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2018年09月17日 イイね!

ヴィッツに乗りました

ヴィッツに乗りましたレンタカーでヴィッツを借りました。
いつもはデミオを借りるのですが、この日はデミオに空きがなく、ヴィッツでした。でもたまには同クラスの車に乗ってみるのもいいだろうと。

ですが、半日で車を返却したくなる気分に…。

このヴィッツ、デミオと同じ 1.3L エンジン、Toyota Safety Sense は付いて、車線はみ出し警告とかも付いていますが、メーターは最低グレードのアナログメーターで、タコメーターも付いていません。
ちょっと調べてみても、ヴィッツのどのグレードかは不明。もしかしたらレンタカー向けの特別グレードかも。



ではどうして半日で返却したくなる気分になるのか、それはやはりアクセルの反応が悪すぎるという一言に尽きます。
デミオは 1.3L 最大出力が 92馬力、最大トルクが 12.3kgf・m、対してヴィッツは 99馬力、12.3kgf・m、カタログスペック上はほぼ同じで、ほんの少しだけヴィッツの方が馬力が高いぐらいです。

ではなぜ半日で車を返却したくなる気分になるのかというと、カタログスペックでは全く表れない、アクセルを踏んだ感じなんですね。

例えばほんの少しの登り坂に差し掛かった時、車の速度はほんの少し落ちます。
速度を回復しようとほぼ無意識にアクセルをほんの少し踏んだ時、車が反応するかどうかなんです。

アクセルをほんの少し、感覚的には5mmだけ踏むと、デミオ 1.3L は馬力はないながらも、アクセルの踏み込みに応じて、ほんの少し加速しようという動きになります。

しかし、ヴィッツは反応しません。ほんの少し踏んでも加速しそうな雰囲気はないため、もう少し踏み込みますが、それでも反応がない。そこで結構踏み込むと、車はガッと加速しようとします。それがとても不快なんです。

それは同乗者も全く同じ感想を抱いていて、【ヴィッツは運転していて気持ち悪い】という表現をしました。

3日後、予定通りヴィッツを返却し、新幹線で少し移動して、予約してあったデミオを借りました。



デミオは車として出来はいいと再確認。やはりヴィッツは乗りにくい。
勝手なことを言わせてもらうと、ヴィッツに乗っていたら運転が下手になると思う。
このアクセルに反応しないという感覚は、実はトヨタ車全般に感じるんです。運転が下手な人に見られる、アクセルを一定に踏まず、アクセルを踏んだり離したりを繰り返すアクセルワークを、パタパタアクセルと呼んだりする様ですが、ヴィッツの様な車に乗っていたら、そうもなるよなぁと。

ではなぜ、そんな反応しない車を作るのかというと、カタログ燃費を良くするためなんです。

まず、エンジンの燃費性能を見るために重要な BSFCマップ と呼ばれるものがこれです。


X-Engneer Brake Specific Fuel Consumption (BSFC)より引用、赤字追記)

これはヴィッツやデミオとは関係ない、一般的な BSFCマップを説明するものとして引用、追記しています。
横軸がエンジン回転数、縦軸がエンジンの負荷です。そして等高線で結ばれた線が、同じ馬力を出すのに必要な燃料の量、つまり燃費です。数字が小さいほど燃費がいいと理解してください。

一般的なガソリンエンジンでは図にある通り、エンジンの燃費が良い領域は、回転数で2000回転前後、負荷でいうと8割ぐらいのところが最も燃費がいいのです。
しかし、燃費の良いエンジンは、この燃費が良い領域が狭くなる傾向にあります。この狭い領域を、どの速度でも有効に活かせるのが CVT なのです。

想像すればわかると思いますが、トップギヤで負荷8割の状態からアクセルを踏んでも、トルクの余力はほとんどありません。エンジンの燃費が良い領域が狭いと、燃費の良い領域を常に使おうと変速比を決めると、アクセルを踏んだ時の余力がなくなってしまうのです。

ではデミオはなぜアクセルに応じて反応するのか。

単純にエンジン負荷を最も燃費の良い領域に合わせると、トルクに余裕はなくなります。
デミオに限らず、SKYACTIV-G は、従来のエンジンよりもこの燃費の良い領域が広いのです。

 SKYACTIV-G は高負荷時に燃費が悪化するのか
 https://minkara.carview.co.jp/userid/2738704/blog/39263744/

ここに詳細は書いてありますが、従来エンジンよりも燃費が良い領域が広いということは、エンジンのトルク領域を広く使えるので、踏んだ時にリニアに反応する挙動を、電子スロットルを生かして作りやすい、ということになります。

ですから逆に、デミオでもヴィッツの様な「乗りにくさ」を再現することができます。

デミオはどのグレードでもマニュアルミッションモードを搭載しています。
例えば 60km/h のままで、できるだけ高いギヤにしてから、アクセルを少し踏み足してみてください。デミオのガソリン車であれば、60km/h の時は6速だと思います。6速のまま踏み増しても、車はアクセルにほとんど反応しないのがわかると思います。
デミオが通常の D モードでも、60km/h からアクセルをほんの少しでも踏み増すと車が反応するのは、そのアクセルの動きを察知して、5速や4速に落としているのです。

ですから、ほぼ同じ馬力、ほぼ同じトルク、カタログ燃費も大して違わない車の乗り味が、どうしてここまで違うのかというのは、エンジンのスペックだけではなくて、燃費の良い領域の広さとか、中低速域のトルクとか、それを生かした変速プログラムであるかどうかで、車の印象は大きく変わるということになります。

さて、その上で、次世代の SKYACTIV-X ではどうなるのか。
これがもっと極端になるようです。
もしかしたらガソリンエンジン車の印象が大きく変わるかも知れません。

その辺りはまた是非次回に。
Posted at 2018/09/17 15:32:53 | コメント(3) | トラックバック(0) | 試乗 | 日記

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