燃料ポンプ分解 : 故障 (寿命) したので・・②
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
![](/images/icon_difficult_on.svg) ![](/images/icon_difficult_on.svg) 中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
※Web等への公開については確認を取ってます。メルセデスコールの担当の方は「どうぞご自由に」ということでした。(笑)
前回の続き。
とりあえず故障したポンプ本体が何故止まったかを確認する為に分解してみました。
とりあえずディスクグラインダーでサクッと切断。
ブラシ部分を取り外しました。
メーカーによってはマイナスドライバー等でこじったりするとあく場合がありますが、ベンツのやつはかなり厚かったので切る必要がありました。
2
はい。バラバラです。
①吐出側の胴の部分(上から7mm程度の位置にマークあり)をカット。画像真ん中の金色の5mm上でカットできます。
②吸い込み口側の胴回りにカシメが3箇所くらいあるので、そこにも歯を入れます。※入れなくても抜けたかも。
③その後、ソケット等で底から押してやると真ん中の金色パーツより右側のががっさり抜けます。
基本的にガソリンは右側の吸込口からはいって、左の吐出から出ます。
パーツの説明ですが、
左側から・・
①白いやつ:吐出口+電極
②ちょっと汚いやつ:軸受け+カーボンブラシのガイド。右の穴は燃料の通り道
③上側の金色のやつ:ハウジング+永久磁石
④金色の右の銀のやつ:アウターケース
⑤金色の下にある左側の小さい部品:カーボンブラシ×2
⑥ブラシの右:コミュテータ+コア・ポンプ部のインペラー
⑦右端の白いやつ:吸込口+軸受け
・・というわけで、ここをガソリンが通るという事は、オカルト的に言っちゃうと「マグネットチューン的な」効果はあるんでしょうね。
言わなくてもいい事ですが、ポンプの中身はモーターです。回転する理屈は「フレミングの左手の法則」です。
3
まぁよくこんな小さなペラで燃料を送りだしてるもんですよねぇ。
見ての通り、コアとペラは異常なし。
4
さてモーターといえばブラシです。
それがコレ。
いやぁ、減りすぎですわ。
測定してみたら・・
左側の極はほぼ限界値(残5.3mm)、右側は先の限界値の1.38倍(7.3mm)残ってました。
尚、勝手に限界値と言ってますが、これはブラシガイド部からブラシの頂点部しか確認できないという事と、電極の電線が摩耗によりカーボンブラシから露出していますので、その様に勝手に言ってます。
しかも、まぁ偏摩耗もすごい・・
5
・・で結構限界に来てるブラシのほう。
見ての通り、ガイドの下限にカーボンブラシの真ん中の凹みが来てます。
テンションをかけるばねの自由長は22mm、ガイドはこの見えてる部分で17mmです。
従ってこの状態だとバネは伸びきった状態から5mm縮んだ状態でテンションをかけていることとなります。
6
こちらは少し余裕のある方。
ちなみに電極で減り方が違うのはある程度は一般的です。
・・が、差がありすぎなのは違うかも。
7
ブラシの電線が出てる絵です
左側の減っているほうはしっかり真ん中に露出してますね。
・・で限界かと。
でもこれで3000時間(笑)
減るの早いだろ!と突っ込みたい。
素材の問題でしょうね。
当然メーカーはこの数値を分かっていると思います。
8
でもとりあえずは回るんですよ。12V流したら。
もうちょっとはいけるような気がするな。
トルク低下は間違いないので燃圧は低いと思いますが
ポンプ停止の原因となる問題は次回に。
続く
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