MINI原人獰道巡り（予告） Va in giro per la strada brava

　サッカーでゴールを決めた選手に「ブラボー」、優れたオペラ歌手にも「ブラボー」、オペラ通なら女性歌手には「ブラーバ」（女性形）と喝采を送りますね。
この「 bravo 」はラテン語　pravus （悪い）と barbarus （野蛮な）の混交による bravus に由来し、「凶暴な」「野蛮な」「不正な」が原義だそうです。
　16世紀以後は、フランス語　brave の影響で「有能な」「勇敢な」へ転義し、英語 brave 「勇敢な」となり、だんだんと「すばらしい」という意味になっていったようです。よりラテン語の影響を残すポルトガル語では「怒った」, スペイン語では「凶暴・野蛮な」という意味が強いようです。
日本語の「ヤバイ」（危険な、凶暴な）が、トリコになりそうでヤバイ→「ヤバい」（素晴らしい）となっていったのと似ています。　Bravo もやばいももともとは 獰猛（どうもう）の獰の字がぴったりの言葉。
用例
１）　「人を殺し火を放ったというような、獰悪な人物が多数を占めていたわけではない。」（森鴎外：高瀬舟）
２）　「この源流域にブラボーはいるかいないか―。会ってはみたいが問答無用で殺されたんじゃたまらない。」（向一陽：奥アマゾン探検記）

苦しいダジャレのための前置きが長くなりましたが、ヤバイ 獰道（どうどう）は原人にとってはヤバい（素敵な）道です。



このひともヤバいです、ブラボーです。　林道がちびっちゃうほどヤバく（素敵に）なります。　

おかりしました。

しかし、顔の黒いひとより人間のほうがよっぽどヤバイです。東京砂漠より林道のほうが安全です。

さらに前置きが長くなりましたが、今後、本州の「酷道」のようにやばい 獰道（どうどう）をご紹介していきたいと思っています。　冬は特にヤバイです。



例えばこの道道。小平町の道道1049号苫前小平線（小平側）と道道958号 大椴線（おおとどせん）を結ぶ元町道中御料線（2010年に道道に昇格）は、ヤバい道です。　すでに報告した無人道道613号も顔の黒いひとの気配がただようヤバい獰道でした。

どうぞご期待くださいませ。