
以前に
燃料噴射量補正を行なったことを記事に書きましたが、その後もDPF再生間隔は相変わらず100km前半と改善しませんでした。
ディーラーに相談したところ、原因は次の2つが考えられるとのこと。
①ブローバイの燃焼室への混入過多
②インジェクターの不調
ブローバイガスはインテークホースを外して目視チェックで異常なし。ついでに、排気圧センサーもチェックして貰いましたが異常は確認できず。
17日夜に車を預け、18〜19日とインジェクター交換を実施して貰いました。ついでにちょっと早いですが、6ヶ月点検(オイル交換込み)も。
インジェクターはディーゼルエンジンの肝であると同時に超精密部品。インジェクターの個々の噴射時間のバラツキをECUが補正しているほど。
しかも SKYACTIV-D 1.5 はインジェクターの 0.1mm の噴射孔に、 0.5mm の「ざぐり形状(くぼみ)」を作り、小排気量エンジンに適した、より噴霧距離の短い噴射にしています。

(マツダ技法:
小排気量クリーンディーゼルエンジン SKYACTIV-D 1.5の開発より抜粋)
日刊工業新聞も、このインジェクターの「ざぐり形状(くぼみ)」について記事にしています。
VWの排ガス不正を見つめながら、デンソーのディーゼル技術が着々進化中 より抜粋
『噴霧の質を高めたのは「CDSノズル」だ。14年にマツダの小型車「デミオ」に採用された。直径0・1ミリメートルの噴射ノズルの先端部を同0・5ミリメートルに広げる「ざぐり形状」(同)にした。噴射の距離や広がりが変わり、燃焼の重心が燃焼室のより真ん中に移ることで効率が上がる。
困難を極めたのは加工だ。ざぐり形状部分と0・1ミリメートル部分の中心軸が、わずかでもずれると噴霧は乱れ性能が大きく落ちてしまう。専用の加工機を内製し、精度の確保を実現した。』
リコールであったような、煤が大量に堆積するような状況だと、この噴射孔のくぼみが煤で完全に埋まり、穴しか見えないような状況になるようです。
心配なので、交換したインジェクターを4気筒とも確認させて貰いましたが、当然のことながら煤は付着しているものの、堆積と言えるようなものではなく、正常といえる範囲でした。煤が堆積してインジェクターが不調になったのではないということですね。
ちなみに噴射孔はもちろん、くぼみも目視では到底確認できない小ささです。
どちらにしても何度かDPF再生するまでしばらく様子見です。
これで調子が戻れば嬉しいなぁ。
【その後】
インジェクター交換その後 をご覧ください
Posted at 2017/03/20 22:15:47 | |
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