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イイね!
2020年06月26日

艦隊これくしょん - 艦これ - 〜佐伯湾泊地の日々〜 ♯4 深夜編

艦隊これくしょん - 艦これ - 〜佐伯湾泊地の日々〜 ♯4 深夜編 皆さん、おはこんばんちは!Σ∠(`・ω・´)

今回は♯3 の続きとなるお話です。

♯1 午前編
https://minkara.carview.co.jp/userid/2501514/blog/44104145/

♯2 昼下がり編
https://minkara.carview.co.jp/userid/2501514/blog/44127526/

♯3 夜編
https://minkara.carview.co.jp/userid/2501514/blog/44147815/

毎度ながらの長文となりますが、気長にお付き合いくださいませ…。

バトル・流血・略奪等の暗い話は描かず、ゆるーく心の移り変わりを、描いて行きますので、そこんとこよろしくお願いします(_ _)

基本この泊地の艦娘は、提督好き好き設定でヨロシクです(笑)

尚、この作品は 艦隊これくしょん - 艦これ - の二次創作であります。

……………
…………
………
……


艦隊これくしょん - 艦これ - 〜佐伯湾泊地の日々〜 ♯4 " 深夜編 "


2200時

提督と榛名と長門の3人で提督の部屋へ行き、どんな本があるか、誰が借りてた、どういう話か、と言った事を談義をしているうちに、いい時間になったので、榛名は数冊の小説を。

長門は多ジャンルの小説と漫画を抱えて、自屋へと戻っていった。

戻っていく2人を自室の前で見送った提督。

その2人の後ろ姿を見て、これから何かが変わっていくような予感を感じながら、少しぼんやりしていた。


提督「…ふぅ…今日は色々あったなぁ…」

???「あら、提督?お疲れ様です」

???「ほう…貴様がもう自室前に居るとは…珍しいな」


そんな電気の薄明かりの下、自室前の廊下に立っている提督に声を掛けてくる者が…。

提督が声を掛けてきた2人に対して、手を軽く上げて会釈すると、その2人の艦娘がこちらに向かって歩いてきた。


提督「ん?…あぁ、そちらこそ見廻りお疲れ様、妙高、那智」


真っ先に提督に声を掛けてきたのは、長い黒髪を後ろで三つ編みにして、更にその編んだ髪を巻いたシニョン、そして目線の高さの横髪の左右にヘアピンを付けた艦娘、妙高型 重巡洋艦 1番艦 妙高 。

その妙高の後に、声を掛けてきた男勝りな武人然の口調、膝くらいの長さまで伸びた黒髪を左側で纏めるサイドポニーの艦娘は、妙高型 重巡洋艦 2番艦 那智。

この泊地では、持ち回りで戦艦、空母、重巡、軽巡の数名が、その晩の見廻りを行う事となっていて、今日の重巡枠はここにいる妙高と那智と言う訳だ。


妙高「いえ、これも持ち回りの務めですから…今日は何かあったのですか?」

提督「ん?あぁ…今日は演習組とお茶会をする為に、秘書代理の吹雪と霧島が手伝ってくれたお陰で、早上がりできたんだ」

妙高「まぁ…左様でしたか…そう言えば先程、長門さんと榛名さんに、自室に帰るところと出くわしたのですが…」

提督「あぁ、あの2人に小説やらを貸したな…何冊か持っていってもらったよ。仕事終わりに借りたい本があるって言ってな。まぁ俺も絡んでるから時間については少し大目に見てやってくれ」

妙高「え、えぇ…それはもちろんなのですが、秘書艦の榛名さんはわかりますが、なぜ長門さんが…」

提督「ん?…あぁ…ちょっと話し込む事があってな…その話の流れで本を貸すことになったんだよ」

妙高「左様でしたか、了解です。理解しました」

提督「…ところで妙高と那智は、今は見廻りの最中?」

妙高「?いえ、これから宿直室に戻るところですが?」

那智「日向と瑞鶴、摩耶、鳥海…あと名取と交代だな」


因みに今見廻りに出ているのは、その他には、

戦艦勢は伊勢。

空母勢は翔鶴。

軽巡勢は五十鈴だ。


提督「…ん、そっか…急なんだけど、一緒について行ってもいい?他の見廻組の様子も見ておきたくてさ…」

妙高「えっ?!よろしいのですか?そのまま就寝されるのかと…」

那智「…貴様、どういう風の吹き回しだ?」


提督のいきなりの申し出に、妙高は驚きつつも好意的な反応。

それに対して那智は、提督の申し出に対して、少し訝しげな表情を浮かべた。


提督「ん…たまにはそんな日があっても、良いんじゃないかな…?長い事、宿直室にお邪魔もしてないし…もし迷惑ならすぐ部屋に戻るけど…」

妙高「と、とんでもない!皆も喜びます!」

那智「…私も貴様とこういった時に、久々に話が出来るのも…まぁ悪くないか…」

提督「ん、それじゃあ、お邪魔させてもらうよ」


こうして、提督は何かの気まぐれで、妙高と那智と一緒に宿直室へ向かう事となった。

………
……


妙高「…まぁ…そのようなことが…」

那智「貴様としても我々にとっても、それは喜ばしい事だな」


宿直室へ向かう道中、提督は先程の出来事を掻い摘んで、2人に話した。

提督はその話を聞いた2人の反応は、好意的ではあったが…。


妙高「…でも私達も貴方の事をお慕いしているのをお忘れ無きよう、よろしくお願いしますね」

那智「そうだな…近々の晩にどうだ?妙高型一堂といつもの飲み仲間の面々で、呑みながら貴様と話というのは?」


やはり、これまでの提督の態度に思うところがあったのか、積極的に交友を深めようとアプローチをしてきた。


提督「ん…そうだなぁ…仕事が早く片付いて、トラブル事案がなければ、お邪魔したいなぁ…と言っても俺、あんまり酒の方は強くないよ?好きではあるけど…」

妙高「大丈夫ですよ。私もついていますし…羽黒もそれ程強くないですが、姉妹でよくお酒を酌み交わしています」

提督「おお、それはいいなぁ…皆仲がいいことはいい事だよ…それに妙高が付いてくれてるなら安心だよ…隼鷹辺りが俺を潰しにかかってきそうで、ちょっと心配だったりして…」

那智「む、まぁ…やりかねんな…アイツは…」


提督が呟いた話の中で出てきた艦娘、隼鷹は飛鷹型 航空母艦の2番艦で、酒豪で通っている艦娘だ。

…オマケに酒癖も悪い。

…と言いつつも、ここにいる那智も、この泊地における酒豪勢の一角に位置する艦娘なのだが…。


那智「わ、私は酔いはするが、量と素行は自制しているぞ!」


提督と妙高の目線が刺さった所で、すかさず弁明を入れる那智。


妙高「…素行は良いとして、量は少し飲み過ぎじゃないかしらね…」

提督「あ、やっぱ姉妹の目線的にはそうなんだ」

妙高「ええ…呑兵衛が集まるとこう…相乗効果といいますか…」

提督「…あぁー…」


少し困ったような仕草を見せる妙高を見た提督は、その表情の先にある風景が目に浮かび、妙に納得してしまった。


那智「ぐっ…!ふ…2人してなんだっ!妙高姉さんは、私の体の心配をしてくれているようだが、提督!貴様はなんなんだ!妙な納得のし方などしおってからにっ!」

提督・妙高「那智、消灯時間過ぎてるから静かに…」

那智「くっ…お、覚えていろよ提督っ…」

提督「(…あれ?これもしかして、酒の席で潰されるフラグが立った?)」


近日中に開かれる妙高型4姉妹と呑兵衛連合合同の飲み会の際の、一抹の不安を抱く提督なのであった…。

そんな話をしていたら、あっという間に当直の艦娘達が詰めている宿直室に着いた。

…ガチャ


妙高「皆さんお疲れ様です、ただ今戻りました」

那智「戻ったぞ」

???「あー、お帰り妙高、那智…ん?誰か居るの?」

妙高「ええ伊勢さん♪珍しいお客さんです。提督、どうぞお入りください」

提督「みんなお疲れ様…ちょっと様子を見に来たんだけど、邪魔するよ」


妙高と那智の後ろについていくように、部屋に入った提督。


???「あっれ〜?提督じゃん!珍しい〜こんな時間に何をしてんの?」


部屋に入ると、入口から直ぐに置かれているソファーに腰掛けて、湯呑でお茶を飲んでいる艦娘が提督の存在に気が付いた。

茶色みの勝った黒髪で、後で赤紐で束ねられたポニーテール、白の和服調の上着に黒インナーを着込んだ艦娘が、陽気に提督に声を掛けてきた。


提督「おう、ゆっくりしてるところ悪いね、伊勢、お邪魔するよ」

伊勢「いや〜いいっていいって♪良かったらここ座んなよ〜」


そういうとすかさず、自分が座っているソファーの横に座るように勧めてくる艦娘は、伊勢型戦艦 1番艦 伊勢だ。


提督「ん、悪いね、それじゃあ遠慮なく…」

伊勢「どーぞどーぞ♪おーい翔鶴ぅ〜。妙高と那智と五十鈴の分と、もう一杯お茶の追加できるかなァ?」


すると伊勢は宿直室の隣に併設された、キッチン室に向かって、別の艦娘に声を掛け始めた。

…すると、その部屋から流れるような銀髪のロングヘアで赤いヘアバンド、袴に似た服装をした艦娘が顔を覗かせた。


???「伊勢さんどうしたんですか…あら?て、提督?!お疲れ様です!た、只今皆さんの分のお茶を淹れますね!」


すると提督の顔を見るやいなや、その艦娘は直ぐにキッチン室の奥へと顔を引っ込めて、お茶を淹れる準備を始めた。


提督「いや、俺の分は後でいいよ翔鶴。先に見回り組の娘達の分を優先してくれ」

妙高「それでは私は、翔鶴さんを手伝ってきます」

那智「了解だ、それじゃあ妙高姉さんのお言葉に甘えて私は、座って待つとしよう」


そうして、中央の机を囲むように配置され、お互い向かい合って配置さた、2人掛けと1人掛けのソファーの2人掛けのソファーで向かい合って座った提督と伊勢と那智。


伊勢「いや〜ホンっと珍しいね!提督どーしたの?」

提督「いやぁ、偶然と気まぐれが重なってなぁ…それに長い事ここの様子を見に来れていなかったし、たまには良いかなってさ」

伊勢「いいよいいよ♪私は、大歓迎だよ〜♪」

提督「…ん?そう言えば、五十鈴はどうした?もう交代でここに帰ってきてると思ったんだが…」

伊勢「ん?あぁ〜五十鈴なら今、仮眠室でレポートの纏めをしてるよ〜」

提督「…勉強?…あぁ…海防艦の訓練のか」


先から名前の出ている五十鈴は、長良型 軽巡洋艦 2番艦の艦娘で、この泊地では早い段階で第2次改装をして、永きに渡り彼女の特筆すべき能力である、対潜・対空訓練の教官として、駆逐艦や海防艦をしごいてきた歴戦艦なのだ。


提督「最近海防艦の泊地周辺の対潜哨戒が、とても安定してきたよな…これも海防艦達を五十鈴が仕込んでくれたお陰だよ…」

那智「我々重巡勢では、対潜分野は及ばない事だからな…敵潜が蠢いている海域では、とても心強いな」

伊勢「私ら航戦もカ号積めるから、対潜の真似事は出来るけど、あそこまでの火力と精度ってなるとねぇ〜…でも提督〜。こういう事は面と向かって褒めてあげないといけないよ〜?」

提督「ん、そうだな…」


ガラガラ…

ソファーに腰掛けていた3人が、五十鈴の話をしていたら仮眠室の引き戸が開いた。

そこから新たな艦娘出て来た。


???「ふぅ…終わったぁ〜…翔鶴さんのお茶淹れるの手伝お…あら?提督じゃないの?何やってんのこんな所で」

提督「あぁ、お疲れ様、五十鈴。ちょっと様子を覗きに来たら、一服の集まりに緊急参戦になった」 


少し青味掛かった長い黒髪に、白のリボンで左右に束ねられたツインテール。
健康的に日焼けした肌に、巫女服を模したセーラー服纏っている彼女が、3人で噂していた、長良型 軽巡洋艦 2番艦 五十鈴である。


五十鈴「…ふぅん…私がここに入る時に、何となく私の話をしてたみたいだけど…?」

提督「ん?あぁ、駆逐艦や海防艦を五十鈴が鍛えてくれたお陰で、最近は頼もしい対潜戦力になったって話をしててな。だよな?」

伊勢「そそ♪」

那智「うむ、我々では手足が出ない相手だからな…とても助かっている…」

五十鈴「ん、んもう…褒めたって何も出ないわよ…///」


全会一致の褒め言葉に照れる五十鈴。


???「ふふ…それなら私も、五十鈴ちゃんにお礼を言わないといけませんね。随伴艦の娘達の鍛錬の賜物で、私達は上を向いて戦っていられるのだから…」


そんな五十鈴に追い打ちを掛けるように、話しかけてきたのは、先程キッチン室に姿を引っ込めていた、長髪の銀髪の艦娘がお盆にお茶を人数分載せて、ソファーの所まで来ていた。


五十鈴「あーもう!翔鶴さんまで!みんなして何なのよ〜っ!///」


この長髪の銀髪の艦娘が、翔鶴型 航空母艦 1番艦 翔鶴だ。


五十鈴「もーっ!全部これもそれもみんな提督のせいだわっ!」

提督「…おい、なんでそうなる?!」

伊勢「にゃっははっ♪まーまー五十鈴ったら、そんなに照れなさんなって〜。私達も真面目な話、感謝してるんだからさ〜」

那智「そうだ、もっと誇ってもいいと思うがな」

妙高「…あら?なんの話ですか?」


そうこうしているうちに、翔鶴の手伝いで片付け終わった妙高が、ソファーまで戻ってきた。


翔鶴「あぁ妙高さん、実は五十鈴ちゃんのね…」

五十鈴「あぁーっもう!あっという間に広がっちゃうじゃないのっ!///」

一堂「ハハハハハッ」


宿直室に談笑が溢れる。

普段から皆、提督と喋っていない訳では無いのだが、こういった機会がとても久々だった事もあってか、話のネタが尽きず色々な話をした。

………
……


提督「…ありゃ?お茶切らしたか…どれ…淹れてくるか…皆お茶のおかわりはいるかい?」


会話が弾めばお茶も進む。

提督の手元にある湯呑にはお茶が残っていなかったので、自分のを淹れるついでにみんなの分も聞いて淹れてくる事にした。


伊勢「あ、いいタイミング♪私おかわり欲しい〜」

妙高「私は、まだ残ってますので大丈夫です」

那智「私も今は大丈夫だ」

五十鈴「私は、頂こうかしら…お願いするわ」

提督「ん、了解…翔鶴はどうする?」

翔鶴「…あ、その…私、お手伝いします!」

提督「ん?そうか?なら一緒に行くか」


提督と翔鶴はソファを立って、一緒にキッチン室に入ってお茶の準備をすることにした。

…そして湯を沸かし始めた頃に、翔鶴が提督に対して話しかけた。


翔鶴「…提督?」

提督「ん?どうかした?」

翔鶴「今晩の見回りが始まった直後に、加賀さんからお話を聞きました…ケッコン艦に対する提督の対応が、大きく変わると…」

提督「おおう…もうそっちにも話が行ってるのか…」

翔鶴「はい…これからは提督の公私を、皆で支えていくと言う話でした。それに…わ、私も提督より指輪を賜った身ですので…その…」


…そう言うと翔鶴は、大切そうに左手の薬指あたりを撫で始めた。

撫でている右手の影から見え隠れしているのは、先程、榛名達も装着していた、銀色の指輪…。

そう、提督はここにいる翔鶴にも、指輪を贈っていた。

彼女の性格上、榛名以外の指輪保有者に比べて、大人しい性格な為、思っていることを言い出せないきらいがあり、きっと想いを溜め込んでいたのだろう。

今日の夜の嫁艦4人の直談判の結果が早くも出始めていた。


提督「…ん、それなら話は早いな…前よりは少しでも親密な関係が築けるように努力するから、これからもよろしくな…翔鶴」

翔鶴「…はいっ!こちらこそ何卒よろしくお願い致します!」


提督との会話で普段見せない笑顔で、翔鶴は嬉しそうに話していた。


提督「(…他の嫁艦と比べて、油断していたら翔鶴にはあっさり自分の醜態を晒してしまいそうで怖い…)」

翔鶴「…?」

提督「(…こういう普段しっかりしてる中に何処か抜けてる娘は…こう…母性をすごく感じるな…)」


…提督は自身の陥落は近いかもしれないと、心の何処かで思っていた。


0000時

…ガチャ

日付変更線を跨ぐ頃。

まだ談義を続けていた提督と艦娘達がいる宿直室のドアが開いた。


???「ただいまー、異常は無かったけど、一部の軽巡が相変わらず徘徊してたんで、部屋に押し戻して来ました〜。…って、なぁーんか楽しそうな声が聞こえるね…って?!提督さんじゃん!何やってんの?」

???「只今戻りました〜…?ええっ?!何でここに提督さんがっ?!」

提督「んん?おう、お疲れ様〜瑞鶴、名取、久々に気紛れでお邪魔してるんだよ」


宿直室に帰ってきたのは、少し緑掛かった黒髪が翔鶴とは対照的で、白紐で左右に束ねられたツインテール、性格も対照的で、物静かな姉に対して妹は物怖せず、砕けた物言い。

彼女が翔鶴の妹にあたる、翔鶴型 航空母艦 2番艦 瑞鶴だ。

そしてもう1人、瑞鶴の影に隠れて入って来るやいなや、提督の存在に驚いた娘。

茶髪のショートボブで白のカチューシャで、ここでお喋りをしていた五十鈴とお揃いの服装を纏った艦娘は、長良型 軽巡洋艦 3番艦 名取だ。


瑞鶴「ちょっと〜提督さん〜?来るなら来るで言ってよね〜。折角なのにお喋りできないじゃんか〜。も〜、ふて腐れるぞ〜!」


そう言うと瑞鶴は提督にソファー越しに戯れ付いた。


翔鶴「こ、こら瑞鶴っ!」


慌てて注意する翔鶴を尻目に、瑞鶴は屈託のない無邪気な表情で、愉快そうにしながら提督に戯れ付き続けている。


瑞鶴「にひひっ♪翔鶴姉も提督さんの嫁艦なんだからさ〜、戯れ付いたらいーじゃん♪」

提督「…おい瑞鶴…人前で戯れ付くのは控えろって…」

瑞鶴「ちぇーっ、ノリ悪いなぁ…(…翔鶴姉と一緒に提督さんとくっつきたかったなぁ…)」


提督に窘められると、瑞鶴はあっさりと提督から離れた。


瑞鶴「翔鶴姉、五十鈴、見回りの交代の時間だよー」

翔鶴「そうね…それでは提督、私は見回りに出ますので、お先に失礼します…瑞鶴?あまり提督にご迷惑をかけては駄目よ?」

瑞鶴「…提督さんが満更じゃなかったら、おっけ…」

翔鶴「 ず い か く ? 」

瑞鶴「ひぇっ…じょ、冗談だよぅ…」


…提督の目には今、翔鶴の目元に黒い影が見えた気がした…。

大人しい子ほど怒らせると怖いよね…うん。


翔鶴「全くもう…それでは提督、行ってきます」

五十鈴「…それじゃあ翔鶴さんの随伴で、私も出るわ…提督、失礼するわ」

提督「あぁ、2人とも泊地内だけど気を付けてな」


帰ってきた瑞鶴と名取と交代で翔鶴と五十鈴が、部屋を出ていった。

2人を見送った提督と宿直室にいた面々。

その中で何やら先程からソワソワしている名取が、提督の目に付いた。


提督「…名取、ここ最近、困ったことはないかい?」

名取「ひゃっ!」


突然の提督の指名に驚く名取。


提督「…名取」

名取「は、はいっ!」

提督「はい、深呼吸…すー、はー、すー、はー…」

名取「…すー、はー、すー、はー…」


名取の慌ててぶりを見兼ねた提督は、深呼吸して見せて、名取に落ち着くように勧めた。

それに対して名取も素直にそれに応じた。


提督「…落ち着いた?」

名取「は、はい…すみません…」

提督「んにゃ構わんよ…で、質問に戻すけど、最近、困ったことはない?もしあれば遠慮なく言って欲しい」

名取「提督さん、大丈夫です…お気遣い有難うございます」

提督「…ん、そうか…俺に出来そうな事なら言ってくれよ?」

名取「は、はい…ありがとうございます!」

提督「ま、それはそうとソファー座んなよ、名取と瑞鶴の分のお茶を淹れてくる…」


そう言うと流れるような動きでソファーから立ち上がり、お茶を淹れようと動き出した提督に対しては妙高が声を掛けてきた。


妙高「いえ、提督はそのままで、私が淹れてきます」

提督「いやいや、お邪魔してるし俺が…」


ガチャッ

提督と妙高が互いにお茶を淹れると譲らずにいると、宿直室のドアが開いた。


???「ただいまーっと、異常無しで見回り終わったぜー。妙高、那智、交代しよ…。
提督に妙高、何やってんだ?」

???「只今戻りました…あら?司令官さんと妙高さん、何を言い合っているのですか?」


他の艦娘が見回りから帰ってきた。


1人目に入ってきた男勝りな口調、少し茶色掛かった黒髪のショートボブに、左目上の前髪にヘアピンと、頭上に姉妹お揃いの帽子を被った艦娘は、高雄型 重巡洋艦 3番艦 摩耶。

摩耶に続いて入ってきた2人目は、丁寧で大人しい口調、腰まで伸びた黒髪のロングヘア。
摩耶と同じ帽子を被った艦娘は、同じく、高雄型 重巡洋艦 4番艦 鳥海だ。


提督「おお、摩耶に鳥海、おかえり!…ほら、2人が帰ってきたんだから、交代で妙高と那智は見回りに行かないとだろ?」

妙高「むむ…仕方がありませんね…。それでは那智、行きましょうか。摩耶、鳥海、見回りご苦労様。それでは皆さん、提督、行ってきます」

那智「む、そうだな、では行ってくる。…提督、呑みの件は楽しみにしてるぞ…それじゃまたな」

提督「ああ、2人とも行ってらっしゃい」


少し納得行かないと言わんばかりの表情ではあったが、気持ちを切り替えた妙高と、今度の提督同席の呑みの話を楽しみにしている那智が、見回りから帰ってきた、摩耶と鳥海と交代で見回りに出て行った。


摩耶「…で?妙高と何言い合ってたんだ?」

提督「ん?…んー…私がお茶淹れます論争?」

摩耶「なんだそりゃ…疑問に疑問を投げてどーすんだよお前は…」

提督「まーまー摩耶が気にすることじゃないって…そうそう、2人とも、お茶飲む?」

鳥海「はい、もちろん頂きますが…司令官さんが、淹れる必要はないみたいですよ?」

提督「…なんと…」


鳥海にそう言われて、提督がソファーを置いてある方角を向くと、既に人数分のお茶が置かれていた。


伊勢「提督と妙高がお茶淹れ権を奪い合ってるうちに、名取が淹れてくれたよ〜」

提督「…なんてこったい…名取、ありがとう…」

名取「い、いえいえ…ついでですので…」

摩耶「お、サンキュー♪名取。遠慮なくいただくぜ〜」

鳥海「名取さん、ありがとうございます。…はぁ…落ち着きますねぇ…」

摩耶「ずず…ふぅ……てかよ…何でシレッと提督も混じってるんだ?」


摩耶はお茶を啜りながら、提督がここに居るのが珍しい為か、疑問をぶつけてきた。


提督「ん?あぁ…早く仕事が上がって部屋の前の廊下でボンヤリしてたら、見回りをしていた妙高達と遭遇して、久しぶりに見回り組の顔を見たいって言って付いてきたら、すっかり居着いちゃったんだよ」

摩耶「ふーん…ま、そう言う事なら話し相手に付き合って貰うけどなっ!」

鳥海「ふふふ…ここにお越しになるのは、本当に久しぶりですね…それだけこの泊地も大きくなって司令官さんも、お忙しくなったと言う事なのですが…とても嬉しいです♪」

提督「もちろん付き合うよ、こういう機会が少なくなっていたのが、気掛かりでもあったから、みんなの顔が見れて嬉しいよ…ところで伊勢、日向かまだ帰ってきてないよな?」

伊勢「うーん…何処ほっつき歩いてるのかなぁ…滅多なことはないと思うんだけど…」


ガチャッ


???「呼んだか?」

伊勢「お?噂をしたら帰ってきた〜。日向お帰り〜」


噂をしていたら帰ってきた最後の見回りの伊勢の相方は、伊勢の姉妹艦、黒髪のおかっぱ頭で、伊勢と同じ服装を纏った、伊勢型 戦艦 2番艦 日向。


日向「…ほぅ?誰か客人かと思ったら、提督、君だったか」

提督「見回りお疲れ様、お邪魔してるよ日向」

日向「なぁに…気にすることはないさ。伊勢、今のところはこの泊地での異常はない…交代だ」

伊勢「はいよ〜っと。そんじゃみんな行ってくるね〜。提督、またね♪」

提督「あぁ、伊勢、行ってらっしゃい」


最後に帰ってきた日向と交代で、伊勢が手をヒラヒラさせてそのままドアの先、廊下へと見回りのために出て行った。


日向「…しかし本当に珍しいな…君がこんな時間のこんな場所に出没するとは…」

提督「仕事が早く上がってね、見回り中の妙高達に…」


提督がこれまでに会った艦娘達に、話してきた事をそのまま話したのを皮切りに、見回りメンバー総入れ替えで会話が始まった。

………
……


…いつの間にか話をするグループは2つに分かれていて、会話の内容で自然と別れたようだ。

提督は日向と瑞鶴と。

摩耶と鳥海、そして名取は別の話をしていた。

………
……


瑞鶴「ねーねー、提督さん。そういえば見回り前に加賀さんに聞いたんだけどさ…」

提督「ん?あぁ…瑞鶴も加賀から聞いたんだな…」

瑞鶴「…ほんとに呼び捨てで呼ぶようになったんだ…」

提督「…そうだな…本人達の希望でもあったし、さん付けを取っ払った…まだ時間が経ってないからちょっと違和感があるけど…」

瑞鶴「ふーん…なぁんか…距離が一気に縮んだ感じがするよねぇ…ん? " 達 " って事は、他にもさん付けを外した人がいるの?」

提督「あぁ…長門と陸奥だな」

瑞鶴「へぇ…意外な人たちの名前が挙がったわね…てかさ、提督さん。さん付けにしてた人達って、なんでさん付けにしてたの?加賀さんはなんとなくわかるけど、長門さんと陸奥さんはなんで?」

提督「…あー…」

日向「…原因は長門だったな…提督」


提督と瑞鶴との会話に日向が注釈を入れてきた。


瑞鶴「…へ?そうなの?日向さん?」

日向「あぁ…まぁ、その辺は提督が説明するだろう…なぁ?」

提督「そだね…長門がこの泊地に着任したての頃だったんだけど…」

瑞鶴「うんうん」

提督「…練度を早く上げたくて旗艦にして、暫く置いていて、演習に送り出すのにいつもやってるアレをやったんだ…」

瑞鶴「アレって…あー、あの肩を軽叩きのやつよね?」

提督「そしたら " 気安く触れてくれるな " って、突き飛ばされた事があってな…」

瑞鶴「…あー…」

提督「みんなは大概それしても嫌がる素振りを見せなかった上に明らかに気合が入っていたから、長門にやっても大丈夫だろうって思ってて、やったらメッチャ睨まれて、しばらくトラウマになったんだよ…」

瑞鶴「へぇ〜…」

日向「そうだったなぁ…その当時の長門よりも先に着任した私も含む戦艦たちに、よく相談していたものな」

提督「あの時は大変お世話になりました…」

日向「ふふ…まぁいいってことさ…お陰で上手く事が運んで、揉める事も無くなったからな」


提督は日向に向かって頭を下げて、日向はそれを懐かしむ様な表情で、提督の感謝を受け取った。


提督「…その後は、色んな点でビクビクしながら長門の鍛錬は続けて、漸く一次改装を終えて一定の練度まで行ってからも、肩ポンはしてこなかったなぁ…」

瑞鶴「ふーん…あ、でも今日の…じゃなかった、昨日の桂島泊地との主力同士の演習の時は、長門さんに肩ポンしてなかったっけ?」

提督「…よく見てたな…アレはビスマルクにやった後に要求されたからやった…ってだけだな…」

瑞鶴「その時さ私、2番スロープに居て見えてたからね…でもさ、それって矛盾してない?ビスマルクさんって結構なプライドの塊じゃない?なのに何で肩ポンしたの?」

提督「アレは練度の事もあるし、今までの分厚い積み重ねで大丈夫って確証があったからな…現に気合入ってたろ?」

瑞鶴「まぁそうだけどさ…だからか…提督さんの艦娘それぞれで間合いの取り方が微妙に違うのは…」

提督「まあ、親しき仲にも礼儀あり、だしな…長門だけの話ではなくて、あんまりベタベタ触られるのは嫌だろうから…」

瑞鶴「まあ…そうよね…(私は触れてもらえると嬉しいけどね…自分から触れに行ってるのもあるけど…)」

日向「…まあ今だから言う話だか、長門の名誉の為に他言無用だ…聞くか?」

瑞鶴「えっ?なに?箝口令?…これでも軍人の端くれ、物によっては墓場まで持ってくわ」

提督「もちろんだ、彼女の誇りはウチの泊地の誇りだからな…」

日向「…長門が1次改装を終えて、練度の数値の後半に入った頃だ…」

提督・瑞鶴「……」

日向「…長門に相談されたんだ…提督は何で自分と触れ合ってくれないのか…とな」

提督・瑞鶴「…えっ?」


その話に、提督と瑞鶴の頭の上にクエッションが、散りばめられたような状態になった。


日向「…まあ、私は以前に提督にもその件で相談されたから、提督が長門との距離を微妙に取る理由も知っていたからな…で、長門に言ったんだ、着任して間もない頃に避けられるような事をしたんじゃないか…とな…」

提督・瑞鶴「(…うわぁ…ど直球…)」

日向「…長門は暫く考えていたが、アイツの記憶の奥底に埋もれていたんだろう、提督を突き飛ばした時の事を思い出した瞬間、顔の色を変えて、脂汗をかいて頭を抱えていたよ…」

提督「…で、そんな長門にどんな言葉をかけたの?」

日向「当時のアイツは、自身の事で必死だったからな…それは仕方がない事…過去よりこれから提督との信頼と親密を築いていけばいい…と言ったが、どうも生真面目で不器用な長門の性分のせいで、練度の上限目一杯になるまで、言い出せなかったんだろうな…ま、提督から指輪を貰ってからは、幾分マシになったが、左手を見てはため息を付いている場面をよく見たな…あと自分以外の艦娘と提督が歩いているのを見たら…ひどく複雑そうな表情だったな…」

提督「(…めっちゃ申し訳ない気持ちが…)」

瑞鶴「(うわぁ…長門さん…意外と…滅茶苦茶純…)」

日向「…ま、私から言えることはこれだけだ…相談を受けた身としては、それを踏まえて君には長門と接してやって欲しいな…」

提督「…日向…言ってくれてありがとう…」

日向「ふふ…なぁに…特別な瑞雲を私に寄越してくれたら、それでいいさ」

提督「…日向に持たせている六三四空を優先的に改修することを確約するよ」

日向「…まぁ…そうなるな…無理にとは言わないさ…だが、ありがとう」

瑞鶴「(…提督さんも大変だなぁ…)…ん?じゃあ陸奥さんはなんで?」

提督「ん?陸奥は…完全に長門のとばっちりだなぁ…」

瑞鶴「…えぇ〜…まさかのオチ…」


うわマジかよ…と呆れた顔で提督を見る瑞鶴。


提督「…陸奥は長門の後に着任だったんだけど、着任する直前に長門とあの悶着があったから、そりゃ警戒もするよ…まず普段の言動が何考えてるか分からなかったこと、長門の妹だったからってことで、出撃には頻繁に出していたけど、基本近寄らなかったな…暫くはそんなんが続いてたけど、ふとした時に陸奥が、さり気ない気配りをしてる場面に出くわしてから、それから少しずつ出撃前の艦娘達の状態についての相談したり頼ったりして、今に至る感じかな…」

瑞鶴「ふーん…頼れるお姉さん…みたいな感じ?」

提督「ん、その表現がドンピシャだな」

日向「…(まあ…提督は知らない様だが、深酒をした時の陸奥はそんな雰囲気は皆無の、提督に焦がれる乙女だがな…この点は提督自身が見るべきだし…アイツの名誉の為に黙っておこう…)」


提督と瑞鶴がそう話をしている傍ら、日向は陸奥の本性を知っているものの、黙って表面上の理想像を積み重ねている2人を温かい目で見守っているのであった…。


0100時

話し相手が変わって色んな話をしているうちに、普段提督が就寝する時間になっていた。


提督「…ん…もうこんな時間か…ボチボチお暇するかな…」

摩耶「ん?結構いい時間だな…いつも仕事上がりしてる時間じゃねえか?」

提督「…んん…通りで思考が回らないと思った…」

摩耶「おいおい大丈夫かよ、提督?加賀さん達に無理すんなって言われたんだろ?」

鳥海「…そうです!司令官さんはもうお休みになられたほうが良いと思います!」

提督「ん…それじゃあ部屋戻るわ…みんな、話に付き合ってくれてありがとう…見回りの残り時間頑張ってくれ…ふぁ…おやすみ…」


そう見回り組の艦娘達に言うと、提督は宿直室を出て、私室に向かって歩き始めた。

執務の残業後の時とはまた違う疲労感が、提督にまとわり付いていたが、提督自身はそれを嫌とは思っていなかった。

久々ということもあったが、とても充実した気持ちになっていた。

…今日はよく眠れそうだ。

………
……


摩耶「…おう、提督」


心地よい疲労感を感じながら廊下を歩いていた提督の後ろから、摩耶と鳥海が追い掛けてきて声を掛けてきた。


提督「ん?どうした?摩耶、鳥海」

摩耶「…心配だから部屋まで送ってくわ…何もないだろうけど、何かあったら嫁艦連中に顔向けできねぇし…」

鳥海「私もご一緒します」

提督「…ん、2人とも悪いな…気遣いありがと…」

摩耶「れ、礼なんて要らねぇっつーの…バーカ…///」

鳥海「はい♪短い間ですがエスコートさせていただきます♪」


私室への帰り道の道中、提督は摩耶と鳥海に付き添われて、私室に戻った。


摩耶「…よし…護送完了だ…提督、ちゃんと歯ァ磨いててさっさと寝るんだぞ?」

提督「んー…そうするよぉ…2人とも付き添いありがとうな〜」


なでなで…

疲れが急に来たのか、思考鈍化した提督は、摩耶と鳥海の頭を撫でた。


摩耶「んなっ!ここ、子供扱いすんな!クソがっ!///」

鳥海「はわわっ…し、司令官さんっ?!///」


摩耶は態度では反抗しつつも、撫でられることには抵抗せず、鳥海は蕩けた表情で提督にされるがままになっていた。

提督が手を撫でるのをやめた頃には、心無しか2人はキラキラしている様だ。

………
……



摩耶「は、早く寝ろっ…いいなっ…早く寝ねぇと嫁艦連中にチクるぞっ…///」

提督「ん、それはやだなぁ…わかったからそんなに怒らないでくれよ〜…それじゃあ、見回りの残り時間頑張ってな…おやすみぃ〜…」

鳥海「…はっ、はい…おやすみなさい…(…やだ、司令官さん…かわいい…)///」


キィ…バタン…


摩耶「……はぁぁぁぁっ…何なんだよアイツはよぉ…受けるこっちの身にもなれっつーんだ///」

鳥海「…その割には随分ご機嫌そうね…摩耶…」

摩耶「うう、うるせぇやいっ!…あ、やっべ…」

???「…随分と賑やかですね…提督の私室前で何をしているんですか?」

摩耶・鳥海「…あ…」


摩耶が気付いた時には時既に遅し…。

油の切れたゼンマイ人形の様に首を、声のした方角に向けた摩耶と鳥海。

その視線の先には、穏やかそうな声色とは裏腹に、笑顔が笑顔じゃない表情で仁王立ちしている妙高。

…そしてその後ろに控えて、摩耶と鳥海に同情の視線を送る那智が居た。


妙高「…貴方達…随分と提督と距離が近かったようですね…先程の状況を詳しく説明して貰えるかしら?」

摩耶「おおお、落ち着け妙高…あたし等は提督を私室まで護送しただけだっ…頭撫でてきたのはアイツが寝ぼけて勝手にやってきただけのことで…」

鳥海「ま、摩耶っ…それは…」

妙高「…頭を撫でて貰った…?」

那智「(摩耶…それは機雷だ…)」


摩耶の説明の中の " 撫でてられた "というフレーズが、妙高の目尻を吊り上げさせた。


妙高「…貴方達…不謹慎ですっ…提督が寝ぼけていたとはいえ、公衆の面前でそのようなっ…」

摩耶「ちょっ…!ちょっと待った…!あたし等がねだったわけじゃねぇっ…」

鳥海「…(り…理不尽ですっ!)」

那智「…(…妙高姉さんは、真面目で通っているからな…成り行きとは言え、労せず出来てしまう2人の立ち位置が羨ましいんだろう…何せ姉妹との酒の席で、提督に撫でられたりといった類の事は、されたことがほぼ無いと嘆いていた時もあったからな…)」

妙高「…貴方達、今から宿直室に戻るのね?…では、これから深夜の廊下で声を張った件と、提督に撫でられた件で、たっぷりお話をお聞きします…
い い で す ね ? 」

摩耶・鳥海「ひ、ヒェ〜…」

那智「(…南無…)」

………
……


〜同時刻 ところ変わって、ある戦艦寮の1室〜


比叡「Zzz…むにゃあ……しれぇ…わたひのあいでんてぃてぃ…とらないれぇ…Zzz…」

………
……


こうしてささやかながらも、大きい変化を見せつつある佐伯泊地の1日は、それぞれの終わりと始まりの境界線を跨ぎ、また新たな1日が始まるのであった…。

……………
…………
………
……


最後まで黙読、お疲れ様でした!m(_ _)m

これにて、1部が完結とはなりますが、今後はこの1部での展開をベースとした短編で、色んな艦娘達との交友を描けるといいなぁ…と思ってます。

…駆逐艦の出演…吹雪しか出とらんしね…(笑)(;^ω^)

今後は本編プレーをベースに時事ネタをぶっ混むことも増えるとは思いますが、気長にお付き合いできる方は、何卒よろしくお願いします。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

ではまた!
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Posted at 2020/07/10 12:03:10

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