので、OH費用自体は一度目よりも随分と抑える事が出来た事も伝えておきます。
そして今のところ最後のトラブルは皆さんの記憶にも新しい、
2013年12月の筑波でのステーショナリーギアシールのぶっ飛びです。このトラブルのせいで盛大にオイルを拭き、傍から見たらどう見てもエンジンブロー、ミセガワカーライフは終わった様相でした。
人生三度目の積車帰宅。
しかし神は見捨てていませんでした。結局ブローバイガスが急激に吹いたのと、キャッチタンクが既に一杯で逃げ場が無かった事が重なって内部油圧が急上昇。そしてシールがポンと。。。。
一つにはREVを上げすぎによる、ブローバイの急激且つ大量発生が原因と思っています。対策としてはREVを9000で守る事と、キャッチタンクの容量増が有効と思いますので、夏休みの宿題として頑張る予定です。
このトラブルは壊れた部品自体は高くないのですが、最初原因が分からずエンジンをバラしてしまった為、工賃が高く付きました。
総括すると、
知識やメンテが足りなくて壊れたもの
1.クラッチ*2
2.ブレーキキャリパー*1 ローター*1
ハードな使用に対して、装置の信頼性が足りなかったもの
1.マフラー割れ
2.パッド剥離*3
3.ミッション×1
4.触媒*1
5.エキセンシール飛び
寿命がきたもの
1.セルモーター
2.燃料ポンプ
原因が良く解らないもの
1.オイルシール切れ
結局十年間でクラッチ2枚、キャリパー2個、ミッション1機、触媒1本、エンジンOH3回を費やしましたが、驚いた事に
エンジンそのもののブローはゼロなんです。ホント、エンジンは素晴らしいですね。
そして
クラッシュによる外装修理もゼロ。
これは俺がチキンで天才だから(笑)ですね。
サンドトラップまでや、スピンは多々ありますが、クラッシュは無し。
これからも安全運転でタイム出しに行きますのでよろしくお願いいたします。