ありきたりな家では面白くないということで
初期段階から並行して「建築家」も視野に入れて検討をしていました。
本内容はあくまで僕たち夫婦の感想ですのでご容赦下さいませ。
・個人設計事務所が1名
・全国展開している建築家と工務店コラボ式5名
・一級建築士の親戚(アドバイス)
渡辺篤史の建もの探訪は、幼稚園の頃から見ていた記憶があります。
結婚してからは妻と録画してから欠かさず見てきました。
建築家の設計と一般的な設計では
どうしても違いはあるものに思います。良い悪い、好き嫌いは別として。
あの番組も賛否両論ありますが、僕は好きです^^)
テレビや雑誌を眺めるだけではなくて
一級建築士の親戚が設計した家や、建築家で建てた知人の家もお邪魔しました。
すると、やっぱり違います。
近隣の家と見比べるとあか抜けています。
建築家の設計は違うなぁと^^)
でも、建築家と一般の設計者の明確な違いって何?ってなると微妙なところだと思います。
建築家と称する人でもイマイチな人もいますし
一般の設計の方でもとても綺麗でセンスあふれる人もいらっしゃるでしょう。
一級建築士と二級建築士も資格の難易度は違えど、センスとは無関係ですし。
建築士の資格が無くたってデザインはできます。
僕たちは大手HM、地元HM、建築家を見まくった結果として
建築家の方が良かったというだけのことです^^;)
世の中には五万と建築家がいる訳で・・・
どうやって依頼先を絞っていこうかと考えます。
僕は家の性能は落としたくなかったので
外観だけで住み心地を考えない建築家は外すこととしました。
さらに、施工管理がしっかり出来ること。
個人設計事務所は、知人の紹介で尋ねました。
自邸も、建築事例もとても素敵でした!
僕たち夫婦のイメージとも似ています。
ただ、打合せをしている中で「冬場結露する家にはしたくないです」と言った時
建築家から「それは加湿しなければ良いだけですよ」と返答されました。
いやいや・・・それは違うでしょうと心の中で落胆。
冬場乾燥したカラカラの家に住みたくないよ・・・。
その後、いろいろ話しましたが温熱のことは考えてくれない方でした。
考え方は色々あると勉強になりました。
工務店とのコラボ式も5名検討しました。
全員全国で活躍している建築家です。
それぞれ請負業者も違います。
最近は特に流行っているのかもしれません。
番組に出ている御宅でそのパターンもありますね。
2名は、「建築家の家!!」と豪語している割に
完成した家を拝見すると至極ふつうの家でした。本当にふつう。
僕らがその味に気付いていないだけの可能性も大いにあります^^;)
特徴は家の配置だけでした。
この設計で高い設計料金を取られるのは無しだな、と思って外しました。
1名は、国内外で活躍されているという建築家。
スケッチしてもらいましたがすごい発想力に驚かされました。
全く予想していない奇想天外なアイデアに脱帽。
こういうところが違うのだとびっくりしました。
と思ったのは一瞬で、実際の住み心地どうなんだろう???と。
温熱も全然考えてくれませんでした。
クルマの出し入れなんかも全然考えられていなかった・・・4台縦列駐車って・・・
たぶん、この人に頼んだら雑誌やSNSでは注目されるんだろうな、という家。
自分たちが望む家ではなかったので外しました。
妻とドライブ中に「ちょっと変わった家がある」と見つけて
近くまで行ったことがありましたが
その家はまさに↑の建築家が設計した家でした。
全方位のハイサイドウインドウがありました。
庇も外部ブラインドも無く
個人的にこれは受け入れられない考え方でした。
1名は、湖の見える御宅を設計された方でした。
そこで施工工務店と打ち合わせをしました。
結構オシャレでしたね。なかなか格好良い!
少し期待が膨らみます。
ただ入って愕然。冬場の打合せで室内が寒すぎて全身ゾクゾクしました。
それもエアコンのすぐ下なのに家の外のように寒い。
1時間経っても家が全然暖まってきません。
「うちは外皮性能は気にしていません。この地域で要りますか?」
こんな家に住めないと思って外しました。
1名は、仮申込金入れて進めようとしていました。
四季を感じられて、家族との過ごし方も大切にしてくれそうだなぁと。
「県内で一番の家を造ります」「温熱も配慮します」意気込みは素晴らしい人でした。
その人が設計した、完成した家にお邪魔しました。
施工工務店が「すごい家ができましたよ!」ということで
ワクワクしながら向かうと。
あれ・・・?ふつう。あの意気込みで、これ・・・?
え、特別設計料払って僕たちの家もこれぐらいなのか・・・?
地域HMの設計と何が違うのか・・・?
いろいろと不安を抱きはじめます。
打合せの日も連絡すると言って、3ヵ月間音沙汰無し。
こっちから連絡して、ようやく打合せ日が決まったと思ったら
仮契約前に言っていた事項(口約束)も守られていない内容・・・
まぁでも、書面は交わした以上仕方ない、進めるか。と思っていました。
しかし、妻に「○○で、家造り満足できるの?」と言われてハッとしました。
工務店の担当者を信じて、口約束で仮契約したが守られていない点。
それを伝えました。第三者を交えても良いと。
するとあっけなく?全額返金されました。
詐欺まがいなことをされて残念でしたが
全額返ってきた以上はどうでもよくなりました。
もう、関わりたくない感じになっていました(苦笑)
向こうもでしょうけど。
到底良い家造りは出来なかったでしょうから良かったです。
口約束の無視は社長の指示ではなく、担当者の判断だったと言いますが真偽は不明。
口約束なんてするものじゃないと勉強になりました。
(ちなみに下記で契約した工務店は、最初の打合せから議事録を残してくれています)
最後の1名が契約した工務店とコラボしている建築家です。
デザイン、快適性、耐久性、コストをしっかり考える方です。
そこの工務店とは2年近く打合せも進めていたので
建築家との初めての打合せの時には
僕たちの願い、思い、考え方も建築家にも通じていました。
もし、最初からこの工務店と出会っていたとしても
まだ僕らのイメージが曖昧で考え込んだものにはならなかったでしょうから
3年の月日は無駄ではなかったと思っています。
完成した御宅を何件か拝見しましたが
僕たちが思っている以上のものばかりで、心が惹きつけられていきました。
今まで見てきた家と全然違いました。=自分たちの好みに巡り会えたということです。
でも、それぞれの施主の思いが反映されていると感じる
1件1件、同じような家はなくどの家も各々の個性が光るものばかり。
「こんな家に住みたい」夫婦でニコニコでした。
建築家と言っても本当に多種多様で、それが良いのだと思います。
自分たちとマッチングする人に出逢えるのが大変なだけ。
工務店も、建築家も、施主も目指すところが一致すると
こんなに素晴らしい建築物になるんだなと痛感しました。
本当恋愛みたいです(笑)
・完全自由設計が良い
・家の性能は担保したい(高気密/高断熱/高耐久)
・外観、内装も拘りたい
そんなこんなで、大手HM、地元HM、建築家/建築家コラボの計30社の中から
ようやく絞り込めました。
中には100社以上見ている人や、2軒目、3軒目と建てる人がいる中で
僕の30社ごときが正解とは思いませんが、この田舎では妥当なところかなと。
良い家は人それぞれです。
自分たちが納得する業者さんを見つけられたことは
家造りの第一関門突破したと思います^^)b
打ち合わせもより深いところの検討を重ねています。
本格的な設計も徐々に進んで行っています。
土地の方も順調に進めば、6月から造成の許可が下りそうです。
下に示す写真は、妻との新婚旅行(モルディブ)で撮ったものです。
この工務店、建築家に決めたキッカケも書いておきます。
子どもの頃から大きな窓が大好きで
自分の家を建てる時は、大きな窓は絶対入れたいと思って生きてきました(笑)
出てきたプランは、僕の中にあった固定概念を吹き飛ばす設計でした。
窓の連続性と、外への目線の抜け方の考え方もすごい・・・
その上、温熱を考えた冬場の日射取得と夏場の日射遮蔽
太陽光の角度から計算していく・・・
木製にするか、海外製にするか、どのサイズのFIXにするか・・・
冷房需要と暖房需要のバランスも計算。
もちろん耐震性能も許容応力度計算で確立する。
そこに台風等級も絡んでくるようです。
樹脂サッシ・トリプルガラスは必須としていますが
日射取得型にするか遮熱型にするかは最後まで悩みそうです。
妻と付き合うまで、僕はお酒は飲まない方でした。
飲まなくても全然楽しめる人なのです(笑)
でも、付き合っている時に妻が美味しそうにお酒を飲むのを見て
クルマを運転しない時は一緒に飲む機会が増えてきました。
そして屋外で飲むお酒はまた格別美味しいなぁと気付きます。
結婚して業務用ビールサーバーも買いました。
酒豪と呼ばれる人に「ザルを隠してたな!!」と言われる始末(笑)
僕は量は大して飲めません^^;)
料理とお酒を家で楽しめたら最高!!
家において、中間領域という考えがあります。
外でも無い、中でも無いところです。
絶対領域ではありません(笑)
縁側のように、日本でも古くから取り入れられていますが
最近の家は少ないようです。
僕は大いに有りだと思っています^^)
完全お外の庭でBBQするのも良いですが
部屋からすぐに出入りできる場所で
ご飯やお酒が楽しめたらめっちゃ良いなぁと♪
雨が降っても、暗くなってもへっちゃらですしね^^)
本を読んだり昼寝しても気持ち良いでしょう。
海外、特に欧州ではこういう楽しみ方をされる方が多いのかな。
こんだけ偉そうに書いていますけども。。。
実は、自分の家の要求には含めていませんでした。
半分忘れていたとも言う・・・(汗)
この空間は良いなぁと思っていたので
3年以上前の旅行先でも撮影していた訳ですけども。。。
なんと、そこを建築家や工務店は引き出してきてくれました!!
これには感激しましたTT)
潜在ニーズというのはまさにこれかと。
他の会社、建築家ではこんな提案が一切無かったですから。
僕たちのことをすごく考えてくれているんだなぁと。
土地や予算の制限もある中で、こんな提案してくれるものかと
着工棟数やらイベントやら派手なことや
押し売り商売のようなことを一切せず
施主家族に寄り添っている人たちなんだと涙が!(大げさ)。
家族との思い出が深まるように
あくまでお膳立て係として家づくりを勤しみます!!