先々月、3月21日にスタッドレスからの履き替えもあり、タイヤとホイールを交換してみました。
今までは夏用タイヤも純正16インチでしたが、今回は純正18インチです。
しかもタイヤも純正
TURANZA ER33 から純正
TOYO PROXES T1 Sport ですから、本当に純正から純正。
まずは過去記事の紹介から。
いわゆるドレスアップについて
https://minkara.carview.co.jp/userid/2738704/blog/39363287/
以下は引用です。
薄すぎるタイヤ(ロープロファイルタイヤ)は工学的には決して良いとは言えないということ。
レース仕様ならブレーキローターを大きくするためにタイヤが薄くなるというのは仕方ない側面としてありますし、また乗り心地など関係なく、大きな段差がないという条件で走りますから、車高も落とした方が「工学的にもより良い」のですが、運動性能面ではタイヤが薄い方がいいという訳ではないことは、記事にもある通り、レース最高峰の F1 ではロープロファイルタイヤが採用されない面からも明らかな訳です。
タイヤを薄くしてホイールを大きくしてバネ下荷重を重くして軽量ホイールを履く矛盾とか。
アクセラ 15XD PROACTIVE を選んだ訳
https://minkara.carview.co.jp/userid/2738704/blog/39490906/
私は変わり者なので、18インチの薄いタイヤと(赤い車に)黒っぽいアルミホイールはあまり好きではありません。
ヨーロッパ仕様のシルバーのホイールならよかったのですが。
はい、ということで新車購入時には18インチの薄いタイヤを避けたのに、あえて18インチに履き替えてみました。
理由は、
・ヨーロッパ仕様と同じ、後期型のシルバーのスポークタイプが手に入った
・16インチと18インチで乗り比べしてみたかった
この2つの理由に尽きます。
■16インチと18インチの違い
まずは、乗り心地。
履き替えた当初は、18インチでもさほど変わらないと感じていましたが、1ヶ月半乗ってみた結果、やはりアスファルトの窪みや段差を乗り越える時の突き上げ感があります。
それなりの速度で流れている中、路面に段差があると、突き上げが来ると意識するようになりました。 16インチではさほど不快に感じたことはありません。
それは同乗者からも指摘を受けました。
次に操舵性。
18インチの方がステアリングの切り始めにクイックに応答します。16インチは鈍いですね。
ただ、18インチは路面のうねりでステアリングが持っていかれる感じがあり、16インチよりほんの少しですけど、細かな修正舵が必要にも感じます。
高速のように舗装がフラットならいいのですが、路面にうねりがある国道などでは、少し反応が鈍い16インチの方が直進性が高いかもしれません。
次に、燃費。
やはり感覚的には18インチの方が燃費が悪いように感じます。
とはいえ、仮に差があったとしても1割以下で、本当に燃費に差があるのかどうかは分からない程度。
普段のばらつきの範囲内です。
そして、平地の舗装路で、40km/h からニュートラルにして転がり抵抗を見てみると、ほとんど変わらない。この辺りは定量的にデータを取ってみたのですが、意味のある差はありませんでした。
次に、静粛性。
16インチとほぼ変わらず。悪くもなっていませんが、良くもなっていません。
路面が荒れている時のロードノイズも同じ感じです。
多分、タイヤが原因だと思いますので、静粛性を気にする人はタイヤ交換がベストな解決策でしょう。
最後に見た目。
18インチの方が評判いいですね。やはり薄いタイヤはカッコいいのか。
複数の友人が、18インチの方がシャキッとしていると。
私は逆に18インチに変えた時は、少し違和感を感じたぐらいだったのですが。
もうこれは圧倒的に18インチです。
■重さの違い
インチアップすると重くなると言われているので、純正16インチと純正18インチでどのくらいの違いがあるのか、タイヤ付き1本の重量をを測ってみました。
純正16インチ:17.9kg
純正18インチ:21.9kg(タイヤ 9.8kg、ホイール 12.1kg)
ちょうど4kg も違いました。これはびっくりです。
一説には「
バネ下1kgの軽量化は、バネ上(つまりボディ)10kgの軽量化に相当する」とも言われていますから、4kg×4本×10倍=160kg の車体軽量化に相当するとか?!
それはさておき、ホイールだけで4kgの軽量化を図るとすると、ホイール単体では12.1kg なので、8.1kgの軽量ホイールにしたのと同じということになります。
18インチ で 8.1kg の軽量ホイールって、
ENKEI Racing NT-03+m などの鍛造ホイールあたりになります。
純正 18インチだけど鍛造ホイールは高すぎる、安くて軽いホイールにしたいという方には ATECH SCHNEDER StaG とかは鋳造ながら
8.5kg らしいですね。
■結論
山道をハイペースで走るには、明らかに18インチの方が安心感があります。大雨の中でも18インチの方がしっかりしたフィードバックがあります。
しかし、片道2車線の国道や高速で遠出のドライブをするような乗り方がメインの私には、やはり16インチが合ってるように思います。
実は当初、タイヤゲージの誤差が原因で、空気圧を低め(約-20kPa)に設定していたこともあり、乗り心地と静粛性については、良い評価だったんです。
しかし、タイヤゲージの誤差に気付き、ディーラーで正確に調整してもらったあとは、概ね上記の評価です。
現時点ではそのうち16インチの夏タイヤに戻そうかと思っています。
■ここからが本題
多くの評論家諸氏から大変評判の良い Mazda3 のサスペンションについてですが、サスペンション形式の変更による剛性の高さ、それを生かしたアライメントの変更などなどは記事にしました。
ダブルウィッシュボーン信仰
https://minkara.carview.co.jp/userid/2738704/blog/42751638/
ですが今回18インチと16インチを乗り比べてみて、Mazda3 でのタイヤの変更、つまりサイドウォールを柔らかくして、18インチタイヤの衝撃吸収能力を高めたのが、かなり功を奏していて、評論家諸氏の高評価に繋がっているのではないかと思ったのです。
一説によると Mazda3 の18インチタイヤの柔らかさは16インチタイヤと同程度とか。
マツダ、新型「Mazda3」に雪上試乗。走りの秘密は進化したリアサスペンションにあり
https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/impression/1173780.html
この記事では、現行アクセラを「荒れた路面でいつまでもゆらゆらと動くアクセラ」という表現をしていますが、私は16インチに比べると18インチの方が顕著にそれを感じます。
であれば、Mazda3 ではサスペンションやシートの進化だけではなく、タイヤの進化によっても高い操舵性を実現し、18インチの安心感と格好良さ、16インチの乗り心地の双方を手に入れているのかもしれません。
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Posted at
2019/05/05 22:56:37