ということで、筆記試験に合格しましたが、喜んでばかりもいられません。今度は実技試験です。候補の13通りの配線図からランダムで1つ出題され、その通りに施工します。どの課題になるかは会場で発表されるまで分かりません。
そのとき慌てないよう、最低でも1周は練習しておきたいところです。それに向けて工具と部材の用意をしなければなりません。私は以下のように揃えました。
【工具】アマゾンから購入しました。
ホーザン社のDK-18(廃番)という定番のセットです。2017年当時9,298円でした。
【部材】(画像は参考です)
私の場合、幸運なことに某所から消耗品含め全て拝借することが出来ました。
消耗品であるケーブルやスリーブは練習を重ねているうちに不足したため後日買い足しました。実費は3,000円程度だったような気がします。
この一式を揃えるためには、2023年現在ホーザン社のウェブサイトを確認しますと1回用が30,030円、2回用45,100円、3回用59,400円と、回数が増えるに連れ1回目基準で約15,000円ステップで金額が増えることが分かりました。
これらの部材は全てホームセンター等で揃えられるかと思いますが、手間暇を考慮すればセットで購入するのが楽ではないでしょうか。
試験の合否問わず、試験後は有効活用する機会はほぼないと思われますので、これに投資出来るかどうかが本資格取得への本気度を計る目安となるでしょう。
さてそれぞれの準備が出来たところで練習開始です。初日、自宅にて本資格取得済みの知人立ち会いのもと挑戦してみました。
数年前のことなので、どの課題をやったのかは忘れてしまいましたが、不器用なので1時間ほどかかったことを覚えております。
結果、そこには一つの前衛芸術作品と思しき謎の物体と、一人の現代美術アーティストが誕生しておりました。
もしこれが本番であれば制限時間40分オーバーなので不合格判定です。しかも欠点が多数あり、自信をなくしてしまいました。
しかしもう賽は投げられております。初めから上手くできる人はいません。翌日から暇さえあれば練習に明け暮れました。また、動画サイトを見てはイメトレする毎日です。
とくに役立ったのは、オンデマンド今井氏の電気工事士奪取プロジェクトというYoutubeチャンネルです。こちらを参考にしたことで、速さと美しさを兼ね揃えた作品作りが出来るようになりました。(参考動画)
また、ホーザン社の解説サイトも役に立ちました。(参考動画)
この二つのチャンネルのおかげでスキルアップすることが出来ました。今さらながら感謝いたします。
こうして全ての課題を3〜4周はしたでしょうか。その頃にはどの課題が発表されようとも対処出来る、言わば無敵状態になっておりました。
そして迎えた試験本番当日、焦りまくり騒がしい隣の男性を尻目に、のんびりした私。机の手前部に部材の残骸を入れるための袋をマスキングテープで貼り付けて…と思ったら、粘着が弱く剥がれて来ます。
何度か試しても駄目でした。サイッ、こんなことをしている場合ではありません。無駄な時間を過ごしてしまいましたが、練習では制限時間を余裕でクリアしていたため心も余裕です。
ササッと複線図を描き上げ、オンデマンド今井氏の解説を思い出しつつ坦々と作業を進めて行きます。そして30分ほどで課題を完成させることが出来ました。隣の男性は相変わらずせわしなく作業を続けております。
そして制限時間を迎え作業中の人たちは一斉に工具を置きました。時間を過ぎたのにも関わらず作業継続すれば失格になってしまいますから。
周囲からは安堵や落胆のため息が聞こえてきました。取り返しのつかない失敗をし、制限時間を前に涙した人もいたようです。あとは一人ひとり試験官による作品チェックをされた順に退席となります。
手応えはあったものの、一つでも欠点があれば不合格です。自覚のないやらかしがあるかもしれない…そんな不安な日を過ごし、そして届いた通知には「合格」の文字がありました。安堵しました。
こうして本資格を得ましたが、今のところ全く活用出来ていません。将来自宅のちょっとした配線工事を合法的にするのが関の山でしょう。
まあ何にせよ、無事に本資格を取得することが出来ました。そして登山好きに通づる、苦労の果てに絶頂に達するという悦びに目覚めてしまい資格マニア道へ一歩足を踏み入れたのでありました。
さて、次は何の資格をターゲットにしましょうか…。
Posted at 2023/01/19 20:55:28 | |
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